手軽に楽しめるレジャーとして人気のBBQ(バーベキュー)。一見、簡単そうに見えて実際にやってみるとお肉が上手く焼けずに固くなったり、野菜が生焼けだったりとなかなか難しいもの…。そんなBBQの楽しみ方と焼き方のポイントを日本バーベキュー協会会長の下城民夫さんに教えてもらいました!
「 特に初心者の場合、一番大事なのは“みんなができるだけラクする方法を考えること”です。道具や食材もすべて自分たちで用意して、いきなり本格的にやろうと頑張り過ぎると、1回やっただけで『もうやりたくない』と疲れてしまう可能性大。また、親も慣れていない状態で、BBQを楽しむことと様々なことを学ばせようとすることを両立するのはまず不可能です。最初はとにかく純粋にBBQの楽しさを味わうのが一番です。」
「最近は 道具はもちろん、好みの食材まで準備してくれるバーベキュー場が増えています。初心者ならそういった手厚いサポートの受けられる施設を選んでみるのもおすすめ。洗い場やトイレがキレイな場所を選ぶというのもポイントです。たいてい家族のなかで一番ストレスを感じてしまうのがお母さん。そんなお母さんに優しい施設を選ぶと、みんなが楽しくBBQを満喫できるはず。そして、少しずつ慣れてきたところで自分たちに合った道具を揃えるなど、少しずつ幅を広げていくといいと思います。」
「まず大事なのが、 BBQグリル全体に炭を敷かないこと。グリルの半分~3分の1程度は炭を置かないスペースを作って、強火ゾーンと弱火ゾーンを使分けるようにすると失敗しなくなります。これならじっくり火を通したい豚肉や鶏肉、固い野菜などは弱火でゆっくり焼くことができます。」
●おいしい肉の焼き方
「まずお肉はできるだけ大きいものを選びましょう。その方がBBQらしくて気分も上がり、じっくり焼いて食べられます。焼肉のような薄切り肉だと、確かに焼く時間は短くて済みますが焼いては食べ、焼いては食べの繰り返しで、慌ただしくなりがち。焼く前に食べる大きさにするのではなく、大きな塊のまま焼いて、焼けてから切り分けるようにするとおいしく焼けます。肉の上からステンレスのボウルをかぶせてじっくり火を通すと、ジューシーな焼き上がりになりますよ。」
●おいしい野菜の焼き方
「野菜がおいしく焼けない大きな理由は、焼いている間に野菜が乾燥してしまうから。その乾燥を防ぐために、焼く前に野菜の表面にハケなどで軽くオリーブオイルを塗ってから焼くようにしてみてください。焼いている間も乾いてきたと思ったら、時々塗るようにするとおいしく焼けるはず。また肉と同様に焼く前に小さく切るのではなく、大きな状態で焼いて後で切り分けるようにするのがおすすめです。」
「子どもたちも喜びますし、全体にメリハリをつけるためにもデザートは必ず用意するといいですよ。 おすすめなのはバナナやオレンジなどのフルーツにシナモンシュガーを振って鉄板や網にのせて焼く、焼きフルーツ。また、最後は残った炭で串に刺したマシュマロを焼く“エンドバーベキュー”で締めましょう。その際は、焼くことを前提に作られているアメリカのマシュマロを使うとよりおいしくできます。BBQの終わりにこうやってもう一度、火の周りに集まってそこから片付けを開始するようにすると、しっかりその場が締まります。」
「 大きめのキッチンバサミはぜひ持って行って欲しい便利グッズ。肉や野菜もこれで切ればまな板いらずで、しかも簡単です。レンタル用の道具には入っていない事がほとんどなので、ぜひ用意してください。」
「また、肉や野菜の焼き方でも登場した ステンレスのボウルとハケ、それからトングはレンタルに含まれるか確認して、なければ持参すると便利です。それからもう一つ、100円ショップなどでも売っている水鉄砲もあると便利。肉の油などで炎が出てしまった時の消火に使えます。子どもに担当してもらうと、喜んで見張り役を引き受けてくれるはず。また、調理中や炭の片付けなどに1つあると便利なので、バケツも用意しておくのがおすすめです。」
そのほかにも、BBQをもっと楽しむために身に付けておきたい基本的な技術やマナーがいっぱい。下城さんが会長を務める日本バーベキュー協会の「 バーベキュー検定試験」ならそんなBBQのイロハが学べるとのこと。ぜひBBQに詳しくなって、子どもともっと楽しくておしいいBBQをしたいというお父さんお母さんは、受けてみるのもいいかもしれませんね。
▼人気のBBQスポットをチェック!
家族全員がBBQを楽しむためのポイントは?
BBQをするとなると、あれこれ本格的な道具を揃えたくなったり、せっかくだから子どもたちにいろいろな事を体験したり学ばせたいと考えてしまうもの! でも、そんな張り切る気持ちが実は失敗のもとになっている場合が多いと下城さん。「 特に初心者の場合、一番大事なのは“みんなができるだけラクする方法を考えること”です。道具や食材もすべて自分たちで用意して、いきなり本格的にやろうと頑張り過ぎると、1回やっただけで『もうやりたくない』と疲れてしまう可能性大。また、親も慣れていない状態で、BBQを楽しむことと様々なことを学ばせようとすることを両立するのはまず不可能です。最初はとにかく純粋にBBQの楽しさを味わうのが一番です。」
家族のスタイルに合った場所選びが重要!
そんな“みんながラクするBBQ”を実現するために、まず大事なのは施設選びだと下城さんは言います。「最近は 道具はもちろん、好みの食材まで準備してくれるバーベキュー場が増えています。初心者ならそういった手厚いサポートの受けられる施設を選んでみるのもおすすめ。洗い場やトイレがキレイな場所を選ぶというのもポイントです。たいてい家族のなかで一番ストレスを感じてしまうのがお母さん。そんなお母さんに優しい施設を選ぶと、みんなが楽しくBBQを満喫できるはず。そして、少しずつ慣れてきたところで自分たちに合った道具を揃えるなど、少しずつ幅を広げていくといいと思います。」
おいしい&楽しいを両立するBBQ料理のコツ!
BBQはみんなで焼いて、楽しく食べるが基本! でもちょっとの工夫で、よりおいしく肉や野菜が焼けちゃうんだそうです。「まず大事なのが、 BBQグリル全体に炭を敷かないこと。グリルの半分~3分の1程度は炭を置かないスペースを作って、強火ゾーンと弱火ゾーンを使分けるようにすると失敗しなくなります。これならじっくり火を通したい豚肉や鶏肉、固い野菜などは弱火でゆっくり焼くことができます。」
これで失敗知らず! おいしい肉&野菜の焼き方
さらに、BBQのメインとも言うべき肉・野菜の焼き方について、初心者でも失敗しないコツを教えてもらいました。●おいしい肉の焼き方
「まずお肉はできるだけ大きいものを選びましょう。その方がBBQらしくて気分も上がり、じっくり焼いて食べられます。焼肉のような薄切り肉だと、確かに焼く時間は短くて済みますが焼いては食べ、焼いては食べの繰り返しで、慌ただしくなりがち。焼く前に食べる大きさにするのではなく、大きな塊のまま焼いて、焼けてから切り分けるようにするとおいしく焼けます。肉の上からステンレスのボウルをかぶせてじっくり火を通すと、ジューシーな焼き上がりになりますよ。」
●おいしい野菜の焼き方
「野菜がおいしく焼けない大きな理由は、焼いている間に野菜が乾燥してしまうから。その乾燥を防ぐために、焼く前に野菜の表面にハケなどで軽くオリーブオイルを塗ってから焼くようにしてみてください。焼いている間も乾いてきたと思ったら、時々塗るようにするとおいしく焼けるはず。また肉と同様に焼く前に小さく切るのではなく、大きな状態で焼いて後で切り分けるようにするのがおすすめです。」
デザート&シメをしっかり作ることが成功のカギ
さらに意外と難しいのがBBQの締め方! 一通りメインの肉や野菜を焼き終わったら子どもたちが遊びに行って、何となく片付けを始める…といった感じで最後がグダグダになってしまうパターンが多いですよね。そんな グダグダ防止には、デザートとシメの1品をしっかり作ることがおすすめとのこと。「子どもたちも喜びますし、全体にメリハリをつけるためにもデザートは必ず用意するといいですよ。 おすすめなのはバナナやオレンジなどのフルーツにシナモンシュガーを振って鉄板や網にのせて焼く、焼きフルーツ。また、最後は残った炭で串に刺したマシュマロを焼く“エンドバーベキュー”で締めましょう。その際は、焼くことを前提に作られているアメリカのマシュマロを使うとよりおいしくできます。BBQの終わりにこうやってもう一度、火の周りに集まってそこから片付けを開始するようにすると、しっかりその場が締まります。」
BBQにあると助かる便利グッズ
最初はレンタルの道具に頼ってしまうのがおすすめですが、下城さんがこれだけは持って行って欲しいという便利グッズをご紹介。「 大きめのキッチンバサミはぜひ持って行って欲しい便利グッズ。肉や野菜もこれで切ればまな板いらずで、しかも簡単です。レンタル用の道具には入っていない事がほとんどなので、ぜひ用意してください。」
「また、肉や野菜の焼き方でも登場した ステンレスのボウルとハケ、それからトングはレンタルに含まれるか確認して、なければ持参すると便利です。それからもう一つ、100円ショップなどでも売っている水鉄砲もあると便利。肉の油などで炎が出てしまった時の消火に使えます。子どもに担当してもらうと、喜んで見張り役を引き受けてくれるはず。また、調理中や炭の片付けなどに1つあると便利なので、バケツも用意しておくのがおすすめです。」
よりBBQを楽しみたいなら、マナーにも注意!
BBQを楽しむ際は、ゴミや火の始末などマナーにも気を付けなければいけません。特に炭の取り扱いには十分に気を付けたいところ。使用済の炭は持参したバケツにたっぷり水を入れ、炭を少しずつ水に浸して完全に消火させます。そのままバケツに入れて持ち帰るか、炭捨て場があれば、そこに捨てるようにしましょう。炭は少々水をかけたぐらいでは消えないので、水に15分〜20分くらいしっかり浸すようにしてくださいね。そのほかにも、BBQをもっと楽しむために身に付けておきたい基本的な技術やマナーがいっぱい。下城さんが会長を務める日本バーベキュー協会の「 バーベキュー検定試験」ならそんなBBQのイロハが学べるとのこと。ぜひBBQに詳しくなって、子どもともっと楽しくておしいいBBQをしたいというお父さんお母さんは、受けてみるのもいいかもしれませんね。