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やれば生活が楽になる「家事ノート」とは!? 使用例も紹介!

掲載日: 2017年8月18日更新日: 2017年8月18日飯田友美

家事が思い通りにはかどらない、時間がない、やり忘れがあるなど、毎日のことだからこそ悩みは尽きないもの。掃除に洗濯、料理、子どもの用事に家計のやりくり…。これらを自分なりに記録することで家事がぐんと楽になる「家事ノート」というアイデアをご存知でしょうか? 『時間が貯まる魔法の家事ノート』(扶桑社刊)の著者で整理収納アドバイザーの三條凛花さんに、家事ノートの作り方やメリットについて伺いました。

メリットいっぱい!「家事ノート」ってどんなもの?

日々の家事がぐんとはかどるという「家事ノート」ですが、そもそもどんなものなのでしょうか。

『家事ノート』とは、家事や暮らしにまつわる情報を1冊に凝縮したノートのことです。家事の予定を書き込んだスケジュールと、暮らしにまつわる備忘録のログに分かれます」

スケジュールは、1カ月単位で家事の予定を記入しておき、それに沿って家事を進めていきます。終わったものを1日数回チェックして、次にすることを確認します。たったこれだけで、家事のやり忘れがなくなります」

三條さんがスケジュール記入にかける時間は1日たった5分だそうです。ほんの少し「家事ノート」にかける時間を捻出するだけで、今までうまくいかなかった家事がうまく回りだすかもしれません。

『ログ』は、暮らしの中で『探す・調べる・迷う』をなくすために作る、記録です。例えばクレジットカートや銀行口座などをメモしておけば、財布や通帳を取り出す手間がなくなりますし、掃除に必要な重曹・クエン酸などの使い方をまとめておけば、これを見るだけでどこに何を使えばいいかわかります」

食器の説明書きや、商品パッケージに記載されている情報、日々の献立を考えるときに役立つヒントをまとめたものなども、この『ログ』として記録しておくと便利だそう。

この2つの情報をまとめて、早速家事ノートを作ってみましょう!


何から始めればいい?「家事ノート」の作り方

家事ノート作りですが、何から手をつけたらいいのでしょうか。

おすすめしたいのは、『ログ』→『スケジュール』の順での作成です」

『スケジュール』はとても便利な仕組みですが、自分らしく使いやすい形にするまでに少し時間がかかるため、うまくいかないと挫折につながる可能性もあるとのこと。まずは作りやすく、今すぐに使える『ログ』から手をつけるとよいでしょう。

「そして、ある程度『ログ』がたまってきたら『スケジュール』作りに取りかかります。始めに『我が家の家事』をすべて洗い出しましょう。思いつく家事を書き出し、毎日すること、毎週すること、毎月することなどのリストを作ります」

最初に書き出すときは、「やっぱりこれは月1でいいかも」などと思う場合もあるので、ざっと箇条書きにしたり、付箋に書いてあとで貼り替えたりと、「下書き」のように作るのがおすすめだそうです。

『我が家の家事』を洗い出し、それぞれ行う頻度を設定したら、スケジュール表に記入してください。あとは毎日、これを確認しながら家事を進めていくだけです」

いつもの家事を見直して「家事ノート」に記録することで、無駄な時間もやり忘れもなくなります

ルーズリーフの「家事ノート」がおすすめ!

「家事ノート」は特に決まったフォーマットはなく、好きなノートや手帳を利用したり、Evernoteなどのデジタルツールを使ったりと、自分のやりやすい方法でノートを作ればいいのだそうです。

「なかでも私がおすすめしているのはルーズリーフです。A5サイズのバインダーとルーズリーフを使うと、簡単に入れ替えや並べ替えができますよ

予防接種のお知らせや学校のおたより、自治体の配布物など、一般的な書類はA4サイズのものが多いので、A5サイズのバインダーを使うと半分に折って家事ノートと一緒に綴じて管理できるそうです。

長続きさせるための注意点は?

せっかく始めた「家事ノート」ですから、できるだけ長く続けていきたいところ。三條さんに、長続きさせるために気をつける点を伺いました。

(1)1日に家事を詰め込みすぎない

1日の家事の量を多くしすぎないようにしましょう。「毎日行う家事」は最低限で大丈夫。具体的には、家族やペットのサポート、(最低限の)掃除、食事の用意と後片付け、洗濯などでしょうか。そのかわり、細かい部分の家事は週ごとや月ごとに振り分けて少しずつコツコツやるようにするといいですね。少ない量でも定期的にやれば、きれいな状態をキープできるので大掃除も不要ですし、自分の時間も持てます。

(2)家事を「重く」しすぎない

家事の量は多くないはずなのになぜかはかどらない、こんなときは家事が「重い」可能性があります。「重い」というのは、抽象的な決め方のことです。例えば「水まわりの掃除」というざっくりした表現だと、何をどのように進めればいいのか迷ってしまいます。トイレ掃除、浴室掃除、洗面所掃除など、水まわりの掃除もさまざま。もっと言えば、トイレ掃除にも便器や天井、排気口、床などいろいろです。「重く」しないためにも、できるだけ具体的に決めることが大切です。

(3)すべて自分で書かなくてOK

手書きが好きな人は手書きでノートを作ることが苦にならないでしょう。でも、書くのが嫌いな人もいると思います。その場合は無理に手書きをする必要はありません。「枠」がほしければ、WordやExcelのテンプレートを印刷して書き込めばいいし、パソコンが得意なら、自分で作ったものを印刷してもいいですね。また、官公庁や企業、自治体などがHPで無料配布している、防災リストや防災マニュアル、洗濯記号表示などの便利なPDFファイルを、そのまま印刷して綴じるだけでも立派な「家事ノート」になります。

上記3つが長続きさせるコツだそうです。そして「ハードルを上げすぎない」ことが大切とのことですので、自分に無理なくできる仕組みを作ってみるといいでしょう。


みんなの「家事ノート」を覗いちゃおう!

ここまで家事ノートはどのようなものなのか、どうやって作るのかを紹介しました。ではここで、インスタグラムで公開されている、いろいろな人の家事ノートを覗いてみましょう。

カラーペンでポップに♪

ルーズリーフを使用。かわいらしい手書きの表で、色分けをしたり、付せんを使ったり、一目でわかるように工夫されていますね。

リストでやることを明確に!

小さめのリングノートを使用。やることが具体的に書かれているので、とてもわかりやすくチェックもしやすいですね。

手帳で時間軸に沿って記入&チェック!

手帳を使用。カレンダー部分を使い、1日の流れが時間ごとにまとめられています。チェック用の付せんなどもわかりやすいですね。

買い物リストも献立も1ページにわかりやすくまとめる!

リングノートを使用。その日のスケジュールや献立、家事、買い物、明日やることリストまでが1ページにまとまっているので一目瞭然ですね。


このように、使っているノートも書き方もさまざまです。自分が使いやすいように、いろいろ工夫してノートを作るのも楽しみの1つになりそうですね。

家事を洗い出し、スケジュールを立ててしまえば、あとは1日5分の確認・チェックでスムーズに家事を進められる「家事ノート」のアイデア。自分の生活に合わせて、自分だけの「家事ノート」を作れば、今まで頭を悩ませていた家事が楽しくなるかもしれませんね。

お話を聞いたのは…

  • 三條 凛花さん

    整理収納アドバイザー。整理収納のメソッドを生かし、苦手だった家事を克服できたさまざまなアイデアを提唱。家事や暮らしにまつわる情報を凝縮した「家事ノート」や1日1つ特別な家事を行う「とっておき家事」など。著書『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社刊)。

  • ブログ「365日のとっておき家事」

ライター紹介

飯田友美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライターに。好きなものは猫とパンダ、趣味はライブに行くこと、お芝居を観ること。杉並区在住。2児の母。

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