

2022年後半から話題になったChatGPTなどの生成AI。文部科学省は2023年に「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を発表しました。
2025年には最新のスマートフォンにAIが搭載されるというニュースもよく聞くようになりました。そんななか、2025年の夏休みの自由研究で、生成AIはどのように利用されたのでしょうか? いこーよモニターアンケートによるママパパの声とリアルな利用方法について、2023年に行った調査と合わせて紹介します。
生成AIの利用について(文部科学省)いこーよファミリーラボいこーよモニター子供の自由研究「AI利用」を「すすめた」保護者約1割「すすめなかった保護者」約9割

2025年の自由研究で「子供にAIを使うことをすすめた」という保護者は、全体の約1割(9.8%)でした。
- 2025年「AI利用をすすめなかった」合計(88.3%)
- Lすすめなかった(14.4%)
- LAIがよくわからずすすめなかった(73.9%)
- 2023年「AI利用をすすめなかった」合計(85%)
- Lすすめなかった(41%)
- LAIがよくわからずすすめなかった(44%)
「AI利用をすすめなかった」は約9割(88.3%)です。内訳は、「すすめなかった」(73.9%)、「AIがよくわからずすすめなかった」(14.4%)です。
AIについて「よくわからないから使わせなかった」という声が多かった2023年の調査と比べて、2025年は「すすめなかった」とハッキリ回答した保護者が増えています。
ママパパの声!自由研究に「AI利用をすすめた」
「自由研究のテーマに選んだものの解説書が少なく、あっても高額だったり届くのに時間がかかったりしました。またネット上の情報にばらつきがあったため、ChatGPTをに相談しながらすすめました」(7歳の男の子の保護者)
「これからは、アイディアは人間で、方法とか計算とか文章を作るはAIでよい。大人の世界はそうですよね。子供にはどうAIを活用するかの発想を育ててほしい」(14歳の女の子の保護者)
「調べる手順や、視点を参考にしたらより面白い自由研究になるのではないかと親の私から子供にAIの利用をアドバイスしました」(8歳の女の子の保護者)
ママパパの声!自由研究に「AI利用をすすめなかった」
「使わなくても完成できそうだったから」(6歳の女の子の保護者)
「今、ChatGPTなどの生成AIを使わなくても、自ら必要と感じたら使うのではないかと思うので」(13歳の女の子の保護者)
「AIを活用することで自分の言葉で伝えることができなくなるため。周りと似た文章ができる可能性があるため」(9歳の女の子の保護者)
実はもう、AIに興味を持って自ら使い続けている子もいるみたい!
2025年の調査では、保護者の方がAIをすすめなくても、子ども自身が自分でAIを使って調べていたという回答も2%ありました。
AIがどんどん身近になる中で、好奇心旺盛な子供は、新しい技術に触れているようです。
ママパパの声!自由研究に「保護者がAI利用をすすめる前に子供が使っていた」
「調べきれなかった内容についてAIが答えてくれ解決することもあった、しかし全然違う情報で混乱したり逆に確認作業することになったり時間がかかってしまう部分もあった」(8歳の男の子の保護者)
いこーよにもAI関連イベント増加中!
いこーよでも、AIをテーマにしたイベント登録が増加中。2025年の7月〜8月開催されたAIイベントとしては42件の登録がありました。AIを学んだり、AIを使って体験を深めるイベントは今後も増えていきそうですね。
子供楽しい!「AI体験イベント」保護者は子供の自由研究どこまで手伝ってる? 「半分くらいまで手伝った」約7割

「ママパパは自由研究、どこまで手伝っているんだろう…」と悩む人も多いはず。今回の調査では、保護者の自由研究の関与度についても聞きました。
「0〜20%手伝った」が38.6% と最も多く、さらに「〜40%手伝った」(13.1%)、「〜50%手伝った」(21.6%)を含めると、半分程度までサポートする家庭が全体の約7割に上りました。
「まったく手伝わなかった」と答えた保護者も 11.8% おり、家庭によって自由研究の取り組み方には幅があることがうかがえます。
ママパパが自由研究で手伝うのは、一緒にテーマを考えたり、工作のお手伝いをしたり…

具体的に自由研究をどんな風に手伝ったかについても聞きました。
- 「実験や工作の過程をサポートした」35.3%
- 「テーマを一緒に考えた」31.4%
- 「子供のやる気を引き出した」30.1%
という回答が多く見られました。
子供の「やりたい!」という気持ちを大切にしながら、困った時にそっと手を差し伸べるというスタンスのパパママが多いようです。
ママパパの声!「実験や工作の過程をサポートした」
「最初に計画書を一緒に作ってコンテンツやその内容を決めさせたり、どんな風にすすめるか一緒に相談しながら決めるサポートをしました」(7歳の男の子の保護者)
「一枚の大きな用紙に、写真をどう貼ってどういうことを書いたらいいかを一緒に話し合いながら進めました」(8歳の男の子の保護者)
「コテの使い方、ヤケドをするので持ち方などつけ加減などをサポートした」(10歳の女の子の保護者)
「子供が何度挑戦しても上手くいかず、親のわたしも一緒に原理を整理し何が原因か調べました」(12歳の女の子の保護者)
ママパパの声!「テーマを一緒に考えた」
「本人の興味あることからテーマ決めを行うのを手伝った」(7歳の男の子の保護者)
「図書館で自由研究の本を取り寄せるなど、テーマ選びをサポートした」(8歳の男の子の保護者)
「なかなか題材が決まらないので、具体的にどんな題材にするか提案した」(11歳の男の子の保護者)
ママパパの声!「子供のやる気を引き出した」
「モチベーションの盛り上げにはかなり気を使い、終始やる気が出るような関わりをしました」(9歳の男の子の保護者)
「文章をまとめるのにモチベーションが下がってしまったので、1日の区切りをつけモチベーションが下がらないようにした」(9歳の女の子の保護者)
AI利用と親のサポートが、自由研究の可能性を広げる!
今回の調査から、2025年の自由研究は、積極的にAIを活用する家庭はまだ少ないものの、子供自身が興味を持ってAIを使うケースも出てきていることがわかりました。
また、多くの保護者の方が、子供の自主性を尊重しながら、一緒にテーマを考えたり、作業をサポートしたりしています。
パパママの温かいサポートと、AIという新しい技術の力が組み合わさることで、これからの自由研究はもっともっと楽しく、多様なものになっていくのかもしれませんね。
- 【調査概要】
- 調査方法:インターネットアンケート
- 調査地域:全国
- 対象者:「いこーよ」会員
- 調査期間:2025年8月
- サンプル数:365
- ※データは小数点第2位以下を四捨五入しています。必ずしも100%にならない場合があります。
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