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大豆を植えて半年かけて味噌作り! 親子で挑戦する食育体験

掲載日: 2019年3月1日更新日: 2019年3月1日石川大晃

「好奇心の広げる」体験や、「できた、褒められた、認められた」体験をたくさんすることが「子どもたちの可能性を広げる」と考え、普段できない四季折々の活動や体験を親子に提案している「いこーよ四季冒険部」。

今回は、埼玉県狭山市小川農園で2018年7月22日(日)〜2019年1月27(日)に開催された「育てて食べよう! 味噌づくり in 狭山」をレポートします。

現地スタッフの小川農園園主小川さんや農園スタッフ小沼さん、会場地域在住で食事担当の北村さんの温かいサポートで、「植える」「収穫・脱穀」「味噌仕込み」それぞれの体験を行い、充実した活動になりました!

2018年7月 大豆植えに挑戦!

猛暑の中、熱中症に気をつけながら、一つひとつ丁寧に大豆を植えました。耕された畑はふっかふかで、2本指でブスッと土を指して穴が空いたところに大豆を植えていきます。

植えた後は、「おおきくな〜れ」と、優しく土をかけます。

途中からは便利な秘密兵器「手押しの大豆撒き車」に大豆を入れていきます。

大豆を入れたら、順番に押して植えていきます。手で植えた倍以上のスピードで大豆を植えられる手押し車。道具の進化で大量生産できる便利さはもちろん、大豆をはじめ豊かな食生活に直結することを体感しました。「あたりまえ」にある日常に感謝する瞬間です。

植え終わったら 次は収穫ですが、それまでの期間は、小川農園のスタッフが手間ひまかけて管理してくました。

2018年11月 昔ながらの方法で大豆収穫!

11月には、7月にみんなで植えた種から無事に大豆ができました。まるで真珠のようなきれいな大豆を、一つずつ手作業で収穫・脱穀・選別していきます。

引っこ抜いたり大きなハサミで切ったり、参加者それぞれがいろいろな方法で収穫を楽しんでいました♪

収穫した大豆の枝は山もりに!「収穫」が終われば次は「脱穀」です。

「脱穀」は、さやの中に入った大豆を取り出す工程です。参加者は、太めの木の枝でさやを叩いてケースの中に大豆を落としたりなど、工夫して脱穀していました。

また、子どもたちが収穫、ママが脱穀するなど、役割分担する親子も。脱穀が追いつかずどんどん収穫の山が大きくなり、にこにこする子どもたちのそばでママたちは…悲鳴です(笑)。

「脱穀」が終わったら最後に「選別」です。コロコロ転がして大豆を落とし、形の良い大豆と悪い大豆に分け、紛れ込んだゴミも取り除いていきます。

鍋のふたを使って選別を行っていた昔の人の作業を真似て挑戦! 鍋のふたをくるくる回すと、形の良い丸いものは落ちて形の悪いものやゴミが蓋に残るという先人の知恵に感心です。

選別した大豆を持ってもみんなで写真撮影! 山盛りに収穫した大豆の枝を脱穀、選別すると、かなり量が減ることに「これだけなんだ…」と驚いた様子のママも。子どもたちはやりきった達成感を、パパママは日常の「あたりまえ」に感謝する、貴重な機会になったかもしれません。

2019年1月 ついに味噌仕込み!

前日は大豆をつけておく作業を行い、イベント当日は朝早くから羽釜で大豆を2時間煮て準備。グツグツ煮えている大豆を見て興味津々の参加者もいました。

味噌樽にゆでた大豆を移し、さっそく味噌仕込み開始です。

まずは、茹でた大豆を食べてみます。今回育てた「サトウイラズ」は、その名の通り砂糖いらずの甘さが特徴。口にした参加者から「あまい!」と驚きの声もありました。

味噌仕込み:その1【大豆を潰す】

ボウルに入れてたり袋に入れて上から押して潰したり、いろいろな方法を試していました。参加者の男の子は、パパの手を借りながら、袋に入れた大豆を踏んで潰していました。

味噌仕込み:その2【麹、塩、味噌を混ぜる】

麹と塩と味噌を混ぜるときは、均等にするのがコツ。意外と大変で、何度も何度も均等に混ざっているかを確認しながら作業をしました。

味噌仕込み:その3【お団子を作って味噌樽に入れる】

味噌樽に仕込む作業では、おにぎりを握るように両手でぎゅぎゅぎゅと握って空気を抜きます。空気が入っているとカビてしまうため、しっかりと空気を抜くことが重要です。

おにぎりができたら、味噌樽の内壁めがけて投げ込みます。そうすることで、おにぎりの中の空気が更に抜けます。投げるのが上手いと「ビタン!」と内壁にあたった音が響きます。

ママと子どもがおにぎりを作って、パパが投げるなど、役割分担をしながら家族全員で協力していた参加者もいました。

味噌仕込み:その4【塩をふって完成】

最後に、空気に触れる味噌の上面にカビ対策で塩をふり、仕込みは終わりです♪

味噌樽は、風通しが良く、太陽の光が当たらない場所に置いておくのが良いそうです。自宅の廊下などがいいかもしれませんね。
味噌は、順調にいけば、12月ごろには完成予定です。無事に完成しているか楽しみです。

味噌作りイベント開催時に鬼が登場!?

味噌仕込みのを開催した1月27日は、節分間近ということで、真っ赤な顔をした赤鬼がやってきました! 決して当日参加してくれたパパや男の子ではありません(笑)。

大豆を手にした子どもたちは、果敢に鬼に挑み無事に撃退! なんとか鬼を追い返せてひと安心です。

鬼を無事に退治してひと息ついたあとは、節分ならではの大豆のお茶「福茶」や出来上がりの味を確認すべく、小川農園の味噌を使った味噌汁をみんなで飲みました♪

小川農園の採れたて野菜がいっぱいのお味噌汁は、「美味しい!」と大好評! おいしそうにパクパク食べていました。

夏に種を植える工程からスタートし、半年後の冬には味噌作りを体験しました。親子で仕込んだ味噌は、自宅に持ち帰ってもらいました。次回の味噌作りもお楽しみに!

味噌作り担当スタッフからのコメント

畑・味噌仕込み指導担当:小川農園園主 小川さん

今回、大豆の栽培から始まって、味噌づくりまで行いました。作物の栽培は、天候や虫害等に大きく左右されますが、参加していただいた子どもたちの笑顔を思い浮かべながら手間ひまかけて育てました。そして今回は、日本の農文化を大切にすべての体験を手作業で体験していただきましたが、いかがでしたか? 10ヵ月後の12月には、今回仕込んだ味噌ができます。楽しみにして待ってくださいね。

食育・活動サポート:開催地域在住 北村さん

植える〜収穫・味噌仕込みお疲れさまでした。楽しんでいただけましたか?  味噌の仕込みの後に飲んでいただいた「みそ汁」は、発酵食品でさまざまな栄養が含まれています。野菜を具だくさん入れて、みそ汁から野菜を摂取することは体にとってとってもいいことです。さらに、自分たちでつくった安心・安全な手作りみそを使えば、更に『おいしい!!』と感じることでしょう。みそ汁を飲む習慣は、親から子へと受け継いでいって欲しい日本の大切な食文化です。またお会いできる日を楽しみにしております。一緒に、日本の食文化にいっぱい触れましょう♪

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ライター紹介

石川大晃

新規事業開発室の一員としていこーよ四季冒険部を担当。また、男性保育士として保育現場にも関わりつつ、大学との発達(成長)に関する共同研究もしています。子どもの育ちを色々な角度から紐解き、子どもたちが「自分らしく育つ場」をつくっていきます!

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