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幼稚園選びの参考に! 知っておきたい幼児教育法&メソッド6選

棋士・藤井聡太四段が受けていたことで今年話題となった「モンテッソーリ教育」をはじめ、現在はさまざまな幼児教育法やメソッドが確立されており、その教育法を取り入れる幼稚園が数多くあります。そこで、幼稚園選びに役立つ、代表的な幼児教育法の特徴についてまとめました(監修:教育コンサルタント・All About「幼児教育」ガイド 上野 緑子氏)。

モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育は、イタリア最初の女性医学博士「マリア・モンテッソーリ」によって開発された教育法です。「子どもは生まれながらにして、自分自身を成長させ、発達させる力を持っており、保護者や教育者といった周囲の大人は、子どもの自発的な活動を助ける役割を果たす」という考えに基づいて教育を行います。

具体的な教育方法&特徴

子どもは、集団で同じことをするのではなく、一人ひとりが自由に個別活動「お仕事」を行います。また、自分で自分の「お仕事」を選び、自分のリズムで納得行くまで繰り返し活動するので、子どもが「やってみたい」と思える面白そうな教具を自由に選べることが大切です。保育者は、子どもが一人で「お仕事」するのを助けるため、「教具」の使い方を丁寧に教えることも大事です。さらに、年齢縦断型のクラス編成で、社会性や協調性を身に付けます

伸ばされる能力

異年齢混合の縦割りクラスの中では、小さな子どもは年上の子どもの活動を見て学び、年上の子は年下の子の世話をすることで「社会性や責任感」を身に付けます。また、興味があることを納得できるまで繰り返し続けることで、「集中力や思考力、達成感」などを育みます

シュタイナー教育

シュタイナー教育とは

シュタイナー教育とは、オーストリア生まれの哲学者「ルドルフ・シュタイナー」が提唱した教育思想で、心と体を含めた「全人教育」を目指します。人間は、物質体・生命体・感情体・自我の4つの構成要素で形作られており、7年ごとに成長の節目が訪れるという考え方から、人間が生まれてから成人するまで(0〜21歳)の成長過程を3つに分類して、それぞれの発達段階に合わせた教育を行います

具体的な教育方法&特徴

子どもが安心できる静かな環境を作り、規則正しい生活のリズムを大切にします。テレビやゲームなどは基本的に禁止とし、早期の知的教育は行わず、木製の積み木やシルク、綿などで作られたお人形など、自然素材のおもちゃを与えます。また、絵本の読み聞かせはせず、お話しで物語を伝えて子どもの想像力を育みます

伸ばされる能力

大人の指示で活動するのではなく、お手本を真似して子ども自身の意志で行動する体験の中で、「創造力や集中力」が育まれます


ヨコミネ式教育法

ヨコミネ式教育法とは

ヨコミネ式教育法は、女子プロゴルファー・横峯さくらさんの伯父にあたる横峯吉文氏が鹿児島の保育園で実践している教育法です。子どもが自ら学ぼうとする力に注目し、「心の力・学ぶ力・体の力」を育むことで、子どもたちが持つ可能性を引き出すことを目的としています

具体的な教育方法&特徴

子どもは競争や真似をしたがるものなので、それを活かして、徒競走や文字の読み書き、足し算、掛け算などを卒園までに身に付けていきます。「今できること」よりちょっと難しい課題を与えることがポイントです

伸ばされる能力

トラブルや問題にぶつかってもくじけない心と、思いやりの心が育ちます。自分でできることに周囲の大人は手を貸さず様々な経験を積ませることで、失敗しても自ら乗り越える「心」が育まれます。また、運動神経は6歳までに発達すると言われているので、この時期に体をバランスよく動かすことで「運動能力」の基本が育ちます。さらに、学力の基礎である「読み・書き・計算」を繰り返し学習することで「学ぶ力」も育ちます。

石井式教育法

石井式教育法とは

石井式とは、教育学博士「石井勲」により提唱された指導法です。言葉は思考の土台であり、記憶力に優れた幼少期の特性を活かして、より効果的に語彙を身につけることを基本としています

具体的な教育方法&特徴

2歳児から漢字絵本やカードで楽しく遊びながら、言葉や文字をしっかりと覚えます。また、年少クラスまではリトミックで自己表現能力を高めて、年中クラスからは算数や数学の基礎となる、数・量・時間・図形などの概念も学びます。

伸ばされる能力

知識を身に付けたり、自分の考えを伝えて他者とコミュニケーションをとるなど、生きていく上で、重要な「言葉の能力」が育まれます。加えて、「分析する力、判断する力や創造力・洞察力・集中力」なども育まれます。


レッジョ・エミリア・アプローチ教育

レッジョ・エミリア・アプローチ教育とは

「レッジョ・エミリア」とはイタリア北部の小さな街の名前です。そこでは、「子どもは100人いれば100人の個性があり、100の可能性がある」という信念のもと、子どもの個性を尊重し、最大限に生かす教育が行われています

具体的な教育方法&特徴

何をする場合にも、自分の意見を主張しつつお友達の意見にも耳を傾け、何をどのようにするのかを話し合いで決めていきます。共有スペースでは「自由な芸術活動」として、音楽活動や図画工作などが自由にできます。また、子どもや保育士の会話をはじめとする活動の様子をメモや録音、写真、動画として記録し、誰もが見られる場所に掲示する「ドキュメンテーション」も特徴です

伸ばされる能力

話し合いをして物事を決めていく経験を重ねることで、自分の考えを主張する「自主性」や友達の意見を聞く「協調性」が身に付きます。また、自分自身で目的を見つけ出す「探究力」も育ちます。

ピラミッドメソッド幼児教育法

ピラミッドメソッド幼児教育法とは

世界の「子どもの幸福度調査」で総合1位になったこともあるオランダで、1994年に開発された幼児教育法。ピラミッド型の構造をした教育理論から名付けられたこの教育法で、「子どものやる気」「保育者の支援」「寄り添うこと」「距離を置くこと」を教育の基礎としています。基礎の上に実践として「自由な遊び」があり、さらに応用として「プロジェクト」が行われます。

具体的な教育方法&特徴

「プロジェクト」には、大きさや数、色と形などといった11個のテーマがあります。「大きさ」なら身の回りの物の大きさの比較をしたり、「数」ならおはじきの数を数えたりしながら、各テーマのプロジェクトクトの難易度を徐々に上げ、繰り返し取り組むことで理解を深めていきます

伸ばされる能力

子どもは、安心できる環境の中で自主性を尊重されることで「自分で解決しようとする力」や「自信をもって行動する力」「自分の意思を伝える力」などが育まれます。そして、子どもの自主性とともに保育者の自主性も育まれるのがピラミッドメソッドの特徴です

それぞれの子どもに合わせた環境を整え、子どもの自主性を重んじ、子どもの様子を見ながら、時には距離を置きながら、時には寄り添いながらというスタンスが、子どもの力を伸ばすことにつながるようですね。今回紹介したさまざまな教育法を幼稚園選びや子育ての参考にしてみてください。

お話を聞いたのは…

  • 上野緑子さん

    教育コンサルタント・All About「幼児教育」ガイド 。教育・子育てをテーマに新聞雑誌、講演などで活動中。幼児教室・小中学生向け塾の講師の経験が豊富。一男一女の母。

  • All About「幼児教育」ガイド 上野 緑子
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ライター紹介

隈本 昌子

2児の母で、現在は広告の制作・デザインや、雑誌・Web記事の編集・ライティングなどを手がけています。新米ママですが、日頃の悩み・困りごとを解決できることがないか、考えながら勉強しつつ、お役立ち情報をお届けします。

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