子どもと一緒におうちで工作遊びをしてみたいと思っても、いざやろうとすると、どんな材料を使って何を作ったらいいのか、なかなか思いつかないものですよね。そこで、子ども向けのクリエイティブ系ワークショップを主催するNPO法人CANVASの並木江梨加さんに、おうちで工作する際のコツや年齢別におすすめのクリエイティブな遊びを聞きました。
お絵描きや折り紙くらいなら子どもと一緒にやっているけど、工作となるとちょっと面倒に感じてしまう親も多いんじゃないでしょうか?
「そうですね。まずはものを作ることに対してハードルをあげすぎないことが大事だと思います。作品のテーマを決めてから作り始めるのではなく、不要品を家にためておいて、『ここにある材料で何が作れるかな?』と、まずは素材から発想を膨らませてみて下さい。」
「私達の行なっているワークショップでは、本来なら捨ててしまうようなガラクタを種類ごとに分別して大量にとっておき、博物館の展示のようにきれいに並べておくんです。はさみやペンチ、トンカチなどの普段あまり使わないような道具なども並べ、自分の使いたい物を選びとって、自由に工作をさせています。ワークショップというと、先生がレクチャーするイメージがありますが、ここではただ、子ども達がなにか作りたいと思うきっかけを大人が提供しているに過ぎません。」
確かに、ヨーグルトの空きカップもひとつだけだとただのゴミですが、大量に用意してあると、それだけで色々な創作の発想が浮かんでワクワクしてきますね!
早速、日常的に家にたまる不要品をとっておこうと思うんですが、工作の材料として使えるのはどんなものでしょうか?
「これは使えそうと思ったらなんでもOK。紙コップに色を塗ってつみきのように積み上げたり、ストローを組み合わせてオブジェを作ったり。服などの布切れや、洗濯バサミ、緩衝剤(プチプチ)もよく使っていますね。」
そのほか、空き箱やトイレットペーパーの芯、ペットボトルの蓋なども工作の材料に適しているそう。ゴミとして捨てていた不要品たちも、アイディア次第で素敵な作品に生まれ変わるんですね!
「子どもは自分で作りながら学んでいきます。『ボンドを塗ったけどくっつかなかった。じゃあどうしたら付くのかな?』と、一度失敗することで、自分自身で解決方法を探っていくんです。子どもがうまく作れないと、もどかしくなってつい手出しをしてしまう親も多いですが、そこはちょっと我慢して、できるだけおまかせしてみて下さい。」
あくまでも子どもの自主性を尊重して、親は子どもが試行錯誤しながら作品を作っていく過程を見守ることが大切なのですね。
「作品の明確なテーマや完成予想図はなくてもいい」と、並木さんは言います。作るものに対してきちんと意味を持たせる子もいれば、ただ積み上げてたらワケわからないけどすごいものができちゃった!なんて子もいるんだとか。
「できあがったものに対して評価を与えることよりも、寄り添い、褒めてあげることが大切なんです。子どもが考えて手にした材料には、自分なりの秩序やストーリーがあったのかもしれません。ぜひ、できたものに対して『どんなことを考えて作ったの?』と聞いてみて下さい」。
つい上手にできたかどうかばかりに目がいってしまいがちですが、「いっぱい材料使ったね」、「丁寧に貼ったね」など、子どものがんばったポイントは探せばたくさんあるはず。そうやって誰かに認められたことが、次の挑戦へのモチベーションに繋がっていくんですね!
それでは最後に、並木さんに教えてもらった、おうちでも簡単にできるクリエイティブな遊びを年齢別にご紹介します。
これらの遊びを参考におうちでも、子どもが自由に工作できる環境作りと、創作意欲を助長する褒め言葉の引き出しをたっぷりと用意して、その子なりの表現方法をどんどん伸ばしていってあげたいですね。
手元にある材料からなにが作れるか考えてみよう!
「そうですね。まずはものを作ることに対してハードルをあげすぎないことが大事だと思います。作品のテーマを決めてから作り始めるのではなく、不要品を家にためておいて、『ここにある材料で何が作れるかな?』と、まずは素材から発想を膨らませてみて下さい。」
「私達の行なっているワークショップでは、本来なら捨ててしまうようなガラクタを種類ごとに分別して大量にとっておき、博物館の展示のようにきれいに並べておくんです。はさみやペンチ、トンカチなどの普段あまり使わないような道具なども並べ、自分の使いたい物を選びとって、自由に工作をさせています。ワークショップというと、先生がレクチャーするイメージがありますが、ここではただ、子ども達がなにか作りたいと思うきっかけを大人が提供しているに過ぎません。」
確かに、ヨーグルトの空きカップもひとつだけだとただのゴミですが、大量に用意してあると、それだけで色々な創作の発想が浮かんでワクワクしてきますね!
工作におすすめの材料は?
「これは使えそうと思ったらなんでもOK。紙コップに色を塗ってつみきのように積み上げたり、ストローを組み合わせてオブジェを作ったり。服などの布切れや、洗濯バサミ、緩衝剤(プチプチ)もよく使っていますね。」
そのほか、空き箱やトイレットペーパーの芯、ペットボトルの蓋なども工作の材料に適しているそう。ゴミとして捨てていた不要品たちも、アイディア次第で素敵な作品に生まれ変わるんですね!
自由工作で育む、自分で考え解決する力
子どもが工作をしているときには、やりたいようにやらせて親は口を出さない、自由工作スタイルがいいのだそう。「子どもは自分で作りながら学んでいきます。『ボンドを塗ったけどくっつかなかった。じゃあどうしたら付くのかな?』と、一度失敗することで、自分自身で解決方法を探っていくんです。子どもがうまく作れないと、もどかしくなってつい手出しをしてしまう親も多いですが、そこはちょっと我慢して、できるだけおまかせしてみて下さい。」
あくまでも子どもの自主性を尊重して、親は子どもが試行錯誤しながら作品を作っていく過程を見守ることが大切なのですね。
作品を評価することよりも、寄り添い、褒めてあげることが大切
「できあがったものに対して評価を与えることよりも、寄り添い、褒めてあげることが大切なんです。子どもが考えて手にした材料には、自分なりの秩序やストーリーがあったのかもしれません。ぜひ、できたものに対して『どんなことを考えて作ったの?』と聞いてみて下さい」。
つい上手にできたかどうかばかりに目がいってしまいがちですが、「いっぱい材料使ったね」、「丁寧に貼ったね」など、子どものがんばったポイントは探せばたくさんあるはず。そうやって誰かに認められたことが、次の挑戦へのモチベーションに繋がっていくんですね!
年齢別におすすめのクリエイティブな遊び
・1〜3歳児
簡単に貼ることができるシール遊びは小さい子にもおすすめ。ただの丸いシールを段ボールなどに貼りつけて、顔を作ったり形を見出してみましょう。また、れんこんやピーマン、小松菜の根元など、野菜の断面をスタンプにして自由に押すのもおもしろいですね。・3〜6歳児
これくらいの年齢の子は、『見立てる』ことが大好き。「部屋の中でお顔を見つけてみよう!」という遊びでは、コンセントの穴が顔に見えたりして、顔探しに夢中になります。見つけた顔をたくさん写真に撮って、なんと言っているのか想像し、セリフを貼付けるだけでもひとつの作品になります。・小学生以上
かなり細かい作業もできるようになってくるので、マッチ棒を組み合わせてお城を作ったり、様々な材料で自分だけの基地を作ったりするのがおすすめ。容易に崩れない形を作るにはしっかりとした土台作りが必要だということも理解できるようになります。思いのままに作るだけでなく、計画を立てながら大きな立体物を作ってみましょう。これらの遊びを参考におうちでも、子どもが自由に工作できる環境作りと、創作意欲を助長する褒め言葉の引き出しをたっぷりと用意して、その子なりの表現方法をどんどん伸ばしていってあげたいですね。