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乳幼児期の双子のおでかけがラクになるアイデア集

掲載日: 2015年2月13日更新日: 2015年8月24日門馬 聖子
今や小学生となった双子の娘の母としては、複数の幼い子どもを連れたママを見ると「がんばって」とエールを送りたくなります。ちょっとしたおでかけも双子なら、手間も時間も気の遣いようも2倍。いやそれ以上?「ああ当時知っていたら…」と思うおでかけがラクになるアイデア集めました。年子にも活用できますよ。

シチュエーション別、親一人+双子のおでかけのポイント

双子とのおでかけについて教えてくれたのは、全国に会員数約1000名、多胎児ママのためのボランティア組織「ツインマザースクラブ」事務局の吉江裕子さん。双子のお子さんは現在24歳という頼もしい先輩ママです。もう一人は、双子のお子さんが小学5年生のやさしい笑顔をした長岡さやかさん。お二人の体験談に私の実感も交えて「双子とのおでかけ」のポイントをご紹介します。

双子とのお出掛け準備のポイント

子どもの服装は派手&お揃いで目立つように

子どもの服装は、広場や人混みでも目立つよう派手な色の帽子・上着がおすすめ。双子によく見られる「お揃いの格好」もじつは迷子対策になります。子どもの居所を親が同時に把握しやすいうえ、迷子になりそうになっても服装を周りに伝えやすいというメリットが。男の子と女の子の双子の場合は「色違い」もおすすめです。

入りきれない荷物は子どものリュックも活用して

二人乗りベビーカーの長所は、荷物がいっぱい入るところ。二人分の着替えやオムツがかさんでも買い物荷物が増えても怖くありません。一方、歩きの時こそ荷物がネック。両手で一人ずつ子どもと手をつなげるように、マザーズバッグ=リュックサックという人も多いと思います。荷物が入りきれない場合は、2歳過ぎくらいから子どもに小さなリュックサックを与え、荷物を手分けして持つと、親はラク&子ども喜ぶの一石二鳥。子どものリュックには、おやつやオムツなど軽めのかさばる荷物を入れるようにしましょう。

双子とのおでかけ中のポイント

ベビーカーの時期はぐずっても降ろさない覚悟で

しっかり歩けるようになるまでは、「おでかけ=ベビーカーに乗る」を徹底して。たとえ道中どんなにぐずってもベビーカーから降ろさないという親の覚悟も必要です。かわいそうだからといって「泣いたら降ろす」と、次から降りたい時にすぐ泣く癖がついてしまいます。また一人降ろすともう一人も降りたがるなど手間も倍増に。
二人乗りベビーカーは目立つので何かと周囲に話しかけてもらえることも多くあります。困っている時はそれを好意と受け入れて助けてもらうと外出も楽しくなります。

ベビーカーなしのおでかけは迷子ひももアリ

「今日は歩く!」と宣言しても途中で「疲れた~」と言いだしかねないのが子ども。ベビーカーなしのおでかけは親にとって一つの関門です。ベビーカーなしでのおでかけは、二人ともしっかり歩けるようになってから。また、おでかけの際に両手で一人ずつ手をつなぐのが難しければ、子ども一人の手をつなぎ、あとは子どもどうし手をつながせて。切符を買うなど子どもの手を放す状況では、万が一のことを考えて迷子ひもで脱走防止を(迷子ひもの賛否なんて言っていられません)。

公共交通機関ではベビーカー+おんぶが便利

ノンステップバスを除いて、二人乗りベビーカーでのバス乗車は難しいでしょう。一人用ベビーカー+おんぶor抱っこ紐の組み合わせなら、「ベビーカーを畳む」にもある程度対処しやすくなります。また電車に乗る場合は、使用する駅のエレベーター・エスカレーターの有無・位置などを事前にチェック。もしエレベーターがなかったら遠慮なく駅員さんにヘルプを頼みましょう。駅員さんがいない場合は、こちらが勇気を出して周りに声掛けすれば、けっこう応えてくれるものですよ。

双子とのおでかけ外出先でのポイント

公園などの遊び場では、一人ずつ遊ばせる方法も

二人同時に見渡せる広々した(危険そうな遊具のない)公園がオススメ。わが家は一人ずつベビーカーから降ろし、順番に遊ばせる方式をとりました。一人を抱っこひもで抱っこ、もう一人を遊ばせる方法もありますね。まわりに一緒に子どもを見てもらえるママ友がいればより安心。また、児童館や子育て支援センターなどスタッフのいる遊び場はやっぱり心強いですね。

一時的に泣き止ませたいならおしゃぶりも効果的

外出先で困るのは、なかなか泣き止まない時。「一人の授乳中にもう一人が泣いた」「一人が泣いたらもう一人も連鎖して泣いてしまった」など、一時的にでも泣き声を止めたい時は、おしゃぶりを与えると効果的。「おしゃぶりこんぶ」など気をそらすための小さなおやつを持参して。お絵描き道具や好きなおもちゃのほか、新しく封を切るおもちゃを用意しておくと子どもの興味が長続きします。

子どもは日々成長。大変な出来事も楽しい思い出に

お話しいただいた吉江さんも長岡さんも「自転車の子ども座席に乗れるようになった2歳半~3歳くらいで格段にお出掛けがラクになった!」と声を揃えます。とはいえ、自転車の前後に同じ大きさの子が乗ることは危険とも隣り合わせ。身長が大きくなってくると特に前の座席は危険なので「状況を見て3人乗りをやめることも必要」と吉江さん。

わが家は自転車ユーザーではありませんが、やはりベビーカーを卒業したら行動範囲が広がりました。子どもが7歳になる今も、おしゃべりが高じてケンカになりやすいなどハードルが消えたわけではありませんが、おでかけは親子でゆっくり会話できる楽しい時間でもあります。

子どもの成長はあっという間。今は大変な双子のおでかけですが、成長してから思い返すときっといい思い出になっていると思います。無理せずに、楽しい思い出をたくさん作りたいですね。

お話を聞いたのは…

  • ツインマザースクラブ

    双子、三つ子、四つ子、五つ子のママの育児支援を目的として1967年に発足したボランティア組織。会員同士の交流会や講師を招いての意見交換会、会報誌の発行、電話相談、リサイクルコーナーなど活発に活動している。多胎児家庭のためのベビーシッター利用の助成制度(年2回)など役立つ情報も発信。

ライター紹介

門馬 聖子

1975年生まれ。書籍編集、建築インテリア誌編集を経てフリーに。双子の娘を出産後、計2年間、韓国・ソウルに滞在。娘が4~5歳の時、1年半のカナダ親子留学を決行。外国へ行くたびに「日本の美」への慕情を募らせる。学生時代からの趣味「地方の祭り巡り」をいつか娘たちと…と楽しみにしている。

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