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寝相は悪いほうが安心!?子どもの寝相が悪い理由

布団からはみ出て床で眠っていたり、ベッドから落ちたりと、とにかく寝相が悪い子ども。布団もかぶらずに寝ている姿を見ると、風邪をひかないか心配になります。どうして子どもは寝相が悪いのでしょう。また、寝相が悪くて風邪をひいたり体調を崩したりしないのか、専門家に聞きました。

寝相が悪いのは脳がしっかり休めている証拠

人の睡眠には、レム睡眠と、眠りの深さによって4段階に分けられるノンレム睡眠があるそうです。ノンレム睡眠の中でも第3段階、第4段階という特に深い眠りを「徐波睡眠」と呼びます。

子どもの寝相が悪い大きな理由は、この「徐波睡眠」の時間が大人よりも長いからです。徐波睡眠は、20歳の平均が睡眠全体の約20%なのに対して、5歳だと平均で約25%あります。個人差もありますし、成長とともに減っていくものではありますが、10歳くらいまでは20〜25%くらいあると思っていただいて結構です。」

こう話してくれたのは、睡眠評価研究機構代表の白川修一郎さん。

白川さんによれば、徐波睡眠の状態になると、大脳が休んでいるため姿勢を保ったり体の位置の認識することができなくなるそう。そのため、ベッドから落ちてしまったり、布団から出てしまったりするのです。

「睡眠の状態が悪いと徐波睡眠が少なくなり、大脳が深く休息できなくなります。つまり、大脳が休息できていないと、必然的に寝相が良くなるのです。寝相が悪いということは、脳がしっかりと休めているということですから、寝相が悪い子どものほうがむしろ安心と言えます。」

小さい子どもは、ぐっすりと眠っている時間が大人よりも長いから、寝ている間によく動くだけで心配ないのですね。


暑い夏はさらに寝相が悪くなる!?

徐波睡眠の後は、無意識に寝返りが起こると白川さんは話します。

「徐波睡眠には、脳や身体を休息させるために、体温を急速に下げる働きがあります。体温は汗をたくさんかくことで下がりますから、徐波睡眠時に発汗が増えるのです。」

汗をかいて布団の中が蒸れると、より寝やすい環境を整えようと、無意識に寝返りを打って布団の中の温湿度の環境を変えようとするのだとか。

さらに、もともと気温が高く、発汗が増える夏場は、寝返りの回数が増え、寝相がより悪くなるそうです。

「寝ているときの子どもの発汗量は、冬場の300ml〜500mlに対して、夏場は500ml〜1000mlと夏の方が圧倒的に多い。そうすると、寝具内の湿度が上がってしまいます。さらに、夏は布団と身体の接触面が熱くなりやすいので寝返りが増えます。」

寝返りは、睡眠中の環境条件を無意識に調整する動きの一つなのでむしろ必要だ、と白川さん。逆に、寝返りができないような状態で寝かせると、寝苦しい状態が続いて睡眠の質が悪くなってしまうそうです。

布団をかぶっていなくても腹巻きをしていれば安心

寝返りの多さも寝相の悪さも、子どもの良質な睡眠のためには必要なよう。とはいえ、ちゃんと布団をかぶらずに寝ている状態は、風邪をひきそうで心配になります。寝相の悪い子どもに風邪をひかせないためには、どうすればよいのでしょうか。

「子どもは基礎代謝量が高いので、布団から飛び出して寝ていても簡単に風邪をひくことはありません。ただ、小さいころはおなかを壊しやすいので、腹巻きだけはしておいたほうが安心ですね。」

なお、手足は出しておいても大丈夫なのだとか。

「人は体温が下がったほうがよく眠れます。体温を下げるためには、皮膚から熱を放出する必要があるので、手足は出しておいていいですよ。」

腹巻きさえしていれば、布団をかぶっていなくてもそんなに心配することはなさそう。夏場は、素材によっては暑くなりすぎて寝苦しい場合もあるので、汗を吸いやすい綿などの天然素材のものを選んであげたいですね。


身体を丸めて眠るのはストレスが原因!?

寝相といえば少し気になるのが、あお向けや横向きなど、子どもによって違いがある寝方。両手を大きくバンザイして寝ている姿などを見ると、なんだか度胸がある子どものようにも見えてきます。こうした寝ているときの姿勢は、性格と何か関係があるのでしょうか?

寝相と性格とは関係がありません。統計では、子どもの寝方は多くがあお向けで、より幼い頃はバンザイの状態で寝ることが多いもの。個人差はあるけれど、だいたい2歳〜3歳くらいからバンザイしていた手が下がっていきますね。一般的には、あお向け状態なら安心して眠っていると考えてもらっていいと思います。」

しかし、注意したいのは、身体を抱え込むように丸めた「胎児型」と呼ばれる寝方なのだそう。

“胎児型”は、とても防御的な体勢です。非常に強いストレスを抱えている可能性がありますから、普段の生活の中で注意して見てあげてほしいですね。」

胎児型に似ているものの、横向きで、足を少し伸ばした形なら安心してよいのだそうです。

大の字になって布団からはみ出して眠っているのも、安心してぐっすり眠れている証拠。また、自由に動き回って眠るのも、質の良い睡眠がとれている証拠。そうと分かれば、おなかだけは冷やさないように注意して、ママも安心して眠れますね。

お話を聞いたのは…

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ライター紹介

近藤 浩己

1974年生まれ。ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」のライター。トラック運転手からネイルアーティストまでさまざまな職を経験。しかし幼い頃から夢だった「書くことを仕事にしたい!」という思いが捨てきれずライターに。美容・ファッション系ライティングが得意だが、野球と柔道も好き。一児の母。

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