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【パパ連載】ママの育児ストレス発散に、パパができること

毎日の家事や育児、パパもやっているつもりなのに、なぜかママがイライラ…。毎日育児に向き合っているママのストレスは、パパには想像しづらいかもしれません。お互いの意識のすれ違いが、また新たなイライラを生んでしまうことも。そこで、ママのイライラの原因とその解消法について、専門家に伺いました。

ママはどうしてイライラしている?

お話を伺ったのは、男性の育児参加を推進するNPO法人、ファザーリング・ジャパン理事の高祖常子さん。

会社の仕事はある程度の期限があるものですが、育児は終わりが見えず24時間休みなし。1日中子供と向き合っているママは“常に軽く緊張している状態”」と高祖さんは言います。

「子供が今何をやっているか、普段と変わった様子はないかと、ママの心と体は24時間ずっと気を張っています。深い睡眠もなかなかとれません。そんな状態で、帰宅したパパが『抱っこしたら笑った!』などとはしゃいでいると、私は1日中ずっと面倒みていたのに…とイラッとしてしまうんです。」

子供がグズっている時もママはずっと相手をしていたわけですから、パパの「いいとこ取り」に納得がいかないのもわかりますね…。さらに、高祖さんは仕事を辞めて育児をしているママの多さも指摘します。

「30歳前後で出産している女性が多いので、社会人経験がある人がほとんどです。妊娠・出産を機に、自分の意志で育児に専念するために仕事を辞めることを選択したママもいれば、仕事を辞めざるをえなかったママもいます。パパが仕事で生き生きしている姿に、『私は辞めたのにな…』と無意識にジェラシーを感じてしまうこともあります。」

家で子供と向き合っているママは、大人との会話も少なく、子育てしながらだと家事も思うように進まず、会社で仕事をしているパパよりもずっと孤独でストレスをためていることも。そこでパパも家事育児を分担して…と、思うところなのですが、やり方によってはかえってママのイライラを増やすこともあるようです。


パパの家事育児がイライラの原因にも…?

パパが家事育児をするとき、ママへの第一声が「手伝おうか」になってしまいがち。しかし、これはいわゆる“地雷ワード”だそう。

『手伝う』という発言は、暗に“ママがメインでパパはサブ”と言っているようなもの。ママとしては、パパにも当事者意識をもって、自分と一緒にやってほしいと思っています。」

理想は「これやるね」「やっておいたよ」と行動と言葉で示すこと。しかし、家事や育児が未経験のパパには、何から手をつけていいかわかりません。そんな状態で慣れない作業をしたとしても、さらにママの怒りをかうことになり、結果として長続きしません

「家事や育児にはママなりの段取りもあります。ここでも“ママがメイン”の状態だと、ママがダメ出しをしてパパがやる気を失うことになりがちです。」

パパの慣れない手つきにママがイライラ…というわけですね。まずはパパがどの部分を担えるかを相談して、たとえば「ゴミ出しは毎日やる」など、パパのメイン担当を作ってみるといいそうです。つまり、パパが部屋のゴミを集めて、分別して、ゴミの日にゴミ出しをする。指定のゴミ袋の管理もするという具合です。

また、家事や育児の分担以前に、パパ自身に手がかかるというケースもあるそう。

「自分が脱いだ靴下を洗濯機に入れない、など、身の回りのことをママにまかせっきりのパパもいます。“せめて自分のことは自分でして欲しい”と、ママたちからの悲鳴を聞くこともあります。」

子供のお手本となれるよう、自分のことは自分でするのは大前提ですね。

パパができる、ママのイライラ軽減法

一度ママのイライラに直面すると、「触らぬ神に祟りなし…」とそっと退散するパパも少なくないはず。高祖さんによると、イライラしたママに声をかけずに放置するのは逆効果なのだとか。

「何も言われずに放置されると『無視された』とか『大切にされていない』と感じたりして、余計にイライラしてしまうことも。まずは『どうしたの?』と声をかけてください。『イライラしているから放っといて』と言われたらそっとしておけばいいですし、『あのね…』と話を始めたら聞くようにしましょう。」

ママの話の聞き方にもポイントがあります。

ママは気持ちを吐き出すだけで楽になる場合が多いですね。話している間に自分の中で整理がついたり、ストレスが解消されたりするものです。ただ、パパは仕事の相談と同じように『こうしたら』と、すぐに解決策を言ってしまいがち。ママの話をさえぎらず、言いたいことを全部引き出してあげるつもりで聞きましょう。」

「ママの時間」を作って育児の緊張から解放させよう

ママのイライラを少しでも軽くするため、パパのほうから起こせる行動はあるのでしょうか?

「ママを育児の緊張状態から解放するために、たまにはママの時間を作ることです。こう言うとすぐに『ママを1人にしてあげなくては』と思う人も多いのですが、ママにもいろんなタイプがあります。1人で読書がしたい人、友達とのおしゃべりが好きな人、外で買い物がしたい人、家族と一緒にリフレッシュしたい人…。ママのやりたいことを聞いて、それを実現できるように動いてみましょう。」

家事育児の分担も、ママの時間を作るのも、2人のコミュニケーションが大切。マニュアル通りにしたり、空気を読んだりするのではなく、ママとの会話を通してお互いの気持ちのズレを最小限に抑えることが、お互いの「イライラ防止」への近道といえそうです。

お話を聞いたのは…

  • 高祖常子さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン理事)

    育児情報誌「miku」編集長。「叩かない子育て講座」「ママの働きたい!をかなえる講座」などの講演や、子育て支援の編集・執筆を続けながら、子ども虐待防止と、笑っているパパを増やすべくNPO活動も行う。NPO法人タイガーマスク基金理事、NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事ほか。3児のママ。

  • NPO法人ファザーリング・ジャパン 高祖常子さん講師プロフィール
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ライター紹介

井上マサキ

1975年生まれ。小学生の娘と保育園の息子を持つ二児の父です。SE時代に会社で男性初の育児休暇を取得。フリーライターに転身後も家事育児を続け「ほぼ主夫」状態に。IT、ネット、スマホが得意分野。路線図が好きで、額縁に入れて飾るほど。

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