海水浴に繰り出して、波間でチャプチャプしていると「水平線までどれぐらい距離があるんだろう?」とか、「なんで海はしょっぱいの?」とか。“素朴な疑問”がフツフツと…。そんな時に親子の会話が弾む「海の雑学」を、JAMSTEC(海洋研究開発機構)に教えてもらいました。
つまり、吸収されずに残った光=「青い光」が海に浮遊するプランクトンや泥の粒に反射されて、海は青く見えるというわけ。加えて、空の色、雲や波の状態などにも影響されるそう。光の仕組みにも興味が湧く、雑学ですね。
ナトリウムイオンと塩素イオンは食塩の素となるもの。地球を構成している他の物質に比べて、この2つのイオンは水に溶けやすく、化学反応や生物によって除かれることもほとんどないので、海に安定して存在することができます。だから、海水はしょっぱいんですね。
また海域によって塩分濃度はいろいろで、氷が溶け込む北極海・南極海や、河川が流れ込む海の塩分濃度は低くなります。反対に雨や河川の流れ込みがほとんどなく、水分の蒸発が盛んな、ペルシャ湾や紅海の塩分濃度は高くなります。
やっぱり、海は広くて、大きいんですね。3,800mというと、富士山の標高(3,776m)とほぼ同じ。いちばん深い海は、太平洋にあるマリアナ海溝で、約1万1,000mといわれています。
海岸線から水平線までの距離は、およそ4,500mだそう。どのぐらいの距離なのか、地域の地図を見て探ってみましょう。ちなみにタクシーに乗ったとしたら、約15分走行し料金は1500円ほどになる距離です。「近いような遠いような」という感覚は、当たっているのかも!?
「実は、月の引力による海水の上下運動なんです。」
つまり、月の引力の影響を強く受けた海面が盛り上がり(満潮)、反対に影響が少ない海面が低くなる(干潮)というわけ。どのエリアの海面が満潮になるか干潮になるかは、地球と月の配置が関係しています。そして干満の差が最も大きくなるのは(「大潮」という)、太陽の引力も加わる、地球+月+太陽の並びが一直線になった時。海水面の動きが、宇宙と関係していたなんてビックリ!
Q.なぜ海は青いの?
A.海の中では「青い光」が最後まで吸収されず残るから
「海水に光が差し込むと、光は海水に吸収されてだんだん弱くなります。一番波長の長い赤い光、次に黄色い光…という順に吸収されていくんです。一方、青い光はあまり変化しません。」つまり、吸収されずに残った光=「青い光」が海に浮遊するプランクトンや泥の粒に反射されて、海は青く見えるというわけ。加えて、空の色、雲や波の状態などにも影響されるそう。光の仕組みにも興味が湧く、雑学ですね。
Q.なぜ海はしょっぱいの?
A.海では、食塩の素となる物質が存在しやすいから
「海水1リットル中には、32g〜38gのいろんな物質が溶けています。そのうちの8割が、ナトリウムイオンと塩素イオンです。」ナトリウムイオンと塩素イオンは食塩の素となるもの。地球を構成している他の物質に比べて、この2つのイオンは水に溶けやすく、化学反応や生物によって除かれることもほとんどないので、海に安定して存在することができます。だから、海水はしょっぱいんですね。
また海域によって塩分濃度はいろいろで、氷が溶け込む北極海・南極海や、河川が流れ込む海の塩分濃度は低くなります。反対に雨や河川の流れ込みがほとんどなく、水分の蒸発が盛んな、ペルシャ湾や紅海の塩分濃度は高くなります。
Q.海の深さはどれぐらい?
A.平均水深は3,800m、富士山と同じぐらい
「平均すると、水深3,800mといわれています。そして、地球表面の70%以上は海で覆われているので、もし陸地を削って海を埋めたとしても埋めることはできず、地球の表面全体が水深2,400mの海で覆われてしまうほどです。」やっぱり、海は広くて、大きいんですね。3,800mというと、富士山の標高(3,776m)とほぼ同じ。いちばん深い海は、太平洋にあるマリアナ海溝で、約1万1,000mといわれています。
Q.水平線までの距離はどれぐらい?
A.およそ4,500m
砂浜で水平線を眺めていると、近いような、遠いような、「あそこまで泳げるのかな…」なんて、考えたことはないですか?海岸線から水平線までの距離は、およそ4,500mだそう。どのぐらいの距離なのか、地域の地図を見て探ってみましょう。ちなみにタクシーに乗ったとしたら、約15分走行し料金は1500円ほどになる距離です。「近いような遠いような」という感覚は、当たっているのかも!?
Q.満潮、干潮はなぜ起こる?
A.月の引力が関係しているんです!
満潮とは、潮が満ちて海面が最も高くなること。反対に干潮は、潮が引いて海面が最も低くなること。普通、どちらも一日2回起こります。時間帯によって海岸線が移動することからも分かりますよね。でも、なぜそのような現象が起きるのでしょうか?「実は、月の引力による海水の上下運動なんです。」
つまり、月の引力の影響を強く受けた海面が盛り上がり(満潮)、反対に影響が少ない海面が低くなる(干潮)というわけ。どのエリアの海面が満潮になるか干潮になるかは、地球と月の配置が関係しています。そして干満の差が最も大きくなるのは(「大潮」という)、太陽の引力も加わる、地球+月+太陽の並びが一直線になった時。海水面の動きが、宇宙と関係していたなんてビックリ!
まとめ:海水浴で、宇宙に思いを馳せる
「海の雑学」はいかがでしたか? 海にまつわる不思議を解き明かすと、光の仕組みについて知りたくなったり、宇宙に思いを馳せたり。意外や意外、壮大な会話に発展するかもしれませんよ! 海水浴に行く移動中や、海を眺めながら、親子で海の不思議について語ってみてはいかがでしょう?※参考資料
引用サイト:JAMSTECキッズ/おしえて!海のこと、地球のこと
http://www.jamstec.go.jp/j/kids/qa/
参考文献:海水の科学(日本放送出版協会)、海の不思議がわかる本(HBJ出版局)、海水の化学(東海大学出版会)、海洋のしくみ(日本実業出版社)、海洋開発のおはなし(日本規格協会)
http://www.jamstec.go.jp/j/kids/qa/
参考文献:海水の科学(日本放送出版協会)、海の不思議がわかる本(HBJ出版局)、海水の化学(東海大学出版会)、海洋のしくみ(日本実業出版社)、海洋開発のおはなし(日本規格協会)