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年齢別おすすめ絵本【1歳編】言葉の楽しさを知る5冊

掲載日: 2015年9月30日更新日: 2017年5月16日橋 喜平
子供のために絵本を選ぶ時、種類が多すぎてどれにすれば良いのか店頭で悩み込んでしまったりも…。そんなときに参考にしたいのが「絵本のプロ」の意見。そこで千代田区立千代田図書館で、児童や保護者向けのサービスや選書なども行う大塚桂子さんに、年齢別のおすすめ絵本を伺いました。今回は1歳編として、「言葉の楽しさを知る」絵本をご紹介します。

子どもに絵本を選ぶ際のポイント

「まず 絵本を選ぶ際は、お子さんそれぞれの発達、興味に合わせてあげることが大事です」と大塚さん。

子どもの年齢によって、選ぶ絵本も変わってくるもの。そこで、大塚さんには今後6回にわたり1歳〜6歳それぞれの年齢におすすめの絵本をご紹介いただきます。

今回はようやく意味を持つ言葉をしゃべり始める時期、1歳のお子さんを持つ親御さんに向けて「言葉の楽しさを知る」というテーマで絵本を選んでいただきました。

「1歳前後は言葉を発し始める時期ですので、とりわけ、言葉自体の「音」であったり、わかりやすい「くりかえし」「リズム」を感じられるものが良いのではないでしょうか」(大塚さん)。

以上の点を踏まえ、 声に出して読むと「音」や「リズム」が楽しい5冊を選んでもらいました。

1歳児におすすめ!言葉の楽しさを知る5冊の絵本

『のせてのせて』

(文:松谷みよ子・絵:東光寺 啓/童心社/700円+税/発行年月:1969年7月)
日本を代表する童話作家、松谷みよこの赤ちゃんのほんシリーズの1冊。
「はしりますよ。ブブー」と赤い色のかっこいい自動車に乗ったまこちゃん。そこへうさぎをはじめ、さまざまな動物が「ストップ!のせてのせて」と乗り込んでくる。真っ暗なトンネルを抜けるとそこには…。

<選んだ理由>
「日本を代表する童話作家、松谷みよ子さんの作品。もう乗る場所がないのに、乗りたがるネズミがどうするかも見どころ。成長し、話を覚えてしまったあとも「のせてのせてー」と自分も物語に「参加」する楽しみが続きます。1歳ごろの赤ちゃんに定番の1冊です。」

『もけら もけら』

(文:山下洋輔・絵:元永定正:構成:中辻悦子/福音館書店/1200円+税/発行年月:1990年11月)

「もけら もけら」「もけけ もけけ」「しゃばだ ぱたさ」。ジャズピアニストとモダンアート作家のコンビによる絵本は、印刷された文字と絵でしかないはずなのに音楽を聞いているよう。大人も絵本の世界に「引っ張られる」ような不思議な感覚が楽しめる。

<選んだ理由>
「この本は話を理解しようとしても、大人でもさっぱりわかりません(笑)。しかし、絵本に必ずしも意味や学びを求める必要はないわけで、その「なんだかわからないこと」が大事なのです。ひたすら繰り返される、不思議な言葉。そのリズムと音の楽しさをただ味わってください。読んでいる親御さんも、子育ての苦労を「ま、いっか」と思わず忘れてしまえるような絵本です。」

『コップちゃん』

(文:中川ひろたか・絵:100%ORANGE/ブロンズ新社/850円+税/発行年月:2003年8月)

「コップちゃん、おなまえは?」「コッブちゃん、いくつ?」。かわいいコップのコップちゃん。このコップちゃんへの問いかけがテンポ良く繰り返される。最後はジュースでカンパーイ。

<選んだ理由>
「『おなまえは?』『いくつ?』。子供が実際によく問いかけられる、こうした言葉が登場することで、子供は絵本に登場するコップちゃんに親近感を覚えるようです。コップという毎日接する身近な物へ自分を投影させるのが、子供は楽しいようですね。」

『くつくつあるけ』

(作・絵:林 明子/福音館書店/700円+税/発行年月:1986年6月)

一足の赤ちゃん用の靴が「ぱたぱたぱた」と散歩におでかけしていく。早く歩いたり、つま先で歩いたり、ジャンプで転んだり…。ちょうど一歳児のような行動をとる靴。最後はやっぱり…。

<選んだ理由>
「こちらも身近なものが、人のように動くタイプの絵本。1歳を過ぎたあたりで歩き始める子は多いので、ちょうど興味を引く内容となっています。歩くのが好きでも、靴を履くのを嫌がるお子さんは多いもの。この絵本なら、靴への親近感を持たせることもできそうです。」

『たまごのあかちゃん』

(文:神沢利子・絵:柳生弦一郎/福音館書店/800円+税/発行年月日:1993年2月)

小さい卵に大きな卵…いろいろな卵に「でておいでよ」と呼びかけると、卵の中に隠れていた赤ちゃんが登場。ひよこ、かめ、へび…。最後の大きな卵に隠れていたのは…。リズミカルな文と、原色のユーモラスな絵も特徴的。

<選んだ理由>
「子供にとって「たまご」は不思議な存在なんですね。だから「このたまごはなんのたまごだろう?」と聞くと、一生懸命考えるんです。この絵本は、他の4冊よりもよりストーリー性が高く1歳になりたてでは少し早いかもしれませんが、成長しても「読んでー」とせがまれることが多い、楽しい絵本です。」


これらの音やリズムが楽しい絵本。読み聞かせの際は子供が何かに反応したら、ちゃんとそれにつきあってあげることが大事だそうです。そのため、読むスピードはもちろん、ページをめくるのもワンテンポ遅らせるのがよいとのことでした。ぜひ子供と一緒に言葉の楽しさを味わってみてください。

お話を聞いたのは…

  • 千代田区立千代田図書館

    平日は夜10時まで開館し、街案内も行うコンシェルジュサービスや電子書籍の貸出を行う千代田Web図書館、子ども向けから大人向けまで様々なイベントを開催するなど、画期的なサービスを実施。
    住所:千代田区九段南1-2-1千代田区役所9・10F 電話番号:03-5211-4289・4290
    月~金 10:00~22:00/土 10:00~19:00 日・祝・12月29日~12月31日 10:00~17:00 ※夏期は9時開館となる期間あり。 
    休館日:第4日曜日、1月1日~1月3日、特別整理期間

  • 千代田区立千代田図書館
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ライター紹介

橋 喜平

職業、エディター。恋人、娘。週末、締切に慌てる。そんな兼業ライター。2児の父。子供の頃、歳の離れた弟の面倒をみた経験から家庭内では子育てのベテランを気取るものの、その様が嫁にうとましがられている気がしなくもない40代。休日は得意の料理で、嫁子のご機嫌取りに余念がない。

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