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メガネっ子にしない!子どもの視力低下予防に親ができること

「最近、メガネをかけている子をよく見かけるな……」と思うことはありませんか?じつは、「近視」になる子どもたちは、年々増えているそうです。最近の調査では、小学生の30%が近視で、中学生になると50%に近視がみられるそうです。近視の原因や予防法について、日本眼科医会理事の宮浦徹先生に聞きました。

視力の悪い子どもが増加!どうして近視になるの?

近くはよく見えるのに、遠くはぼやけて見える。これが近視です。近視が進むと、生活が不便になるので、メガネで矯正しなければいけません。友達と遊んだりスポーツをしたりと、元気に走り回るわが子には、できればメガネはかけさせたくないですよね。残念なことに、昔と比べて近視の低年齢化が進んでいます。なぜなのでしょうか? そもそも、なぜ近視になるのでしょうか?

「じつをいうと、近視のメカニズムはいまだに解明されていません。しかし、最近の研究で、眼軸(角膜から網膜までの眼球の長さ)が必要以上に伸びることが、近視の症状を引き起こしているということが分かってきました。眼軸は、近くのものを長時間、集中して見続けることで伸びます。ゲーム機やスマートフォンの普及によって、近くを凝視することが多くなり、子どもの近視が増えたと予想されます。」

遺伝の影響も大きいとか。両親が近視の子どもは、そうでない子どもに比べて、近視になる確率が高いと言われています。
近視は8〜16歳に最も進みやすく、20歳を過ぎるとあまり進まないのだそうです。


うちの子は大丈夫?近視のサインを見逃さないで

近視は、気づかないうちに少しずつ進みます。そのため、視力の低下を自覚しにくいのだそう。年に一度の視力検査で、「え!?こんなに視力が落ちちゃったの?」とびっくりするケースも多いようです。だからこそ、近視のサインにいち早く気づき、早めの対処が大切だと宮浦先生は言います。

「景色などを見るとき、子どもが目を細めていたら、それは近視のサイン。目を細めると、遠くのピントが合いやすくなりますから。」

それでも、ゲーム機や本などに顔を近づけているからといって、必ずしも近視ではないとのこと。子どもは大人と違って、近くを見ても目が疲れないため、夢中になると、よく見ようとして、近づいてしまうのだそうです。

近視にならないための生活習慣を身につけよう

ゲーム機やスマートフォンを触らせなければ、目は悪くならないのかもしれません。でも、そんなわけにもいきませんよね。では、どうすれば子どもの近視を防げるのでしょうか。

「1日30分以上ゲーム機で遊ぶ子どもは、そうでない子どもより近視が進みやすいことが分かっています。一方、2008年の台湾で行われた調査から外遊びの時間が長い子どもは、近視になりにくいと言われています。」

特にゲーム機やスマートフォンは、テレビやパソコンに比べて画面が小さく、どうしても目を近づけてしまうため、近視を加速してしまうのだそう。そこで宮浦先生は、日常生活の注意点をアドバイスしてくれました。

近視を予防する日常生活の注意点

  1. ゲームは1日30分以内に制限する
  2. テレビ、読書、勉強、ゲームをする際は、部屋を明るくし、目の負担を軽くする
  3. 正しい姿勢を保てるよう、成長に応じてイスや机の高さを調節する
  4. 片方の目に負担がかかるため、寝転びながら読書やゲームをしない

悪くなった視力を回復したい!どうすればいいの?

このように、生活を見直し、近視を予防するのがベストの対処法。でも、近視になってしまった場合、改善する方法はあるのでしょうか?

「眼軸は、いったん伸びると元には戻らないため、残念ながら、近視を改善する方法はありません。いまのところ、レーシックなどの手術しかないのが現状です。」

しかし、治らないからといって、近視を放置するのはいけないと宮浦先生。放置すると、どんどん進行するだけではなく、緑内障など他の病気を引き起こす可能性もあると言います。

つまり、ゲームやテレビなど、必要以上に目を酷使していないか、子どもを見守ってあげることが大切なんですね。将来、強い近視にならないためにも、親がしっかりサポートして生活スタイルを見直してあげましょう。

お話を聞いたのは…

  • 宮浦徹さん

    宮浦眼科 院長。日本眼科医会理事、大阪府眼科医会理事、大阪府医師会学校医部会常任委員を兼任。1977年、日本医科大学卒業後、大阪大学医学部眼科学教室に入局。1986年、大阪府吹田市に宮浦眼科を開業。長年、学校保健で目の健康に力を入れている。

  • 公益財団法人 日本学校保健会
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ライター紹介

堀内優子

大阪生まれ、大阪育ちのフリーライター。大学卒業後、丸の内OLとして約2年間勤務。しかし「自分ならではのクリエイティブなことがしたい!」という思いから大阪に戻り、ライターの世界に入る。話題のお店に行くのが好きで、グルメ系のライティングが得意。海外ドラマ(特に英国ドラマ)にハマっている。

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