子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は親子の成長、夢の育みを応援します!

海のお仕事体験 海のお仕事を大紹介!

海のお仕事体験

高級な海の幸を素潜りで獲るお仕事

海女・海人
海女・海人のお仕事
わたしたちの食卓しょくたくにいろどりをあたえてくれるのが、もぐりで高級な魚介類をとる女性じょせい海女あま」という仕事です。海女あまの歴史は古く、縄文じょうもん時代にはすでに海にもぐって漁を行う人がいたとされる地域ちいきもあります。近年では男性だんせいの「海士あま」もえていて、男女をあわせ「海人」と呼びます。

酸素さんそボンベや足ヒレを使わずに、海にもぐって伊勢いせエビやサザエ、アワビ、ウニ、岩ガキなどの魚介類ぎょかいるいります。息の長い海女は2分近くもぐり続けることができるそうですが、多くの海女あまは50秒ほどで魚介類を見つけってきます。

海女は海にもぐる技術ぎじゅつだけではなく、海の流れや波の様子、エモノの大きさや魚介類ぎょかいるいのエサなど専門的せんもんてき知識ちしきをもっています。エサをりすぎると魚介類ぎょかいるいが育たなくなる、そうした知識ちしきを生かし、海女あま漁は歴史ある仕事になったのです。

近年では、乱獲らんかくを防ぐ海女の仕事が世界から注目されています。

お仕事のやりがい

海女・海人
アワビ、サザエ等の高級な魚介類ぎょかいるいをとった時の喜びが楽しく、特にやりがいを感じています。また今は、それにプラス、後継者こうけいしゃとして娘を一人前の海女にすることにやりがいを感じています。

1年を通して操業そうぎょうを基本的にしております。10月だけお休みです。7〜9月はアワビ、サザエ、モズク11月〜は、ナマコ、天然岩海苔のり4月半ば〜6月は、ワカメや、岩牡蠣いわがき海女あまによって違います。

たいへんなこと

海女・海人
大変なことはやっぱり漁をしているときです。漁の最中にサメに横付けされたり、ぶりれに囲まれたり、マグロに囲まれたり。サメに口開けて追われた時が1番こわかったです。

またあなに入って出口が分からなくなったり、時化シケでは、まるで洗濯機せんたくきの中で漁をしているような感じだったりと、海女あまは自然と向き合う仕事なので、そういった点がとても大変だと思います。

どんなところで働いているの?

海女が行うりょう沿岸漁業えんがんぎょぎょうのひとつで、りくから近い場所で行われます。岸から直接ちょくせつ泳いでいく方法ほうほうと、小さなふねに2人1組で乗っていく方法ほうほう小型船こがたせんに何人かで乗り合わせて少し遠くにいく方法ほうほうの3つがあります。日本では東北地方や伊勢いせ志摩しま地方が有名です。

どんな仕事道具を使うの?

白いシャツや青いはんてんといった伝統的でんとうてき服装ふくそうが多かった海女あまですが、最近さいきんでは保温性ほおんせいの高いウエットスーツを着てりょうを行う人がふえています。ゴーグルをつけ、とったものををいれるおけを持ち、カギノミやいそノミを使って水中にあるウニやアワビなどを収穫しゅうかくします。

ある日の1日の仕事の流れ

朝・昼
07:00
ポイントへ出航
朝・昼
09:00
操業開始
朝・昼
11:00
休憩
朝・昼
13:00
操業終了
朝・昼
15:00
帰港
朝・昼
16:00
夕食

どうやってなるの?

漁を行うためには漁業けんが必要なので、海女漁が行われている地域の漁協や組合などに加入することになります。また、漁業権を買う権利というものもあります。そのため、海女になるには、漁業権を持っている家に産まれるか、新宅しんたくして漁業権を買うか、もしくは漁業権を持つ家の人と結婚するかになります。その地域に根づく伝統でんとうを大切にしながら、長くキャリアを積む人が多い仕事です。

お話を聞きました

輪島磯入り組合

お仕事体験イベント
EVENT

海のおもいで創造プロジェクト海のお仕事体験バナー
海と灯台ウィーク