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幼児期の英語遊び、ポイントは「親のマインド」

小学校で英語が必須科目となり、英語の習い事が人気。でも週1回のレッスンで、どれだけ英語が身につくの? と心配になることも。過去15年間、企業の英語研修に携わり、日英バイリンガル教育に取り組むパパでもある川合亮平さんに、幼児期の英語学習についてうかがいました。

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子どもに「いつ」英語を身につけて欲しいのかを意識して

「結論から言うと、週に一度だけ英語教室に通ってもバイリンガル教育という点ではほとんど効果はないんです」

では、英語教室に行くのは無駄なことなの?

「いえ、そうとは限りません。子どもが英語を楽しむことで、英語学習に積極的になれば、将来的に効果が得られることも。まず、幼児期の英語教育では、いつを目標地点として英語を学ばせているのかを意識することが大切です

今バイリンガルにしたいのか。それとも将来的に英語を習得することで、グローバルな人材になって欲しいのか ? 英会話教室に通って英語が楽しいと感じれば、将来学習を続けて行くうえでモチベーションがアップする効果があります。実は未来のグローバル人材としての下地作りという点では、ご家庭でできることも沢山あるんですよ」

なるほど。お家でできることもあるとは、嬉しいです。一方で、幼少期からバイリンガルを目指すとなると、週に一度の英会話教室では不足なのですね。

幼少期からバイリンガルになるのに必要なことは?

「日本語を習得する場合を考えれば分かりやすいと思うのですが、赤ちゃんが言葉を聞けて話せるようになるまでには2、3年かかります。その間赤ちゃんは生活のなかでたっぷりと日本語に触れているのです。

そのプロセスを冷静に考えると、週に1回1時間なり40分英語に触れるだけでは、実質的な英会話力を身に付けるには時間が足りないと分かるでしょう。2つの言語能力をバランスよく育んでいくには、日常生活の30%以上のコミュニケーションをそれぞれの言語で行う必要があるという、外国語教育の業界では有名な研究結果もあります」

日常の30%以上を英語のコミュニケーションにするのは、かなり大変。まずは未来のグローバル人材を目指して、できることから頑張ってみるのが良さそうです。


親のマインドが子どもの英語力に影響?!

「子どもの英語力を将来的に伸ばしていくために、実はとても大切なのはマインドの問題です」と川合さん。

「僕自身は幼児期に特別な英語教育を受けていません。英語学習に本腰を入れたのは、実は成人してからなんです。それでも学習を続けて現在の英語力を身につけられたのは、英語や異文化に対するポジティブなマインドがあったからだと思います。

実は、それは母の影響が大きいのです。僕の母が、海外で活躍している人や海外の文化をポジティブに評価する人だったことが、後々僕が英語を習得するモチベーションとなりました」

子どもの視野を広げるためには、まずは異文化に触れることの楽しさや、グローバルに活躍することの素晴らしさを親自身が感じ、我が子に伝える必要があるようです。

「例えば海外ドラマを一緒に楽しんだら、『アメリカのドラマって面白いね。じゃあ地図でこの国がどこにあるか見てみようか』と導いてはどうでしょう。英語を使わなくてもいいですし、英語を使うとしても、必ずしも親が英語に堪能でなくてもいいと思います。親自身が異文化や外国語に対して苦手意識なく前向きに触れている姿を見せることが、子どもに大きな影響を与えるのではないでしょうか」

英語絵本の読み聞かせは、一石三鳥の効果

では、英語教育への第一歩として、何から始めればいいのでしょうか? 川合さんが自宅でできる英語教育としてすすめるのは、英語絵本の読み聞かせだそう。

「僕自身も頑張って実践していますが、非常に効果的です。子どもだけでなく、僕自身にも良い影響が表れているんですよ」と川合さん。英語の読み聞かせにはうれしい効果が3つもあるそう。

1:絵本で海外の文化に触れられる

英語圏の絵本を読むことで、言葉と一緒にその国の文化に触れられます。言葉は文化に根付いているもの。まずはその文化を好きになることが外国語上達の早道。

2:親が海外の文化や言葉に親しんでいる姿を見せられる

親が海外文化に積極的に親しんでいる姿を見せるチャンス。絵本で触れられている海外文化について、その背景を調べてあげれば子どもからは尊敬の眼差しが♪

3:英語を読み聞かせることで親の英語力もアップ

英語の発音に自信がなければ、最初は音声付きの絵本を使って、英語を聞きながらページをめくるだけでもOK。慣れたら音声にあわせて英語を読んであげれば、親にとっても発音の練習になります。

なるほど! 親子で英語に触れることで、子どもにも親にもメリットがあるのですね。音声付きの絵本なら、親も気楽にチャレンジできます。


英語圏の文化も伝えるのに、おすすめの絵本は?

「まずは長く読み継がれている名作絵本をおすすめします。日本語でも有名な『The Very Hungry Caterpillar(腹ぺこ青虫)』や、イギリスの定番『 Tiger Who Came to Tea(おちゃのじかんにきたとら)』は、我が家の子どもたちも大好きです。こういった絵本は何度読んでも不思議と飽きることがないんです。また少し大きなお子さんなら、乗り物や恐竜、動物やプリンセスなど、日頃から興味があることについての絵本も喜びますよ」

最近はネットショッピングで海外の絵本も簡単に手に入りますが、洋書が揃っている本屋さんで、子どもと一緒に英語絵本を選んでみるのも楽しいかもしれません。

4歳、5歳になったらやっておきたいこと

「コミュニケーション能力が発達する4・5歳以上になったら、家族での海外旅行もいいですね。挨拶や買い物などの簡単なやり取りにチャレンジしてみましょう。その際に、まずはホテルのスタッフとのコミュニケーションから始めるのがおすすめ。彼らはホスピタリティにあふれていますから、きっと気持ちのよいやり取りが交わせるはずです。ぜひ親子で楽しい異文化体験を重ねていってください」

子どもは親の姿を見て育つもの。英会話教室任せにせずに、一緒に海外文化や外国語に触れる機会を作ることで、オープンなマインドを作ってあげたいですね。

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お話を聞いたのは…

  • 川合亮平さん

    “英国”と“イギリス英語”をキーワードに、通訳者、翻訳者、インタビュアー、ライター、コーディネーター、企業研修講師として、東京とロンドンをベースに活動するフリーランサー。著書に『つながる英会話 –ネイティブとの会話が楽しく続くテクニック50– 』(アスク)等。プライベートでは英国人の妻と3人の息子を持つ父親でもある(子どもは現在、ほぼ日英バイリンガル)。ブログ「イギリス英語LIFE」では、日々のお仕事や英語学習のコツなどを綴っている

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ライター紹介

蜂谷智子

ライター・編集者。学び系の出版社勤務後、フリーランスに。現在はライフスタイルやカルチャーに関するメディアを中心に活動中。趣味は映画や音楽などのアートに浸ることと、おいしいお酒を飲むこと。去年からはそこに娘の子育ても加わって大忙しの毎日。親子で趣味を共有することを夢見て、美術館や音楽鑑賞に連れ出しては娘の反応をうかがっている。

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