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いつ貯める?どれくらい必要? 教育費の貯蓄法【お金と子育て】

2017年1月25日岡本有紗

マネーのプロが解説する、「お金と子育て」の話。第3回のテーマは「教育費の貯蓄法」。いつまでにどれくらい貯めるべき?貯めやすい方法は?など、さまざまな疑問について、ファイナンシャル・プランナー、豊田眞弓さんにご回答いただきました。

「出費が増えるのはいつ?子育てのお金ランキング」はこちら

教育費がかかるピークはいつ? いくら必要?

子どもが進学の時期を迎えると、心配になってくるのが教育費です。

「教育費とは、幼稚園から大学までの学校教育費や、塾や習い事の費用まで含んだ、子どもの教育に関連するすべての費用。そのなかで、特に目的を持って貯蓄しておく必要があるのは、大学・短大・専門学校などでかかる教育費です。」

高校卒業以降は大きなお金がかかるため、ある程度まとまった金額を用意しておく必要があると豊田さんは言います。具体的に、どのくらいのお金がかかるのでしょうか?

「4年制大学を例にしてみます。平成27年度の日本政策金融公庫『教育費負担の実態調査』によると、1人当たりの大学入学費用の平均額は103万円、1年間の在学費用は141万円くらいが平均となっています。そして、大学4年間の入学・在学費用の総計は、およそ667万円です。」

【参考】日本政策金融公庫(教育費負担の実態調査:PDFデータ)

高校の入学費用が32万円弱、在学費用が67万円弱なので、大学への進学時はその2倍〜3倍のお金が必要になる計算です。

「しかも、これはあくまで平均値。一般に、国公立より私立、私立でも文系より理系や芸術系、医歯薬系でお金がかかる傾向にあります。例えば、私立理系の場合、1年間の在学費用の平均額は178万円、4年間の入学・在学費用を総計すると818万円にもなるというデータもあります。」

それにしても、いったいどのくらい貯蓄しておけば安心なのでしょうか。

高校卒業までに子ども1人あたり300万〜500万を目標に!

一応の目標額は、子ども1人あたり300万〜500万円くらいと考えておきましょう。受験から入学費用と1年め、2年目あたりの在学費用といったところですが、進学のために子どもを一人暮らしさせる場合はさらにお金がかかるので、500万~700万円は貯めておきたいところですね。」

子どもが自由に行きたい学校を選べるようにするためには、相応の額を貯める必要があるようです! 

でも、まとまった金額だけに貯めるのには時間がかかりそうです…。どうやって貯めればいいのでしょうか? 貯蓄のコツを豊田さんに伺いました。


早めに貯めたい教育費。貯め時&上手な貯蓄のコツは?

大学進学の費用は、子どもが18歳になるまでに用意すればいいのでは?と考えがちですが、豊田さんは「それでは遅いかも」と話します。

「高校生になると、授業料や塾などはもちろん、食費や服飾費などの出費も大きくなるので、貯蓄に回す余裕が少なくなります。教育費の貯蓄は、中学時代までにほぼ終えるくらいのほうが、あとあとラクです。」

でも、目標額の300万円〜500万円をクリアするのは、簡単ではないのでは…?

「そうですね。でも、子どもが15歳になるまでは児童手当が支給されます。児童手当を0歳から貯め続けていけば、中学生の終わりまでに200万円近くは確保できます。それにお年玉やお祝い、そして自己資金を少し追加すれば、300万円の確保は実現可能です。」

児童手当の支給額は、子どもが0歳〜3歳未満のときは月15,000円、それ以降は月10,000円(第3子以降は小学校修了前まで15,000円)。確かに、ここに少し上乗せすれば、目標額に近づけられそうですね!

【参考】出産・育児でもらえるお得な助成金まとめ

児童手当を貯蓄できない場合は?

とはいえ、ママが育児のために退職したり、保育料の負担が重かったりといった事情で、児童手当を貯蓄に回せないケースもあります。そんなときは、どうすればいいのでしょうか?

家計に少し余裕が出てきた時点で、貯蓄にプラスしていくという方法もあります。いずれにしても、児童手当は将来のためのお金と決めて、なるべく手をつけずにおくことが大切。そして、余裕ができるたびにどんどん上乗せしていくのが良い方法だと思います。」

お金を貯めるコツは、「さぼらず、使い込まず、細く長くコツコツと」と豊田さん。「口座にお金があるとつい使ってしまうタイプの方は、自分の性格を客観的に見て、貯金を引き出さずに済む方法を考えるのが大事」とアドバイスします。

そこで、児童手当のほかに、教育資金を用意するおすすめの方法を教えてもらいました。


いくつかの手段を利用して、確実に貯蓄を!

「まず、学資保険。使いみちが教育費に限定されており、保険料という形での強制貯蓄効果があるので、確実性が高いでしょう。これも積立の一種です」と豊田さんは話します。

「ほかにも、コツコツ積み立てる方法としては給与から天引きされる財形貯蓄や、毎月一定の額を貯蓄できる自動積立定期預金がおすすめ。これなら、そのお金はないものとして生活できるので、知らないうちにお金が貯まっていきます。ただし、定期預金は残高をマイナスにしないように注意しましょう。」

貯蓄にプラスして、個人向け国債&ジュニアNISAの活用も◎

また、「単に貯めるだけでなく、一部を運用するのも良いのでは」と豊田さん。おすすめは、個人向け国債とジュニア NISAだそう。

個人向け国債は最低利率が0.05%と定期預金より利率が高め。国が元本と利払いを保証し、ほぼリスクなしで増やせるのがメリット。また、ジュニアNISAは、株や投資信託などの配当や売買で得た利益への課税が免除されるのが利点です。投資なので大きく増える可能性もある反面、目減りする可能性もあることと、子どもが高3の学年の12月31日までは引き出し制限があるため、推薦入試での学費納入には間に合わない点は注意が必要です。」

ひとつだけではなく、いくつかの方法を使うのが賢い貯蓄法だそう。学資保険、積み立て、ジュニアNISAなどを組み合わせ、確実に教育費を準備していきたいですね。

お話を聞いたのは…

  • 豊田 眞弓さん

    ファイナンシャル・プランナー、子育て・教育資金アドバイザー、子どもマネー総合研究会会長。個人相談やセミナー講師のほか、書籍・雑誌の執筆、監修など幅広い活動を展開。小田原短大非常勤講師。自身の子育ての中で感じたことを背景に、子どもの金銭・金融教育にもライフワークとして取り組んでいる。

  • 豊田さんが代表を務める「FPラウンジ」
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ライター紹介

岡本有紗

2児と猫3匹を育てるライター。メディカル系専門の広告制作会社でライティングと編集業務を経験後、出産を機にフリーに。得意分野はやはりメディカル系だが、いろいろな分野を経験し幅を広げたいというのが現在の目標。趣味はあえてチープな手段で行く一人旅(休止中)、特技はハモリと絶対音感。

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