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手形足形がアートに!子どもの「今」をかわいく残そう

掲載日: 2016年7月26日更新日: 2017年5月16日高柳涼子

赤ちゃんや子どもの成長記録としては定番ともいえる手形・足形。ただとるだけでなく作品づくりの素材にする「手形アート」が人気なんだそう。手形アート作家のやまざきさちえさんにお話を伺い、その魅力に迫りました。

手形(足形)アートってどんなもの?

手形(足形)アートとは、絵の具やインクなどを使ってとった手形や足形に、ペンで描き込んだり、マスキングテープなどを貼ったりなどの工夫を加えて作品にしたもの。一見しただけでは手形・足形だとはわからないおしゃれな雰囲気ですが、じつはとてもカンタンに作れるそうです。

「基本的には手形や足形に少し手を加えるだけ。色合わせや使う材料しだいでどんな雰囲気にも仕上げられるので、絵を描くのが苦手な人でも大丈夫です。」

額に入れればずっと飾っておきたくなるかわいらしさ。成長記録として楽しむのはもちろん、インテリアアイテムや祖父母へのプレゼントなどにもぴったりですね。

「1回だけでなく、ぜひ何度か楽しんでほしいです。たとえば半年、1歳、2歳と節目節目に作って飾っておけば、家族みんなで一緒に成長を感じられる楽しさがあります。」

子どもから大人まで手軽に楽しめる手形アート。今すぐやってみたい人のために、準備と作りかたをご紹介します。


どんなものを使って作るの?おすすめの材料は?

●道具や材料を揃える

必ず用意するもの

・画用紙
・塗料(速乾性の水性スタンプインク、水彩絵の具、ブロックタイプのクレヨンキットパスなど)
・マスキングテープ(折り紙・千代紙・包装紙などでもOK)
・ゲルインクボールペン
・油性ペン
・修正ペン
・ハサミまたはカッター(使いやすいほうでOK)
・おしりふきまたはウエットティッシュ

必要に応じて用意するもの

・新聞紙など(汚れが気になる場合に下に敷く)
・スティックのり(紙を貼る場合に使う)
・汚れてもいい服
・スポンジ

手形(足形)アートの塗料メリット・デメリット

【スタンプインク】
○ すぐに使える、乾きが早い、ムラなく仕上がる、落としやすい
×  使いたい色を個別に揃える必要があり、値段も高め

【水彩絵の具】
○ 手に入りやすく値段も手頃、好きな色が作れる
× 乾くのに時間がかかる、水分が多いと紙がよれる

【キットパス】
○ 口紅にも使われる原料を使っていて安全性が高い
× 手に塗ってから霧吹きなどで濡らして使うため、手間や時間がかかる

塗料は3つご紹介しましたが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

好みや予算、お子さんの年齢や性格に合わせて選べばOKですが、どの塗料を使う場合もお子さんがなめないように注意し、手形足形をとり終わったらなるべく早く洗い落とすようにしましょう。


初心者でもOK!「ひよこ」を作ってみましょう

実際に作ってみましょう。ご紹介するのは親子の足形で作る「ひよこ」です。

〈1〉足形をとる

足の裏にまんべんなく塗料を塗り、紙に押します。全体がむらなくつくように、手で上から押しつけるようにします。指先やかかとも忘れずに。水彩絵の具を使う場合は、水にといて直接つけるほかに、スポンジに含ませて使う方法もあります。

〈2〉ペンで描き込む

黒と赤のゲルインクボールペンで目・くちばし・足を描き込みます。この作品では使いませんが、白くしたい場所があれば修正ペンで塗り、修正ペンの上に描き込みたい場合には油性ペンを使います。

〈3〉マスキングテープで飾る

幅が広めのマスキングテープを真ん中あたりでちぎり、画用紙のふちに貼っていきます。はさみでまっすぐ切るより、ちぎったほうが雰囲気が出るのでおススメです。額に入れる場合は画用紙の外側に余白を作らないと隠れてしまうので注意! 頭のリボンと蝶ネクタイを三角形に切ったマスキングテープを貼って作ります。

〈4〉完成!

作った日付名前などを描き込んで、完成! 記録にも記念にもなるので、手足のサイズ年齢(月齢)などの情報はぜひ入れておきましょう。


ほかにもいろいろ!かわいく仕上げるアイデア&コツ

ほかにもすぐ真似できるカンタンなアイデアがたくさん。作品と一緒にいくつかご紹介します。

【足形を逆さに使ったライオン】
たてがみとしっぽは手の指でスタンプしています。比較的シンプルな作品ですが、かわいい柄のマスキングテープをフレームのようにぐるっと貼ってから額縁に入れると、モチーフを引き立てつつ楽しい雰囲気を演出できます。描き込む文字にも工夫してかわいさアップ!

【家族の手形を枝と葉に見立てて「ファミリーツリー」】
幹や枝、地面はマスキンテープで作りますが、1色ではなく数種類、柄のあるものをちぎって貼り合わせることで本物っぽい感じが出ます。

このようにアレンジや工夫で世界が無限に広がる手形アートですが、「親子で楽しむことを忘れないでほしい」とやまざきさん。

「手形が多少イマイチでもその後の工夫でカバーできるのが手形アートのいいところ。マスキングテープなら貼り直しもできます。作品としての完璧さを目指しすぎず、親も子も楽しめる範囲で作ってみてください。」

子どもが小さい頃だからこそできる思い出づくり、家族や友人同士でぜひ気軽に挑戦してみては。作品そのものはもちろん、作っている時間もきっと大切な思い出の一つになってくれるはずです。

(写真提供:やまざきさちえさん)

※参考文献

お話を聞いたのは…

  • やまざきさちえさん

    手形アート教室『petapeta**』代表。自身の出産と育児を機に手形アートと出会い、独学で研究。単なる記録にとどまらないおしゃれでかわいい作品が評判を呼ぶ。2016年6月にアイデア満載の初めての著書を出版。著書や教室、イベントでの指導、オーダー作品の製作などを通して、手形アートの魅力を紹介し続けている。

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ライター紹介

高柳涼子

雑誌編集部勤務を経てフリーランスに。ライティングと校正を中心に、ときどき編集もやる3児の母です。これまでに関わった分野は、求人、進学、ウェディング、アート、手芸、田舎暮らし、食育、仏教、料理など。

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