「男性は家事や育児が苦手だ」というイメージを払拭するために、さまざまな活動をしている「秘密結社 主夫の友」と家電などの通信販売で知られる「ショップジャパン」が、6月9日(金)に「娘のためのパパ家事スクール」を実施しました。

このイベントには「いろいろ難しい思春期を迎える前に、幼いころから娘と接するチャンスを増やすため、父親はあまり得意ではないイメージがある『ヘアアレンジ』などの子育てにかかわる家事を学ぼう!」という目的があります。
今回は「いこーよ」編集部内の絶賛子育て中のパパが一緒にスクールに参加! そこで得た知識やテクニックを紹介します。
【1時間目】娘のヘアアレンジ講座
最初の時間はヘアサロン「ラフォンテ」店長で「そらいろプロジェクト京都認定スマイルカット美容師」の立石祐二氏が、「ポニーテールの作り方とアレンジ法」をレクチャー。まずはポニーテールの作り方をマネキンを使って教わります。

当日配布された資料(上の写真)によると、アゴの下からこめかみを抜けた先に結び目を作るのが「横顔がキレイに見えるゴールデンポイント」のようです。
これを読んでいるパパのみなさんも「娘のヘアアレンジはママにまかせっきり」という人も多いかと思います。実際やってみると、相手はマネキンなのに髪の毛を束ねるだけで妙に緊張しました。髪の毛も結構抜けちゃったりして、マネキンに申し訳ない気持ちでいっぱいに…。

まず上部をまとめてコームで流れを作り、ゴムで留めます。髪の毛はまとめて持ったほうが痛くないらしいので、パパの大きな手でダイナミックに持っていきましょう。上側ができたら、今度は下の部分をまとめてグイッと持ち上げて上側と一緒にゴムで留めます。

さらに、まとめた髪を左右に引っ張ると上と下で使ったゴムがピッタリとくっついてくれます。

トップは数本ずつ髪の毛をつまむようにすると自然な感じが出ます。耳のそばの髪の毛を少し出して、コームでキレイにするとかわいく仕上がります。
ヘアアレンジ中にもしも娘に「痛い!」と言われても、慌てずに「笑顔でニコニコしながらやるのが最大のコツ」と立石氏が教えてくれました。
確かに、パパ自身がヘアアレンジを楽しんでいることが伝われば、娘もきっと「またパパにやってほしい」って思ってもらいやすいですよね。
娘のヘアアレンジ講座のポイント
- 横顔がキレイに見えるゴールデンポイントを使う
- 上下の2段階で髪の毛を結ぶ
- 毛束を持って豪快に!
- 笑顔でニコニコしながらパパも楽しむ
次は家事スペシャリストによる「トイレ掃除講座」です。
【2時間目】トイレ掃除講座
娘とパパの育児スクールの2時間目は、大手メーカー・ライオンのリビングケアマイスター吉井和美さんによる「トイレ掃除講座」です。「娘とパパのための家事スクール」なのに、なぜトイレ掃除? と思われる方がいるかもしれません。

吉井さんは冒頭で「トイレがキレイな家に住んでいると、そうでない家に比べて収入が多い傾向があり、異性に告白された人数が多い」というアンケート結果を発表しました。
つまり、娘の将来の幸せのためにも「トイレをキレイにすべき!」なんですね。
また、トイレ掃除は「好きではないが仕方なくしている家事1位」というデータもあり、トイレ掃除をパパがやるようになるとママの印象も格段にアップできそうです。

男性が家庭のトイレで尿をする場合、立ちスタイルと座りスタイルの2種類の方法があります。立ちスタイルですると、壁や床など便器の外に1日に2300滴も飛び散っているというデータも。また、どちらのスタイルでも便座や便器に汚れはたまります。
立ちスタイル:便器の奥側に汚れがたまりやすい。
座りスタイル:便座の裏側や便器の手前側に汚れがたまりやすい。

これらの汚れをできるだけこまめに拭のがトイレ掃除最大のポイントです。トイレの拭きとりクリーナー「ルック まめピカ」はトイレットペーパーに吹きかけてサッと拭けるので、こまめな掃除に便利です。使い終わったトイレットペーパーはそのまま流せるのもいいですね。
意外だったのは「じつはトイレはホコリが出やすい」ということ。トイレットペーパーを出すだけでもホコリが出るんですね。ホコリの対策には、換気扇をこまめに掃除することが大事。換気扇は高いところにあるので、ここはパパの出番といえそうです。
トイレ掃除講座のポイント
- トイレがキレイだと収入アップ&モテモテに
- 立ちスタイルは便器の外を汚しやすい
- 座っていても便器の中が汚れる
- トイレの拭きとりクリーナーでこまめに掃除
- 換気扇掃除も忘れずに
最後に挑戦するのは「お裁縫」です。
【3時間目】お裁縫講座
娘を持つパパたちが最後に挑戦したのは「お裁縫」です。ショップジャパンの商品担当さんを講師にお迎えして、電池でも動くシンプルでコンパクトなミシン「ヌエッタ」を使って「スカート」を作ります。

とはいえ、ミシンに慣れていないパパが多く時間の制約もあるため、すでにある程度下準備をした布を用意していただきました。待ち針で折り目を固定してミシンで両端を縫い、すでに空いている穴にゴムを通せば完成です。

ハードルを極限まで低くしてもらったものの、待ち針を持つのも中学校の家庭科以来なので、針仕事はかなり緊張しました。待ち針は折り目をきちんと固定するために使います。
ショップジャパンのスタッフさんのサポートを受けながら、ミシンに針を落として電源をオン! …でもまだ動きません。

ミシンの手前にある「とめる」のスイッチを「ゆっくり」や「はやく」に動かすと針が動き出します。
「ヌエッタ」を使ってみて最初に感じたのは「こんなにゆっくり動いてくれるんだ!」ということ。昔のミシンって、とても早くて曲がっても修正しにくかった印象があったのですが、これなら25年くらいのブランクがあっても使えます。
まっすぐに縫うコツは、布をピンとさせてまっすぐ通るようにすることと、先端部分をよく見てズレを直すこと。集中力はいりますが、きれいに縫えていることがわかるのが楽しいです。
待ち針が入っているところも、そのままミシンで縫えます。待ち針に針が当たったり、糸がからまることを想像してたのですが、そんなことはありませんでした。

「ヌエッタ」の本体の下には少し隙間が空いていて、布を下に入れることができます。これがあると布がピンと張りやすいので便利でした。
スピードを「はやい」にしても、そこまで早いわけではありません。後半は「はやい」でスムーズに縫えました。あとはゴムを通せばスカートが完成!
25年ぶりにミシンを使ってみた結果、最近のミシンならお裁縫も楽しくできちゃうことがわかりました。今度は巾着袋とかバッグとか作ってみたいです。
帰宅後、早速子どもにスカートを履かせてみました。長さもちょうどいい感じ!

1つ問題があるとすれば、うちの子が男の子だったということですかね…。
お裁縫講座のポイント
- 最近のミシンはパパにも使いやすい
- 待ち針を刺したまま縫える
- 布をピンと張ることと集中力がカギ
娘の髪をアレンジしたり、ミシンを使ったりするのはなんとなく「ママの領分」というイメージがまだあるとは思いますが、やってみればパパでも案外できるもの。ぜひチャレンジしてみて、娘とのコミュニケーションを増やしていってほしいですね。