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親子で茶摘み&お茶作り体験! 子供が楽しく夢中になったレポ!

掲載日: 2018年6月21日更新日: 2018年6月21日高橋 珠子

農業や食育を通じて、四季それぞれの自然の恵みを親子で体感する「いこーよ四季冒険部」。いこーよが主催となって、作物を育てたり、調理して食べたり、自然の中を冒険したり、さまざまな体験を行っています。

今回は、6月17日(日)に開催された家族でお茶摘みとお茶作りを体験する「摘んで作ろう 手作り茶! in狭山」をレポートします!

埼玉県狭山市にある「小川農園」で開催された同イベント。「日本三大茶」のひとつ「狭山茶」の産地であり、周辺には茶畑がたくさんあります。1年で2回ほど茶摘みが行われる狭山茶の今年最後の茶摘み時期の開催となりました。午前と午後の1日2回開催し、満員御礼の合計12組の家族が参加してくれました!

今回レクチャーをしてくれたのは、こだわりの狭山茶をつくる有限会社 東阜 横田園で働く「日本茶インストラクター」の野口留美子さん。小学校などで、日本の文化である「お茶」をより深く理解してもらう活動など、幅広く活躍され、指南役にピッタリの先生です。また、「小川農園」の小川さん、北村さん、中津川さんも強力なサポートターとして参加してくれました!

お茶摘みは「一芯二葉」で摘み取ろう!

全員で集合してまずは簡単に自己紹介をしてから、早速お茶畑に移動してお茶摘体験! いつも見慣れている乾燥したお茶の葉が、実際はどんな葉の形をして、どんな香りなのかがわかるのもこのイベントならでは! 

お茶の葉は、「一芯二葉」という言葉どおり、ニョキっと真上に伸びた芯と、直下に育つ上から2つ目まで葉を摘み取ります。あまり葉が育ち過ぎているものは、お茶作りに適さないため、その見極めもポイントになります。

下方に生い茂る葉に比べ、指の腹でさわった時に、明らかにやわらかいものを選びます。何度も葉の見た目や触感を比較するうちに、子どもたちも最適な新芽を見つけられるように! 親指と人差指の腹で「一芯二葉」のすぐ下の茎を手首をひねるようにクイっと返せば簡単に摘み取れます。

「一芯二葉」を基本としながらも、上から2つ目の葉が育ちすぎていれば「一芯一葉」で摘み取ってもOK。また、野口さんやサポーターの方が、隣で的確にアドバイスしてくれるので安心です!

なかには、お茶の実に興味を持って、「みつけた!」とお茶摘みのはずが「実」探しになったり、周辺に飛び交う虫に戦々恐々としたり、初めてのお茶摘み体験を全員が楽しみました!

30〜40分ほどかけて袋にたくさんのお茶の葉を摘みましたが、このままではまだ飲めません。いよいよ次はお茶作りに挑戦です!

お茶づくり工程1: 蒸す

耐熱皿にお茶の葉を入れラップをかけて約1分(約100g)蒸します。今回はより手軽な電子レンジで温めました。その後、手早く敷物の上に広げて冷まします。当日は、むしろを敷いて行いました。

お茶づくり工程2:よってのばす

次は、ここ一番の力の入れどころ「よってのばす」工程です。冷めたことを確認したら、手のひらで転がし、細くよってのばします。「粘土細工のように細く長くよってのばしましょう」と野口さんのアドバイスに、「なるほど!」と子どもたち。

葉の形状が残らないように、また「粘り」がでるまで手によりをかけるのがポイントです。ダマになってしまうと、よりづらいので、適度に調整しながらよります。葉がキラキラしているなら、まだ水分が残っている証拠。水分がなくなるまで手によりをかけます。

よると、お茶のいい香りが部屋中に広がります。思わず手に取った子どもは「わー! すごくい〜におい!」とうれしそうに取り組んでいました。お茶の葉がいつも見る形にだんだん近づいていきます!

お茶づくり工程3:乾燥させる

粘りがでてきたら、フライパンやホットプレートを使って水分を飛ばして乾燥させます。激しく動かすというよりは、優しくかき混ぜていきます。参加した子どもも楽しそうにゆっくり菜箸を使って、自分で採った葉を乾燥させます。

コンロを使う場合は、中火にし、て焦がさないように注意が必要です。ホットプレートの場合は、200度を目安にします。葉の色が変わって水分が飛んだら、再度敷物に広げて冷まします。

お茶づくりの工程はまだ続きます。細くよってのばす&乾燥させる工程を5〜6回繰り返していきます。こうして手間をかけることで、おいしいお茶が作れることを体感しました。

ちなみに、旨味を出すコツは、力加減を段階的に強くしていくこと。そうすることで、より深みのある味になるそうです。あまり力を入れすぎると、粉々になってしまうので、ちょうどいい加減を探ります。大きなテーブルを囲んで、みんなで作るお茶の味が楽しみです!

おいしいお茶の入れ方

1人分のお茶の量は、だいたいティースプーン1杯分。急須には事前に人数分のお茶の葉を入れておきます。お湯を急須に直接入れるのではなく、温度調整のために湯呑みにお湯を入れ、70度くらいになるように少し冷まします。

先に湯呑みにお湯を入れるので、これなら自然と適量になりますね! 湯呑みのお湯を入れ終わったら、今度はそのお湯を急須に注いで1分ほど待ちます。湯呑みにいれる際のポイントは、「それぞれの湯呑みに少しずつ順に均等に注ぐ」こと。その際、フタが落ちないように片手で抑えておきます。

親子で摘んで手作りしたお茶の味は?

子どもたちは、普段の感謝を込めてママパパに「はい、どうぞ」と最初におもてなし。ちょっぴりたどたどしい手付きで渡されたお茶を飲んで、「おいしい!」とママパパも感激。それを見た子どもも自然と満面の笑みを見せていました!

次は、いよいよ子どもたちが試飲♪ 普段はあまりお茶を飲まない男の子は、初めの一口で「ちょっと苦い」と少し苦味を感じたものの「でも、おいしい!」と手作りのお茶に大満足。おかわりする度に急須の持ち方や入れ方のコツを掴んで、立派に成長していました。これで自宅でも「おもてなし」ができますね! 

普段は目にすることのないお茶の葉や実際の香り、摘み方、お茶の入れ方などたくさんのことを体験したり、野口さんやアドバイザースタッフから狭山茶の歴史などを学んだり、3時間の中にギュッと凝縮された充実イベントでした!

「いこーよ四季冒険部」では、これからも農業や自然と深く関わり、四季を楽しみ冒険するイベントをたくさん開催していきます! 親子のおでかけをもっと楽しく!

ライター紹介

高橋 珠子

かつて…欲しいものは車のパーツ、週末は青空ガレージ…そんなメンズ要素大・満載だった私。が、今や小学生の姉妹ママ。現在…週末は親子でもっぱらキャンプにどっぷり♪ 子供たちからたくさん学んで親としてもっと成長した~い!と思う日々。深海生物、水族館が大好物★

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