最近ではふとんを干した時に、叩かないほうがいいという説を聞きます。また、梅雨時はふとんを干せなくて困るママも多いはず。そこで、どのようにふとんのケアをすればいいのかを寝具メーカー・東京西川の寺嶋真唯さんに教えていただきました。
「ふとんを取り込む時にパンパン叩くのは止めたほうがいいですね。実は叩くときに出るホコリは中の綿がちぎれて出ているものなのです。また叩くことでダニの死骸やフンを細かく砕いてしまうので、除去しにくくなります。叩き過ぎると寝具や外側の生地を傷めてしまう原因にもなりますので、叩かず、表面のホコリをブラシなどで軽く払う程度にして下さいね。」
「また最近はふとん干しに加えて、ふとんを掃除機で吸う方も多くいらっしゃいます。敷きぶとんに関しては効果的ですが、掛けぶとんは外側の生地を傷める原因となるので止めましょう。」
よかれと思ってしていたことがふとんを傷める原因になっていたとは! バンバン叩くことはストレス解消になりますが、ふとんのケアという点では良いことナシのようです。
「ふとんは汗などの湿気が染み込みますので、月に1回~2回、午前10時頃から午後2時頃までの間で片面約1時間ずつ干しましょう。ふとんの外側の生地の傷みや汚れを防ぐため、シーツやカバーで覆って風通しのよい日陰に干して湿気を逃がして下さい。午後3時を過ぎると空気中の湿気が多くなるので注意が必要です。」
ふとん干しに最適な時間帯はお昼前後の4時間。働いているママは休日しかチャンスがないと思うと、梅雨時は焦ってしまいますが、雨が続いても、ふとんを快適に保つ方法があるのだそう。
そういえば古くから押し入れに敷いているスノコも、ふとんに空気を通すための工夫。表面はサラサラしていても裏面でジトジトでダニやカビの温床になっているかと思うとゾッとしてしまいますね。
「今はダニ防止に効く便利なグッズもありますよ。それがドライシートという湿気を強力吸収する除湿シートで、敷きふとんの下に敷くだけなので、お手入れがラクになります。」
それは頼もしいですね! ふとんの裏にこまめに風を通すことと同時に、グッズも活用しながら快適に梅雨時を過ごしたいものです。このドライシートはベッドパッドの下にも使えるようです。
「買い換える時期は、素材や使い方によって異なります。木綿わた敷きふとんであれば、打ち直しを2回行った場合、寿命は購入から約5~6年です。またベッドのマットレスは、平均約10年と言われています。マットレスの中央部分がへこんでいたり、きしむ音がしたりする場合は買い替えのタイミングです。掛けぶとんに関しては素材差が大きいので、購入時に買い替え目安を確認しておくと良いでしょう。」
また赤ちゃんや子どもの場合、ミルクをこぼしたり、オネショをしてしまったり、大人に比べておふとんを汚してしまうことが多いもの。そんなときに丸洗いできる便利なふとんもあるそうです。
「赤ちゃんや子どもはおふとんを汚してしまいやすいものです。また、赤ちゃんは体温や発汗量が大人とは異なり、2~3倍の汗をかきます。赤ちゃんや子ども用の寝具は、自宅で洗えるものを選ぶと安心です。」
日々のケアだけでなく、ふとんの買い替え時期の見極めも大切なんですね。
暑さが本格的になり、湿度も高くなるこれからの季節、正しくふとんをケアすることで、ぐっすり眠れる環境を家族に作ってあげましょう。
叩くのはNG! ホコリは払う程度に
ふとんを干した後には、ふとん叩きで叩いてホコリなどを落とすというのは良く見る光景ですが、実はふとんは叩いちゃいけないという説を最近聞きます。それって本当ですか?「ふとんを取り込む時にパンパン叩くのは止めたほうがいいですね。実は叩くときに出るホコリは中の綿がちぎれて出ているものなのです。また叩くことでダニの死骸やフンを細かく砕いてしまうので、除去しにくくなります。叩き過ぎると寝具や外側の生地を傷めてしまう原因にもなりますので、叩かず、表面のホコリをブラシなどで軽く払う程度にして下さいね。」
「また最近はふとん干しに加えて、ふとんを掃除機で吸う方も多くいらっしゃいます。敷きぶとんに関しては効果的ですが、掛けぶとんは外側の生地を傷める原因となるので止めましょう。」
よかれと思ってしていたことがふとんを傷める原因になっていたとは! バンバン叩くことはストレス解消になりますが、ふとんのケアという点では良いことナシのようです。
ふとん干しの目安は月に1〜2回、コアタイムは4時間!
では、ふとんを干す頻度や、正しいふとんの干し方とは?「ふとんは汗などの湿気が染み込みますので、月に1回~2回、午前10時頃から午後2時頃までの間で片面約1時間ずつ干しましょう。ふとんの外側の生地の傷みや汚れを防ぐため、シーツやカバーで覆って風通しのよい日陰に干して湿気を逃がして下さい。午後3時を過ぎると空気中の湿気が多くなるので注意が必要です。」
ふとん干しに最適な時間帯はお昼前後の4時間。働いているママは休日しかチャンスがないと思うと、梅雨時は焦ってしまいますが、雨が続いても、ふとんを快適に保つ方法があるのだそう。
ふとんを外に出せない季節でも、快適な睡眠環境をつくる秘訣
「天気が悪く外に干せない時は、窓を開け放し、椅子の上などにかけて湿気を逃がすようにして下さい。湿気や汗が溜まりやすいのは裏面なので、こまめに立てかけたり、使わないときは下にスノコなどを挟んで裏面にも風が通るようにしたりといった工夫をしましょう。」そういえば古くから押し入れに敷いているスノコも、ふとんに空気を通すための工夫。表面はサラサラしていても裏面でジトジトでダニやカビの温床になっているかと思うとゾッとしてしまいますね。
「今はダニ防止に効く便利なグッズもありますよ。それがドライシートという湿気を強力吸収する除湿シートで、敷きふとんの下に敷くだけなので、お手入れがラクになります。」
それは頼もしいですね! ふとんの裏にこまめに風を通すことと同時に、グッズも活用しながら快適に梅雨時を過ごしたいものです。このドライシートはベッドパッドの下にも使えるようです。
ふとんの買い替え時期は、木綿わた敷きふとんなら約5年〜6年
ところで、大切に使ってもふとんには買い替え時期があります。その目安も教えてください。「買い換える時期は、素材や使い方によって異なります。木綿わた敷きふとんであれば、打ち直しを2回行った場合、寿命は購入から約5~6年です。またベッドのマットレスは、平均約10年と言われています。マットレスの中央部分がへこんでいたり、きしむ音がしたりする場合は買い替えのタイミングです。掛けぶとんに関しては素材差が大きいので、購入時に買い替え目安を確認しておくと良いでしょう。」
また赤ちゃんや子どもの場合、ミルクをこぼしたり、オネショをしてしまったり、大人に比べておふとんを汚してしまうことが多いもの。そんなときに丸洗いできる便利なふとんもあるそうです。
「赤ちゃんや子どもはおふとんを汚してしまいやすいものです。また、赤ちゃんは体温や発汗量が大人とは異なり、2~3倍の汗をかきます。赤ちゃんや子ども用の寝具は、自宅で洗えるものを選ぶと安心です。」
日々のケアだけでなく、ふとんの買い替え時期の見極めも大切なんですね。
暑さが本格的になり、湿度も高くなるこれからの季節、正しくふとんをケアすることで、ぐっすり眠れる環境を家族に作ってあげましょう。