子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は親子の成長、夢の育みを応援します!

全国|2025年6月30日は夏越の祓い・茅の輪くぐりの日!子供との楽しみ方・由来・準備品

掲載日: 2025年6月10日更新日: 2025年6月10日大下孝枝/いこーよファミリーラボ

6月末に全国の神社で行われる「夏越の祓い(なごしのはらえ)」は、子供と一緒に日本の伝統文化を体験できる貴重な行事です。

神社に設置された「茅の輪」をくぐりながら「無病息災」を願うこの風習は、季節の節目を感じられる体験です。いこーよファミリーからも「参加したい」という声が聞かれます。

夏越の祓い・茅の輪くぐりに行きたい!いこーよファミリーの声

記事後半では全国の有名神社の茅の輪くぐりを紹介しますが、小さな子供と行くなら自宅近くの神社でお参りするのもおすすめ!

近くの神社が茅の輪を置いていて子供も楽しそうにしてました!」(男の子のママパパのアンケート回答)
半年の厄払いなのでまた行きたい」(男の子のママパパのアンケート回答)

子供にとって普段からよく知っている神社がいつもと違う装いをしているのは新鮮でワクワクする体験のようです!

子供と挑戦したい6月の季節行事・風習ランキングのアンケートでも注目を集めました。

発表!ママパパの声!子供喜ぶ6月の季節行事&風習ベスト10いこーよファミリーランキング

\この記事はこんな人におすすめです/
・子供と一緒に日本の伝統行事を体験したい
・自然や季節を感じる行事に参加したい
・子供に感謝や祈りの気持ちを伝えたい

※いこーよファミリーラボではいこーよモニタークラブ(https://iko-yo.net/lp/ikomoni)を通じて毎週子育て世帯にアンケート調査を行い分析結果を発表しています。

※いこーよファミリーラボアンケート調査一覧

【注目】そもそも、夏越の祓いって? 由来をチェック!

「夏越の祓い(なごしのはらえ)」は、日本の神道における「大祓(おおはらえ)」という行事の一つです。

夏越の祓いはなぜ6月に行われるの?

大祓とは、年に2回(6月と12月)行われる「罪穢(つみけがれ)」を祓い清める神事のう。特に6月30日の「夏越の祓い」は、半年間の穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈る目的で行われます。

なぜ夏越の祓いに茅の輪くぐりをするの?

ヤマタノオロチに立ち向かうスサノオノミコト

この行事は『延喜式(えんぎしき)』(927年編纂)という法典にも記されており、千年以上の歴史があります。神話では、スサノオノミコトが人々の病や災いを祓うために茅(ちがや)で作った輪を使ったという説話があり、これが「茅の輪くぐり」の原型ともいわれています。

茅の輪くぐりの作法を教えて

茅の輪くぐりでは、茅の輪を3度くぐります。

播磨国総社の輪抜け祭のくぐり方看板

【茅の輪くぐりの作法】
1回目は、正面に向かって左側へ
2回目は、正面に向かって右側へ
3回目は、正目に向かってまっすぐ進み本殿で参詣する

上記の写真のように、1回目から3回目までには、それぞれ罪を払う、穢れを払う、災いを払うという意味が込められています。

茅の輪の横には写真のような案内板があったり、スタッフがそばにいて教えてくれる場合もありますが、このページをブックマークしておでかけするのもおすすめです。

神社の茅の輪潜りました。すごく喜んで走り回ってました」(男の子のママパパのアンケート回答)

いこーよファミリーからも、「茅の輪」をくぐる経験が子供にとって特別だったという声が聞かれます。

茅の輪は何でできているの?

「茅の輪(ちのわ)の茅(ち)とは、カヤのことで、ススキのほかヨシやチガヤなどイネ科、カヤツリグサ科の植物の総称で茅葺屋根の材料でもあります。神社の茅の輪は主にススキを材料とします」

「茅」とは「カヤ」のことですが、神社の茅の輪はカヤのなかでも主に「ススキ」を材料としているとのこと。採ってきたばかりの茅は青々しく、目にも鮮やかです。

参照:神社本庁

続いて子供と夏越の祓いや茅の輪くぐりをするにのにぴったりのスポットを、詳しく紹介します。


子供と夏越の祓いを楽しむ2つのスポット! 自宅や近くの神社や有名神社などで体験!

【夏越の祓い・茅の輪くぐりを体験できるスポット】
1,自宅近くの神社
2,全国の有名神社

子育て世帯が子供と一緒に夏越の祓いや茅の輪くぐりを楽しむときの注目のスポットを2種類紹介します。

(1)自宅近くの神社/夏越の祓い・茅の輪くぐりを楽しむ場所

小さな子供と体験するときには、地元の神社がおすすめ!

近くの神社が茅の輪を置いていて子供も楽しそうにしてました!」(男の子のママパパのアンケート回答)

いこーよファミリーからも、近所の神社で楽しんだという声も届いています。

いこーよに全国津々浦々の「夏越の祓い・茅の輪くぐりの」のイベントが掲載されていると、皆さまに探していただきやすいのですが、現在のところ、全国のローカルをカバーしきれていません。ぜひ、地元の地名と「大祓」や「夏越の祓」などで検索したり、地元の自治体の掲示板やオープンチャットなどで、ぜひ探して訪れてみてくださいね。

あなたのお家の近くの神社は以下の「全国:神社一覧」から、夏越の祓いや茅の輪くぐりなどの夏祭りの最新イベントは「全国:夏祭りイベント一覧」からご覧いただけます。

全国:神社一覧全国:夏祭りイベント一覧

(2)全国の有名神社/夏越の祓い・茅の輪くぐりを楽しむ場所

夏越の祓いや茅の輪くぐりの行われる6月30日はあじさいのシーズン。夏越の祓いを行う神社の中にはあじさい名所になっている場所もあります。

あじさい名所のおでかけは、いこーよファミリーの中でも6月に体験したい人気季節行事・イベントのひとつです。神社であればベビーカーや小さな子供とのおでかけもしやすいですね。

ママパパの声!「あじさい名所へのおでかけ」の楽しみ方と持ち物紹介

【東京】神田明神

盛夏に向かう6月30日、無病息災を祈願して、自身の名を記した形代(かたしろ)に罪けがれを託し、心身を清め、茅の輪をくぐる神事。
【1回目】
日時 令和7年6月30日(月)11時斎行
【2回目】
日時 令和7年6月30日(月)15時斎行

現在の正式名称は「神田神社」です。東京の中心地周辺にある108か町会の総氏神であり、江戸城鬼門守護、江戸総鎮守の神社でもあります。

境内は平日日中でも賑わっていました。半沢直樹、ロングバケーション、HIROのロケ地です🎬
御茶ノ水駅から平らな道を徒歩十分程度となにげに駅近。
小さいですが参道があり、門前にいくつか名物を売るお店(甘酒など)があって楽しいです。豪華絢爛な門をくぐると、江戸情緒あふれる本殿やお稲荷さんがずらり。
小ちゃいポニーの神馬さんもいて、狛犬の沢山いる小さな滝もあり、小さい子は喜びます。お土産やさんや休憩所もあり、ゆっくり出来る印象です。
いこーよで見る「神田明神」

【東京】代々木八幡宮

茅の輪が設営されました。形代をご希望の方は社務所にてお渡ししております。
大祓は6月30日午後5時より斎行します。(参列には整理券の配布を予定しています)
出世稲荷社初午祭(3月2日)の幟奉納について:今年の受付は終了しました。
金魚守りと金魚提灯を取り扱っております。金魚関連の授与品はなくなり次第、終了します。

小田急線「代々木八幡駅」より徒歩5分のところにある「代々木八幡宮」。5月末には「金魚祭り」も行われ金魚提灯が彩る神社でもあります。
すぐそばには渋谷区が運営する「YCC代々木八幡コミュニティセンター」もあるので、子育て世帯が訪れやすい場所です。

いこーよで見る「YCC代々木八幡コミュニティセンター」

ほかにも、都内では「明治神宮」「日枝神社」「赤坂氷川神社」など、都心からアクセスしやすい場所でも「夏越の祓い」が体験可能です。

【京都】八坂神社

京都八坂神社
6月30日 15:00
大祓式(茅の輪くぐり)
境内に大茅の輪を設置。 茅の輪をくぐり半年間の罪穢を祓います。

八坂神社は京都市東山区にある、子育て世帯にも人気の神社です。厄除けや家内安全のご利益があり、子どもの健やかな成長を願う家族にぴったりの参拝スポットです。
境内は広々としており、ベビーカーでも移動しやすいのが魅力。春や秋にはお祭りもあり、家族で楽しく過ごせます。アクセスも良好で、近くには観光スポットも多く、家族のお出かけにおすすめです。

【兵庫】生田神社

生田神社
【四輝朱印【瑞雨(ずいう)】若葉や紫陽花の瑞々しい様子を「エッチング加工」の複雑な煌めきで表現した御朱印。生田大神との尊い御神縁に結ばれ、恵みの雨が新緑の葉や彩り鮮やかな花を光り輝かせるように、この季節が心健やかで心豊かな季節となりますことをお祈りいたします。
授与期間:令和7年5月1日〜6月30日
※状況により無くなる場合もございます。
初穂料:1,000円

三宮の繁華街の近くにありますが、本殿裏手には「生田の森」が広がり、四季折々の自然に囲まれ、のんびり季節を感じることができるオアシスとなっています。

6歳と0歳連れて15時頃行きましたが、混み具合は普段おみくじを売っている門の辺りまで参拝客が列ぶ規模でした(写真参照)
その門の手前、生田会館付近の車祓の看板近くにドーっとベビーカーが停めてあり、皆さんここから抱っこに切り替えて参拝してる様子です。
いこーよで「生田神社」を見る

【安全&快適】夏越の祓いを楽しむコツと注意点

家族で行事を安全に楽しむには、ちょっとした工夫が大切。熱中症や混雑を避けるポイントをチェックしておきましょう。
・午前中や夕方など涼しい時間帯に参拝を
・混雑を避け、境内のルールに従って静かに行動
・帽子や日傘で暑さ対策をしっかりと
・小さな子供のトイレや水分補給のタイミングにも注意

続いては子供と夏越の祓いや茅の輪くぐりを楽しんだママパパはどうやって楽しんだ? 実際のエピソードを詳しく紹介します。


子供と夏越の祓い・茅の輪くぐりを体験したママパパに聞いた! 子供と楽しんだポイント!

夏越の祓いに参加して茅の輪くぐりをするのは、非日常感がありながらも身近に楽しめる“特別な時間”。実際に子供と体験したママパパから届いた声を紹介します。

ママパパの声!喜んで茅の輪くぐりをする様子が親としてもうれしい!

神社に行って茅の輪くぐりをしたら親の真似して茅の輪くぐりをしてくれて、親としてうれしい気持ちになりました」(男の子のママパパのアンケート回答)
神社の茅の輪をくぐりました。すごく喜んで走り回ってました」(男の子のママパパのアンケート回答)
よく行く近くの神社で偶然やっていた茅の輪くぐり。面白かったようで何度もぐるぐる回っていた」(女の子のママパパのアンケート回答)

茅の輪くぐりは、子供が喜んで参拝するのを親としてもうれしい! という声が聞かれます。

ママパパの声!子供と日本の伝統行事を楽しむ機会になってうれしい!

子供にもわかるように伝承について話す」(女の子のママパパのアンケート回答)

子供と一緒に、楽しい思い出を過ごせる体験としても受け止められています。

【準備はこれだけ】夏越の祓い・茅の輪くぐりのおすすめ持ち物&服装をチェック!

屋外での神事に参加するため、暑さ対策やマナーにも気を配りたいですね。

いこーよ編集部注目!夏越の祓い・茅の輪くぐりの持ち物6選!

・日傘や帽子(6月末でも日差しは強め)
・汗ふきタオルや飲み物(熱中症対策)
・形代用の名前入りメモ(神社によっては事前準備が必要)
・子供用の浴衣や甚平(特別な体験として記念に)

【アンケート分析からわかった!】夏越の祓いをもっと楽しむ5つの秘訣!

親子での行事をもっと充実した時間にするために、ママパパたちの工夫を参考にすると◎。準備やアフターケアが楽しさUPの鍵です。

  • お参り前に神社の由緒や意味を絵本で知っておくと理解が深まる
  • 「茅の輪くぐり」の順番や意味を遊び感覚で覚えると楽しい
  • 境内の自然や風景も一緒に楽しむとリラックスできる
  • 帰り道に「半年ありがとう」「また半年よろしく」と声かけすると子供の記憶にも残りやすい

夏越の祓いや茅の輪くぐりを子供と楽しむ本もチェック!

夏越の祓いをきっかけに、子供たちが「神社」「お祭り」「日本の風習」について知ることができる絵本や図書を年齢別にご紹介します。

【0〜3歳向け】はじめての“にほんの行事”を感じる絵本

『にほんの行事 こよみえほん(上)』
作:高野紀子/出版社:小峰書店
季節ごとの行事がやさしい絵とことばで紹介されており、6月には「夏越の祓い」についても登場。行事絵本の入門にぴったり!

【4〜6歳向け】行事の意味がわかり始める時期におすすめ

『こども行事しぜんずかん なつ』
監修:長谷川康男/出版社:講談社
日本の四季と行事をわかりやすく図鑑形式で紹介。イラストも豊かで、夏越の祓いと合わせて七夕や夏祭りなども楽しめます。

【7〜9歳向け】伝統文化にぐっと踏み込める絵本&読み物

『こども歳時記 夏の巻』
作:尾崎元章/出版社:福音館書店
季節の風習や自然、暮らしにまつわる知識を深められる一冊。夏越の祓いの歴史的背景も学べて、自由研究にも◎。

【まとめ】“夏越の祓い”は家族の絆も深まる体験! 知育にも感性育みにも◎

「夏越の祓い」は、子供にとっては“日本の伝統文化に触れる貴重な体験”。そして家族で同じ願いを込めて手を合わせる時間は、家族の絆を育てるきっかけにもなります。この行事を通して、「感性を育む」「日本文化への関心」「コミュニケーション力」が自然と伸びていくはずです!

【FAQ】夏越の祓いについてよくある質問

Q1. 夏越の祓いはいつどこで行われていますか?

A. 毎年6月30日に全国の神社で行われています。神社によっては前後の週末に実施するところもあります。

Q2. 子供でも参加していいの?

A. はい。家族での参拝が多く、小さな子供も参加できます。茅の輪くぐりは特に人気です。

Q3. 雨の日でも実施されますか?

A. 多くの神社では雨天決行です。傘や雨具の用意をして出かけましょう。

6月を子供と楽しむ! 記事をチェック!

6月に子供と体験したい季節行事&風習 歳時記ランキング

「雨の日おでかけ特集」雨でもへっちゃら!親子で楽しめる

おうち遊びから室内スポット、長靴でのお出かけアイデアまで、雨の日を前向きに楽しむヒントが満載!天気に負けない遊び方を見つけよう。

雨の日を楽しむ!親子のおでかけアイデアを見る >>

「夏休み特集」早めのイベントチェック!自由研究にも!

自然体験・イベント・学びコンテンツまで、子供の「やりたい!」が見つかる夏休み特集。自由研究のヒントや家族での思い出づくりにも役立ちます。

夏休み旅行は早めに計画! サマースクール特集はこちら >>

「プール&水遊び特集」涼しく遊ぼう♪家族で行きたい

屋外・屋内・温水プールまで、年齢別おすすめプールを一挙紹介!小さな子供でも安心して楽しめるスポットも多数掲載。暑い夏は水遊びでリフレッシュ!

全国の子供プール特集を見る >>

「自由研究特集」テーマ選びにもう困らない!すぐできる!

学年別・ジャンル別に選べる自由研究テーマを多数紹介!実験・観察・工作など、自宅でできるアイデアも満載。夏の「学びたい!」を応援します。

自由研究特集!すぐ&楽しくできる!はこちら >>

ライター紹介

大下孝枝/いこーよファミリーラボ

子供楽しく親にとっても幸せな情報発信を軸にファミリー層向けのマーケティングのプランニング&支援を行っています。親子の時間に寄り添いながら、“家族でわくわくな時間を過ごす”企画が得意です。教育メディア&学習教材編集者歴27年、旅メディア歴25年。モンテッソーリ教師。

ライターの最新記事

あなたにオススメの記事