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【6歳7歳8歳】お年玉ランキング 親管理は何割?小学校低学年お金教育や電子マネーは?

掲載日: 2025年12月21日更新日: 2025年12月21日大下孝枝/いこーよファミリーラボ・いこーよ特集編集部
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6歳・7歳・8歳の小学校低学年になると、算数の授業でお金の計算を学び始めたり、一人で近所の駄菓子屋へ買い物に行ったりと、行動範囲や知識がぐんと広がる時期ですね。お正月が近づくと、ママパパが悩むのが「お年玉」の相場や、小学生としての管理方法です。

小学生になったし、金額を上げたほうがいい?」「そろそろ本人にお年玉の管理を任せようかな?」「投資の話はまだ早い?」今回は、いこーよファミリーラボが6歳〜8歳の子供のママパパを対象に実施した“お年玉調査データ”を詳しくお届けします! 就学を機に変化する、リアルな家庭事情に注目です。

6歳・7歳・8歳のお年玉事情! 金額の相場はどう変わる?

小学校低学年の子供を持つ保護者は、今年いくらお年玉をあげる予定なのでしょうか。

6歳・7歳・8歳のお年玉金額ランキング/ママパパはいくらあげる?

  • 1位:1,000円/30.0%
  • 2位:お年玉はあげない/28.3%
  • 3位:3,000円/11.7%
  • 4位:〜999円/10.0%
  • 4位:2,000円/10.0%
  • 6位:5,000円/8.3%
  • 7位:10,000円/1.7%

3歳〜5歳のデータでは約4割が「あげない」派でしたが、6歳〜8歳になるとその割合は約28.3%まで減少します。

代わって圧倒的1位になったのが「1,000円」。小学校入学を機に、自分でお買い物をする練習として「1,000円札1枚」をポチ袋に入れるスタイルが、低学年層のスタンダードといえそうです。

管理方法は「一部を子供に」が最多!自立へのステップアップ

6歳〜8歳になると、自分専用の財布をしっかり使いこなす子も増えます。管理の実態を見てみましょう。

【6歳・7歳・8歳】お年玉の管理はどうする予定ですか?

  • 子供がいくらか持ち、親が管理:43.3%
  • 親がすべて管理:38.3%
  • 子供がすべて管理:13.3%
  • その他(口座に貯金など):5.1%

幼児期(3歳〜5歳)では「親がすべて管理」が約8割でしたが、小学校低学年では「子供がいくらか持ち、親が管理」が43.3%で最多となりました。

「子供がすべて管理」という家庭も13.3%に達し、年齢が上がるにつれて少しずつ増える傾向にあります。「全額任せるのはまだ不安だけど、自分でお金を使う経験を積ませたい」という、親のサポート付きの自立が始まっているようです。

お年玉をきっかけにしたマネー教育、約8割が「やりたい」

今回の調査で、6歳〜8歳の親の76.67%が「家庭でマネー教育をしたい」と明確に回答しました。
特に7歳児の親御さんの意欲が最も高く、小学校生活にも慣れてきたこの時期に「お金の仕組みを教えたい」と考える層が多いことがわかります。

お年玉をきっかけに、マネー教育を家庭でしたいですか?

  • はい:76.67%
  • いいえ:23.33%

どんなマネー教育をしたいですか?(複数回答)

  • お金の使い方(ほしいものを自分のお金で買うなど)の話をする/80.0%
  • お金のため方(預貯金など)の話をする/51.7%
  • お金の増やし方(投資など)の話をする/20.0%
  • キャッシュレス決済の仕組みの話をする/8.3%
  • 経済の仕組み(お金の流れなど)の話をする/6.7%
  • 税金の仕組みの話をする/3.3%

より具体的に「どんな話をしたいか」を複数回答で聞いたところ、1位の「お金の使い方」は80.0%に達しました。

注目すべきは、「お金の増やし方(投資など)」が20.0%に達している点です。6歳ではわずかでしたが、7歳・8歳と年齢が上がるにつれて関心が急上昇しており、新NISAなどの影響もあってか、早い段階から資産形成の考え方に触れさせたいという現代的な親心も想定できます。

「マネー教育」と聞くと難しく感じるものの、「お年玉で何を買うか親子で話す」といった具体的なアクションを含めると、ほぼすべての親が何らかの形で「お金の教え」を授けたいと考えていることが浮き彫りになりました。多くの家庭で、お年玉を通じて子供にお金についての気づきを与えたいという考えている様子がうかがえます。

6歳・7歳・8歳のお年玉は、子供のマネー教育への入口? 口コミから

お年玉でもらったお金はその日に初詣の屋台で全て使ってしまうので、欲を我慢して貯めて必要な物を買ってほしいとも思っています」6歳の男の子のママパパの口コミ
すでにお金の話はしてある。お小遣い帳をつけていて、自分の欲しいものをきめたらそこを目指して貯めていく。毎月いくら貯めてこれだけは使える、などお金の使い道の計画をたてながからがんばっています」7歳の子供のママパパの口コミ
子供がお金を使うことに興味を持ってるのでいい機会なので買い物の仕方を教えたい」7歳の女の子のママパパの口コミ
アメリカとかでは株とかを幼児の頃からやってると言うので、勉強させたいなと思っています」8歳の女の子のママパパの口コミ
お金(お小遣い)を持てば全部使ってしまう息子。大きなものではなく、衝動的にジュースやお出かけ先のお土産コーナーで特別でもないものを気軽に大量買いして散財します。大きな物が欲しくて貯金する、本当に買いたい物がある時に無駄遣いでお金が足りなくて買えない!という実体験ができればと考えています」7歳の男の子のママパパの口コミ
お年玉を使う分貯める分考えて欲しい。いま使ってなくなるという体験をして欲しいから」6歳の男の子のママパパの口コミ
壊れたりだめになったらすぐに買えばいいというときがあるので、お金は大切だと教えていきたいなと思う」7歳の男の子のママパパの口コミ
お金は無限にあると思っているかもしれない。入ってくるお金がなければ、欲しいものは買えない。必要な物、お金を大切に使う重要性をわかってほしい」6歳の女の子のママパパの口コミ
お金は使えば無くなってしまいます。では欲しいものを買うときに目先のものを優先するかどうかをどう決めるか…という話を少しずつしていきたいなと思っています」8歳の男の子のママパパの口コミ
自分で管理して金融リテラシーをつけて欲しいから」8歳の男の子のママパパの口コミ

電子マネー化はまだ少数派? 「現金派」が圧倒的

キャッシュレス決済が普及していますが、小学校低学年のお年玉事情はどうでしょうか。

【6歳・7歳・8歳】お年玉の「電子マネー」割合

  • いいえ(現金で渡す):98.33%
  • はい(電子マネー):1.67%

電子マネーで渡す派はわずか1.67%にとどまりました。算数で硬貨や紙幣の計算を学ぶ時期だからこそ、まずは実物の「お金」に触れさせ、その重みや価値を肌で感じてほしいという教育方針が強く反映されている結果となりました。

まとめ:6歳・7歳・8歳のお年玉は家庭内での「生きたマネー教育」

今回の調査から、小学校低学年のお年玉は、家庭内での「生きたマネー教育」になっている様子がうかがえます。

  • 金額: 「1,000円」が主流。お札1枚の価値を教える機会に。
  • 管理の移行: 「一部は子供に、残りは親が管理」が最多。自立と見守りのバランス期。
  • 教育意欲の高さ: 7割以上が教育を意識!「使い方」から「増やし方」まで関心が拡大。
  • 現金主義: 依然として98%以上が現金派。実物を扱う経験を優先。

「限られたお金で何を買うか」という取捨選択を学ぶ絶好のチャンスが、お正月。算数の知識を総動員して、お子さんと一緒にポチ袋の中身の使い方を話し合ってみる。そんな小学校低学年ならではの「マネー教育」の姿が見えてきました。

お話を聞いたのは…

  • いこーよファミリーラボ

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ライター紹介

大下孝枝/いこーよファミリーラボ・いこーよ特集編集部

いこーよファミリーラボ&いこーよ特集編集部。今はなきベストセラーズ「一個人」などで新卒編集者デビュー、書籍から教材編集者になり、結婚し子供ももう大学受験! いこーよ歴も20年を超えました。子育て&旅関連では最古参おばばマーケッター。ファミリー層向けのマーケティングのプランニング&支援が得意分野。教育メディア&学習教材編集者歴27年、旅メディア歴25年。モンテッソーリ教師。お気軽にお問合せください。

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