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『ママ鉄』に聞く!子どもといっしょに思いっきり電車を楽しむコツ

掲載日: 2015年2月4日更新日: 2017年5月16日近藤 浩己
最近「ママ鉄」というワードを耳にしたことはありませんか?「ママ鉄」とは、子どもの電車好きがきっかけで電車にハマったママのこと。電車好きになった子供は、毎日のように電車を見に行きたがりますよね。どうせなら、ママもいっしょに電車を好きになれれば、親子でのお出かけがもっと楽しくなりそう!「だけど、電車ってどう楽しめばいいの?」そんなママに、女性ならではの電車の見どころ、親子での楽しみ方を教えます!

子どもと一緒にママが電車を楽しむポイント

電車って、「機械好きな男性がハマる趣味」というイメージをお持ちの方も多いと思います。でも実は、女性ならではの楽しみ方があるんです。

自分好みの電車の『顔』を探してみる

「知識や専門性を求める男性と違い、女性は感覚的なところから電車に興味を持つ方が多いようです。カラーリングがおしゃれ!とか、形がシャープでかっこいい!とか、そういう目線で電車を楽しめるのは、女性ならではの感覚ではないかと思います」。

そう話すのは、2人の男の子の母親であり、「ママ鉄」ブームの火付け役でもある、棚澤明子さん。

「例えば電車を正面から見ると、みんな 『顔』が違うんですよ。『この子は泥だらけの働き者』『この子はスタイリッシュなイケメン』とか(笑)。まずは自分好みの『顔』の電車を探してみるのも、電車を好きになる一つのきっかけになります。」

レア電車や車掌さん気分も!親子におすすめ「車両公開イベント」

さらにおすすめなのは、鉄道会社がときどき開催している「車両基地公開イベント」。
「車両基地では、普段なかなか見られない電車もずらりと並びます。例えば、新幹線の車両基地なら、見た人に幸運が訪れると言われる、黄色いボディの点検車『ドクターイエロー』など、珍しい電車が見られます。」

写真提供:JR東海
普段なかなか見られないものが見られる非日常感。ワクワク気分が高まります。
車両公開イベントに行くときのポイントは、あらかじめ子供と電車図鑑などを見ておくこと。

「一般客は乗れない作業車の中に、この日だけは入れたり、レールの上に座ってごはんを食べられたり。さらに普段から子供と電車をチェックしておけば、『わあ!これが本物だ!』という興奮を共有できますよ。」

屋台が立ち並ぶにぎやかな公開イベントもあり、車掌さんの服を着られるサービスなどもあるそう。ママもお祭り気分で楽しめそうです!
インターネットをチェックして、いろいろなイベントを探してみては?

親子で電車好きになることのメリットとは?

親子で電車を楽しめるようになると、楽しいだけではなく、親子関係や子どもの学習にもさまざまなメリットがあるのだそう。

数字や距離感が自然と身に付く

子どもは電車を通じてさまざまなことを学ぶといいます。
電車の車両の数を数えながら数字を覚えたり、路線図がきっかけで地図を見るのが好きになったり。電車に乗って移動することで、自然と距離感などもつかむようです。」

この街に行くにはどれくらいかかるのか、なんてことも覚えていくそう。

「それに、時計の読み方や駅名に使われる漢字なんかも、気づけば覚えていて驚きますよ。」と話すのは、2人の男の子のママである関西在住のママ鉄、鶴原早恵子さん。「路線図を見るのが好きになって、親子でおでかけをする際に目的の駅にいくためのルートも子供自身で組み立てられるようになります。」
方向感覚など、机の上では教えにくいことも、路線図や地図を通して自然と覚えていくのだそうです。

電車を通じて作る、親子関係のベース

実は、棚澤さんいわく、ママが電車を好きになることで、親子関係にも変化が生まれるのだそうです。

「母親は『やってあげる』『教えてあげる』と、なかなか子どもと同じ目線になるのが難しいもの。だけど、同じものに夢中になることで、子どもの目線が理解できるようになります。すると子供も、いっしょに楽しむママを『 受け入れてくれる存在 』として、友達のようにいろいろな話をしてくれるようになります」

また、親子で電車についてたくさん話をした時間が、親子関係のベースを作ってくれたと話す棚澤さん。

「子供が大きくなった今でも、新しく興味をもったことについて私に話をしてくれます。こんな風通しのよい親子関係を作ってくれたのは、電車を追いかけていたあの時間なんだなと、改めて感じます」


新たな趣味を得られる上に、子どもの成長や親子の信頼関係を築くことにもつながる電車。子どもに「付き合う」のではなく、『ママ鉄』として一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?

お話を聞いたのは…

  • 鶴原早恵子さん

    2人の男の子の母。電車に乗ることが好きな「乗り鉄」ご主人との4人家族。京都、四条大宮駅から嵐山を結ぶ電車「嵐電」が好き。フリーライター。

  • 鶴原早恵子さんのホームページ
  • 棚澤明子さん

    男の子2人の母。電車好きの子どもの影響を受けて鉄道の魅力に目覚める。読売新聞(都内版)にてコラム「ママ鉄の電車ウォッチ」連載中。著書「子鉄&ママ鉄の電車ウォッチングガイド」など。フリーライター。

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ライター紹介

近藤 浩己

1974年生まれ。ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」のライター。トラック運転手からネイルアーティストまでさまざまな職を経験。しかし幼い頃から夢だった「書くことを仕事にしたい!」という思いが捨てきれずライターに。美容・ファッション系ライティングが得意だが、野球と柔道も好き。一児の母。

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