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0歳児とどんな会話をすればいい? 赤ちゃんへの言葉がけで大切なこと

0歳のうちからたくさん話しかけていると、言葉の発達や情緒の安定に良いとは聞きますが、まだおしゃべりもできない赤ちゃんに対して何を話せばいいのかわからないという親も多いですよね。そこで、0歳児とのコミュニケーション術を福島学院大学福祉心理学科講師の横畑泰希先生に教えてもらいました。

赤ちゃんは日常的なやり取りの中で言葉を習得していく

そもそも、まだ会話のキャッチボールができない0歳児に対して話しかけることって本当に必要なんでしょうか?

「パパやママが赤ちゃんに話しかけるというのは、とても大事なことですよ。人間の赤ちゃんというのは、基本的に“人と関わる力”を持って生まれてきます。 泣いたり、笑ったり、人の顔をじっと見つめたり、そういう行動の全ては、赤ちゃんが人に向かって発しているサイン、つまり言葉と同じものなんです。大声で泣くことによって親を呼んだり、顔を見て笑うことで自分の気持ちを表現しているんですね。そして親は、赤ちゃんがニコッと笑ってくれると、『あ〜笑った笑った!』などと、自然に言葉をかけているものです。それは、赤ちゃんの発するサインに大人が応答しているということ。この時点で、双方のやりとり、コミュニケーションは成立しています。」


赤ちゃんとの会話を成立させるために、なにか特別なことをする必要はないんですね。日常生活の中で普通にやり取りをすることで、赤ちゃんは安心感を得たり、自然と言葉を増やしていくそうです。

また、子どものための教育番組などをただ見せているだけでは言葉の発達には繋がらないのだそう。テレビで語彙をインプットすることはできても、覚えた言葉をアウトプットする機会がないと、会話には発展しないんだとか。おしゃべりを上手に習得していくためには、必ずそこに相手の存在が必要なんですね。

赤ちゃんの発するサインに答えてあげるのが会話の第一歩

日常生活の中で喋りかけるというと、具体的にどんなことを話せばいいのでしょうか?

「親が主体になって話しかけるのではなく、 赤ちゃんの発するサインに答えてあげるというのがポイントですね。泣いているところを覗き込んで『どうしたの?』と言葉をかけたり、笑っていれば『そんなに楽しいの?』、ぐずっていれば『暑いかな?寒いかな?』など、内容は何でもいいんです。0歳児とのコミュニケーションとは、親が特定の言葉を用意して、一方的に赤ちゃんに話しかけるということではありません。」

確かに、赤ちゃんがぼーっと空中を眺めていたら「なに見てるの?なんかおもしろいのある〜?」なんて言葉が意識せずともついつい出ている気がします。でも、そういう言葉が自然には出てこないという人もいるのでは?

「そういう人は、 思ったことをそのままにせず、あえて口に出すように心がけてみて下さい。よく泣いているなと思ったら『いっぱい泣いてどうしたのかな?』など、赤ちゃんが答えるわけなくても、とにかく口に出してみることが大事です。赤ちゃんにとっては、自分が泣いたり笑ったりしたことで、親が来てくれたことや声をかけてくれたことに意味があるんですよ。」

難しく考えずに、オムツを替える時には「オムツ替えるよ〜」、赤ちゃんが指をなめている時には「指っておいしいの?」など、自分の行動や赤ちゃんの様子をそのまま言葉にしてみるだけでもいいんですね!

表情豊かに優しい言葉がけを心がけて


毎日忙しい0歳児の親達。大泣きされてイライラしている時には、言葉遣いが荒くなってしまうこともあるかもしれません。

「思ったままのことを口にするとは言っても、 あまりネガティブな内容にならないように気をつけましょう。赤ちゃんは、言葉の意味はわからなくても、口調のトーンや雰囲気を感じ取る力はあるので、優しい言葉がけをしてあげて下さい。人の顔色も驚くほど繊細に読み取っているので、表情を豊かに話しかけるというのもポイントですね。」

言葉というのは身近な人の真似から始まるので、親が汚い言葉遣いをしていると、子どもにもそのまま伝染してしまうとのこと。言葉を覚え始めた1歳半くらいになってから、急にきれいな言葉遣いに矯正するのは難しいので、0歳の時から、子どもに使ってほしい言葉遣いで大人が喋りかけるというのも大切だそうです。

また、横畑先生によると、赤ちゃんは女性の高めの声に反応しやすいという特徴を持っているんだとか。明るいトーンで話しかけたほうが、いい反応が期待できそうですね。

赤ちゃんとの普段の生活やお世話の中でできる言葉がけ。関われば関わるだけ言葉がけの回数も増えるので、赤ちゃんと一緒にたくさん遊んだり、お出かけしたりして、楽しい会話のやりとりをどんどん増やしていきましょう!

お話を聞いたのは…

  • 横畑泰希(よこはたたいき)さん

    福島学院大学福祉学部福祉心理学科講師。臨床発達心理士、産業カウンセラー。福島へは、妻子を千葉に残し単身赴任中。大学では保育士養成の科目である「乳児保育」「保育実習」などを担当している。一番好きな仕事は子育ての相談を受けること。育児サークルやNPO法人発達わんぱく会こっこ等で、子育てに悩みや不安を抱えるママたちから多くの相談を受けている。

  • NPO法人発達わんぱく会 こころとことばの教室 こっこ
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ライター紹介

宇都宮 薫

1980年生まれ。フリーランスの編集者・ライターとして活動中。4歳、1歳の娘と同業者の夫との4人家族。過去にバイク雑誌編集部やライター事務所に所属し、出産を機にフリーランスへ転向。独身時代から大の旅好きで、バイクや原付に乗って日本中を巡る。子持ちとなった今は、家族揃ってのおでかけに情熱を燃やしている。

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