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プレイパークに学ぶ!寒い冬の外遊び

掲載日: 2016年2月12日更新日: 2016年2月12日井上マサキ

寒い冬は外に出るのが億劫になりがち。せっかく公園まできても子供に「寒いから帰りたい」と言われてしまうことも…。どうすれば寒い冬でも楽しく遊ぶことができるのでしょうか。そこで、プレイリーダーと一緒に自然の中で思いっきり遊べる「プレイパーク」で、寒い日の遊び方を教えてもらいました。

プレイパークの寒さ対策はたき火!お鍋や焼き芋作りも

さつまいもをアルミホイルで巻いて火の中へ。焼き芋作り

お話をうかがったのは、横浜市都筑区で開催運営されいている「まんまるプレイパーク」のプレイリーダー、はんすさん。まんまるプレイパークは週2回〜3回開催され、開催中はずっと屋外で過ごしますが、寒くないのでしょうか…?

「冬に限らないのですが、パーク開催中は公園内でたき火をして暖を取っています。子供たちは園内を元気に走り回って、大人たちはよく火の前にいますね(笑)。パークを開催する公園は広くて日当たりがいいので、天気が良ければ中央にシートを敷いて過ごすこともあります。」

火を起こしたり、たき火で料理をしたりするのも、子供たちにとっては大事な成長の機会。寒いこの季節は各家庭から残り野菜を持ち寄ってお鍋も作ったり、焼き芋やマシュマロを焼いたりするそうです。こうした火を使う経験ができるもプレイパークならではの魅力です。

プレイリーダーに学ぶ!火との触れ合い方

冬こそ外を走る遊びが楽しい!

また、寒い冬だからこそ外を走る遊びがやりやすいのだとか。

夏の炎天下で外を走ると熱中症や脱水の心配がありますが、冬なら気にせずに好きなだけ外を走れます。鬼ごっこやケードロなどで元気いっぱい走ればすぐ体が温まりますし、冷たい空気を頬に受けて走るのも気持ちがいいですよ。」

こうして元気に走り回ると、寒い冬場でも下着が濡れるほど汗をかくのだとか!「子どもは風の子」とよく言われますが、親にとっては何もない広場でも、子どもたちは遊びの天才。道具がなくても、走り回って遊ぶだけでも楽しめます。親子でやるなら、鬼ごっこのほか、高鬼や色鬼など、簡単なルールがある遊びだと長く楽しめそうですね。

汗が冷えると風邪を引きやすくなってしまうので、着替えを用意するなど、遊んだ後の体温調節を忘れないようにしましょう。


プレイパーク流!寒い冬の外遊び

他にも、プレイパークでは寒い冬に自然と触れ合う遊びをたくさん行っています。その一部をご紹介します。

林で冬眠中の虫を探す&枯れ枝や落ち葉で遊ぶ!

落ち葉を集めて「プール」を作る!

冬になると蚊などの害虫や、蜂やヘビなどの危険な生物が少なくなるので、茂みの中を探検に行きやすくなるそう。大きめの石をひっくり返したり、樹の皮をはいだりすると、冬眠中の昆虫が見つかります。倒木を割ってみると、成虫のまま冬を越すクワガタが見つかることもあるのだとか。

他にも、枯れ枝が豊富なのでチャンバラがすぐ始まる、葉が落ちるので木登りもしやすいなど、まさに冬の林ならではの遊び方も。落ち葉でもたくさん遊べますよ。

【冬の外遊びのヒント】かけ合うだけで夢中に!落ち葉で始める自然遊び

手作りおもちゃで冬を楽しむ

カンパで頂いた木片で作った電車枯れ枝を削って作った電車。子供に人気のドクターイエローも。

コンビニなどのビニール袋を用意して、取っ手部分にビニール紐を通して結べば、即席の凧のできあがり。紐を持って走ると、ビニール袋が風を受けて浮き上がります。油性マジックで凧に模様を描いてもいいですね。

まんまるプレイパークでは、枝を削って電車を作ったり、ダンボールで空気砲を作ったり、外で遊べる手作りおもちゃで冬を楽しんでいるそうです。

【冬の外遊びのヒント】「よく飛ぶ凧」のつくり方を凧名人に習いに行こう!

雪や氷の冷たさを感じよう

雪の日の定番、そり遊び!

水たまりに氷が張ったり、地面に霜柱ができたりしたら、なるべく大きな塊を崩さないように取ってみます。氷の冷たい感触を楽しむのもいいですね。雪が積もれば、雪合戦や雪だるま作り、そり遊びが定番

「大雪が振った時はかまくらを作りました。エスキモーの家のように雪のレンガを積んで作ったんですが、最後の屋根の部分をどうするかで困りましたね(笑)」と、はんすさん。

【冬の外遊びのヒント】親子で楽しい!雪遊びのイ・ロ・ハ

大人は子どもの遊びを見守ることが大切

遊んでいるうちに、雪の中にダイブしたり、服のまま斜面で転がって滑ったりする子供も出てきますが、プレイリーダーは子供たちの遊びを見守るのみで、基本的には口出しをしません

「遊んでいる最中は夢中になっているので、雪で服が濡れたりしても子供たちは自分でわからないんですね。遊び終わったあとでやっと自分がビショビショになってることに気がつき、着替えに困ってしまいます。でも、そうして後悔をするからこそ覚えて、成長するんだと思います。」

子どもの成長のためには、大人が子どもの自発的な遊びを見守ることが大切なのですね。

「冬だからこそ」自然と触れ合うチャンス

夏に比べると「寒くて日が短い」「虫取りができない」などマイナスの要素が多く感じる冬。でも、考え方次第で「外で思いっきり走れる」「蚊や蜂がいない」といったプラスの要素に変わります。雪や氷なんて、夏には無い冬だけの特権ですよね。

アイディアと工夫があれば、冬でも外でたくさん遊べます。プレイパークの遊びかたをヒントにお子さんと自然に触れて、冬ならではの体験をしてみてはいかがでしょうか。

「いこーよ」では「親子の冬の外遊び」をサポートすべく、「冬の外遊びクリエイター集まれ!」キャンペーンを進行中。ここでご紹介した方法以外にも「うちはこんな風に外遊びを楽しんでるよ」というアイディアがあれば、ぜひご応募ください。

冬の外遊びクリエイター集まれ!

お話を聞いたのは…

  • 「まんまるプレイパーク」プレイリーダー はんすさん

    YPC(横浜にプレイパークを創ろうネットワーク)の常勤プレイリーダー。妻も同じくプレイリーダーで、現在1歳になる女の子のパパでもある。まんまるプレイパークには2010年より関わっており、住まいもまんまるプレイパークの近く。地域に根付きながら活動を続けている。

ライター紹介

井上マサキ

1975年生まれ。小学生の娘と保育園の息子を持つ二児の父です。SE時代に会社で男性初の育児休暇を取得。フリーライターに転身後も家事育児を続け「ほぼ主夫」状態に。IT、ネット、スマホが得意分野。路線図が好きで、額縁に入れて飾るほど。

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