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【親子で見たい映画・第2回】ハロウィンおすすめ映画5選

掲載日: 2015年10月26日更新日: 2017年5月16日工藤雅子

今回はハロウィンにちなんで、小さなお子さんでも楽しめる「怖すぎないおばけ・モンスター映画」をご紹介します。おばけやモンスターがたくさん登場しますが、ユーモアたっぷりの笑える作品ばかりなので、ぜひチャレンジしてみてください。

シュレック(2001年製作):幼児から

<ストーリー>

シュレックは人から恐れられる怪物ですが、本当は心やさしく、人里離れた沼地でひとり気楽に暮らしていました。ある日ひょんなことから、おしゃべりなロバのドンキーとともにドラゴンのいる城に幽閉されたフィオナ姫を助け出す冒険に出かけることになります。シュレックはドラゴンを倒し、無事姫を救い出すのですが、フィオナ姫には誰にも言えない秘密があったのです・・・。

<おすすめポイント>

おならをして、泥のシャワーを浴びるシュレックに子供たちはきっと大喜び。恐ろしい緑色の怪物ながら、見かけと違って勇気とやさしい心を持っています。美しいお姫様も実はカンフーの達人だったり。「人を外見で判断してはダメ」という素敵なメッセージの作品です。最初は怖そうに見えたシュレックが、最後にはかわいく見えてくるから不思議です。

モンスターズ・インク(2001年製作):幼児から

<ストーリー>

モンスターズ株式会社(モンスターズ・インク)は、人間の子供部屋に通じるドアからモンスターを送り込み、怖がる子供たちの悲鳴を集めて、エネルギーに変換するという会社。そこで働くサリーと相棒のマイクは、成績ナンバー・ワンの『怖がらせ屋』です。ところがある日、ちいさな女の子がドアからモンスターの世界に入り込んでしまいます。サリーとマイクは、彼女をなんとか人間の世界に戻そうと奮闘するのですが・・・。

<おすすめポイント>

「子供たちの叫び声」がエネルギーになるという設定がユニークです。叫び声が電気になるなら、ママも子供たちの大騒ぎがちょっとガマンできるかも!? サリーのふわふわした毛がリアルに描かれていて、モンスターなのに思わず触ってみたくなる愛らしさ。子どもたちも大好きになってくれるでしょう。怖がりのお子さんにも、「なんでもよく知れば怖くないよ」とやさしく教えてくれる映画です。


モンスター・ホテル(2012年製作):小学校低学年から

<ストーリー>

仲間がくつろげるようにと、吸血鬼ドラキュラが作ったモンスター・ホテルを舞台にしたアニメ映画。ドラキュラの一人娘メイビスの118才の誕生日を祝うため、世界中からモンスターが集まります。ところが人間の若者ジョナサンが迷いこんでしまったから、さあ大変! ジョナサンのことが仲間にばれる前に、彼を人間界へ戻そうと奔走するドラキュラですが、なんとメイビスとジョナサンが恋に落ちてしまうのでした。

<おすすめポイント>

ドラキュラから狼男まで、ありとあらゆるモンスターが登場しての大騒動に子供たちは大笑いすることでしょう。モンスターの世界で恐れられ嫌われるのは人間の方という設定が新鮮です。立場が違えば、物事は違ってみえるもの。既成概念に縛られず、よく知ることが大切だと、大人もハッとさせられます。

千と千尋の神隠し(2001年製作): 小学校低学年から

<ストーリー>

スタジオジブリの大ヒットアニメ映画。10歳の少女、千尋は、両親と新しい町へ引っ越す途中、摩訶不思議な異界へと迷い込んでしまいます。そこには、日本じゅうの八百万の神様が疲れた体を癒しに来る、巨大な風呂屋(油屋)がありました。両親をブタに変えられ、ひとりぼっちになってしまった千尋は、油屋を仕切る湯婆婆(ゆばーば)に名前を奪われ、働かないと子豚にすると脅かれるのですが…。

<おすすめポイント>

この作品に登場する八百万の神様は、個性的で子供たちはきっと目が離せないでしょう。そんな神様が集う油屋に紛れこむのが、カオナシというばけもの。千尋につきまとい、ちょっと気味が悪いのですが、友だちが欲しい寂しがりやなのかもしれません。宮崎駿監督の豊かな想像力が生み出す摩訶不思議な世界は、どこか懐かしく癒されます。最初はひ弱な現代っ子だった千尋が、両親を助けるため、そして自分自身が生き抜くため、たくましく成長していく姿にパパ・ママは涙ぐんじゃうかも。


霊幻道士(1985年製作):小学校中学年から

<ストーリー>

大富豪ヤンから先代の墓の改葬を依頼されたガウ道士。墓を掘りおこしてみると、先代は怨念を抱き成仏できずにキョンシーになりかけていました。ガウ道士は、弟子のモンとセンとともにその遺体をまじないで封印しますが、キョンシーとして蘇った先代はヤンを殺害して逃亡してしまいます。3人はヤンの娘ティンを守ろうと、キョンシーを迎え討つのですが…。

<おすすめポイント>

幽霊、ゾンビ、カンフー・アクション、コメディと盛りだくさんな香港発のエンタテインメント映画です。息を止めるとキョンシーがこないとか、餅米でお清めができるとか、霊封じの様々なエピソードに子供たちは興味津々でしょう。セクシーなエピソードや、動物の血や肝を取り出すなど多少刺激のあるシーンもありますが、キョンシー・ジャンプに大笑い間違いなしです。

おばけ映画には、実は深いメッセージも込められていて、子育てのヒントが見つかるかも。一緒に大人が楽しむことで、子供たちも安心しておばけ映画を見ることができるでしょう。

ライター紹介

工藤雅子

23年間にわたり東京テアトル株式会社にて映画買付、宣伝等にかかわる。退職後、株式会社チャイルド・フィルムを設立し、親子のための映画HP「こども映画プラス」(http://www.kodomoeiga-plus.jp)をスタート。共著に「『こどもと映画』を考える」(キネマ旬報社)、「こども映画教室のすすめ」(春秋社)がある。

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