
3歳・4歳・5歳の幼児期になると、少しずつ「買い物」の真似をしたり、お金の存在を認識し始めたりする時期ですね。お正月が近づくと、ママパパが悩むのが「お年玉」の相場や管理方法です。
「みんなはいくらあげているの?」「そろそろ本人に持たせたほうがいいかな?」「どんな風にお金について話そうかな?」今回は、いこーよファミリーラボが3歳〜5歳の子供のママパパを対象に実施した“お年玉調査データ”を詳しくお届けします! 年齢とともに変化する親の意識に注目です。
3歳・4歳・5歳のお年玉事情! 金額の相場はどう変わる?


3歳から5歳(年少〜年長さん)の子供を持つ保護者は、今年いくらお年玉をあげる予定なのでしょうか。
3歳・4歳・5歳のお年玉金額ランキング/ママパパはいくらあげる?
- 1位:お年玉はあげない/43.68%
- 2位:1,000円台/21.84%
- 3位:3,000円台/11.49%
- 4位:〜999円/9.20%
- 5位:2,000円台/8.05%
- 6位:5,000円台/5.75%
調査で行った0歳〜2歳のデータでは約7割が「あげない」派でしたが、3歳〜5歳になるとその割合は約4割(43.68%)まで減少します。
【0歳1歳2歳】お年玉ランキング代わって増えるのが「1,000円台」や「3,000円台」といった具体的な金額を渡す層。特にお札(1,000円〜)をポチ袋に入れて渡すスタイルが定着し始めるのがこの年齢層の特徴といえそうです。
管理方法は「親」が中心!でも、少しずつ子供の手に?
3歳〜5歳になると、自分の財布を持ちたがる子も出てきますが、管理の実態はどうでしょうか。
【3歳・4歳・5歳】お年玉の管理はどうする予定ですか?
- 親がすべて管理:78.0%
- 子供がいくらか持ち、親が管理:13.6%
- 子供がすべて管理:6.8%
- まだ現金でもらう年齢ではない:1.7%
依然として「親がすべて管理」が約8割と主流ですが、0歳〜2歳児のデータ(約88%)と比べると、「子供がいくらか持つ(13.6%)」という家庭が徐々に増えてきているのがわかります。「全部預かるのは寂しいけれど、少しだけおもちゃやお菓子を買う経験をさせたい」という親心が見て取れます。
お年玉をきっかけにしたマネー教育約6割が「やってみたい」
今回の調査で、3歳〜5歳全体では62.7%の親がマネー教育に関心があると回答しました。内訳を年齢別にみていくと、3歳では半数以下だった関心度が、5歳になると8割を半数を超える結果に。就学を控えた時期に意識が大きく変わることがわかります。
お年玉をきっかけに、マネー教育を家庭でしたいですか?
- はい:62.7%
- いいえ:37.3%
どんなマネー教育をしたいですか?(複数回答)
- 1位:お金の使い方(ほしいものを自分のお金で買うなど)の話をする/42.53%
- 2位:お金のため方(預貯金など)の話をする/19.54%
- 3位:お金の増やし方(投資など)の話をする/10.34%
- 4位:キャッシュレス決済の仕組みの話をする/5.75%
- 5位:経済の仕組み(お金の流れなど)の話をする/3.45%
- 6位:具体的な金融商品を一緒に見る(株や投資信託など)/2.30%
- 6位:税金の仕組みの話をする/2.30%
- 8位:ローンの仕組みの話をする/1.15%
- 8位:保険の仕組みの話をする/1.15%
- 8位:社会保障制度の仕組みの話をする/1.15%
お年玉をきっかけに家庭内でやりたいものとして圧倒的に多いのは、3歳〜5歳全体で「お金の使い方」についてのマネー教育です。
3歳や4歳では「使い方」への関心が極めて高く、5歳になると「税金」「保険」「社会保障」といった、より具体的で社会的な仕組みを教えたいという声も出始めます。
年齢が上がっていくにつれてお金の教育が「いつか」ではなく「今すぐすべきこと」に少しずつ近づいてくるようです。
3歳・4歳・5歳のママパパの本音!
口コミ紹介お年玉を通じてどんなことを伝えたいのか、リアルな声を集めました。
「普段親世代はキャッシュレスが主の為、小学校に入る前に最低でも基礎は教えておきたい」(5歳・女の子のママパパの口コミ)
「欲しい物は親が何でも買ってあげられる訳ではない。限りあるお金をどう使うか取捨選択してほしい」(5歳の男の子のママパパの口コミ)
「自分でもらったお金で欲しいものを買う。使えば減る、でも増やせることも学んでほしい」(4歳の男の子のママパパの口コミ)
「何でも買ってと言えば手に入る思考を変え、物を大切にする気持ちを持ってほしい」(4歳の女の子のママパパの口コミ)
電子マネー化はまだ早い? 「現金派」が9割以上
キャッシュレス時代とはいえ、幼児のお年玉はまだアナログが主流のようです。
【3歳・4歳・5歳】お年玉の「電子マネー」割合
- いいえ(現金で渡す):98.3%
- はい(電子マネー):1.7%
お年玉を電子マネーで渡す派はわずか1.7%です。実物の100円玉や1,000円札でお年玉をわたすことで、「お金の重み」を実感してほしいという気持ちも想定されます。
まとめ:3歳・4歳・5歳のお年玉は「自立への第一歩」
今回の調査から、3歳〜5歳のお年玉は少しずつ、お金を通して世界とふれあうきっかけになっていく様子がうかがえます。
- 金額: 1,000円〜3,000円程度を渡す家庭が増える。
- 管理の移行: 基本は親管理だが、一部を子供に持たせる家庭が微増。
- 教育意識の爆上がり: 6割以上がお年玉を通じた「マネー教育」を意識!
- 現金主義:9割以上がお年玉は現金で渡すことを選択。「お金=夢をかなえるツール」として目の前で見えるものとして渡したい親の気持ち背景に?
「欲しいものを何でも買えるわけではない」という我慢や選択を学ぶ、絶好のチャンスがお正月。お子さんと一緒にポチ袋を開けながら、お金の大切さを楽しく話してみるという子育て世帯のリアルが垣間見られます。








