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身近な材料でつくる「工作あそび」を紹介【あそびのたね連載】

2016年11月10日菊地貴広

金沢学院短期大学助教の村山大樹さんに「子どもとのあそび」を教えていただく【あそびのたね連載】の第3回は、「工作あそび」です。使う材料は、新聞紙やトイレットペーパーの芯、ペットボトルなど。身近にあるものだから、何度失敗しても大丈夫。自由な発想を引き出してあげましょう!

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新聞紙やペットボトルなど、工夫次第でいろいろあそべる!

村山さんは、「材料が子どもの目の前にあらわれたときから、『工作あそび』はスタートしている。」と言います。

「大切なのは、新聞紙やペットボトルなど、材料となる素材に触れることです。見て、触って、においをかぐことで素材を知り、その変化に子どもは驚きます。たとえば、1枚だとすぐに破れる新聞紙が、重ねて丸めるだけでとても固い棒になります。それは子どもにとって、とても新鮮な『発見』なんです。」

今回、紹介する工作あそびには、特別な道具も材料も一切必要ありません。いくらでも身近に転がっていて、工夫次第でいろいろなあそびを楽しめるものばかりです。

それでは、子どもはもちろん、パパママもついつい熱中してしまう工作あそびをご紹介しましょう!

◆ガイコツの指

ガイコツの指

<あそび方>
新聞紙1枚を半分に切り、さらに縦に3等分にします。端を手や足の指に巻きつけて、そのままくるくる巻いていきましょう。最後に、巻き終わりをセロハンテープでとめれば、「ガイコツの指」の完成です。

<ポイント>
ガイコツの指をはめた状態で、何かをつかんで感覚の違いを確かめたり、足の指にはめて歩きづらさを楽しんだりしてみましょう。長さを変えるだけでも、また違う感覚を味わえます。ただし、人の顔を突いたりしないように、周りに注意しましょう。

<村山さんから一言!>
「この指でものをつかんだり、投げたりしてみてください。『身体性の拡張』といって、テニスなどの道具を使うスポーツのように、ものを自分の体の一部として使いこなす感覚を楽しむことができます。落ちてくる風船をキャッチする遊びは、かなり盛り上がりますよ。」

<用意するもの>
新聞紙、セロハンテープ


◆トイレットペーパー芯パペット

トイレットペーパー芯パペット

<あそび方>
トイレットペーパーの芯に好きな顔を描きましょう。反対側には、指が2本入るくらいの穴を空けます。そこに人差し指と中指を差し込んだら、トコトコ歩かせてあそべるパペットに変身です!

<ポイント>
ポイントは、足に見立てた指の動き。歩いたり、走ったり、踊ったり、細かく指を動かしてみましょう。歌を歌いながら2人でダンスをしてみるなど、パペットあそびを楽しく演出してください。

<村山さんから一言!>
「お話をつくって、パペット劇にしてもいいですね。ストーリーを子どもと一緒に考えて、登場するキャラクターを分担してつくれば、よりコミュニケーションが深まります。」

<用意するもの>
トイレットペーパーの芯、ペン、目玉シールなど、ハサミ

◆トイレットペーパー芯ロケット

トイレットペーパー芯ロケット

<あそび方>
1日ぶんの新聞紙を縦に固く巻き、セロハンテープでしっかり止めます。片側に、何本かつなぎ合わせて長くした輪ゴムをガムテープで取り付け、輪ゴムの反対側にわりばしをつけたら、発射台の完成です。輪ゴムを取り付けた側からトイレットペーパーの芯を差し込み、輪ゴムを引っ張って手をはなすと、まるでロケットのように勢いよく飛びだします。

<ポイント>
トイレットペーパーの芯をカラフルに着色し、尾翼をつければより本物っぽくなります。2個つなげて長いロケットにするなど、いろいろ工夫してみてください。輪ゴムが切れてしまうときは、何重かに重ねましょう。

<村山さんから一言!>
かなりダイナミックに飛びだすので、子どもたちは大喜びです。ひもで床に輪をつくり、それを惑星に見立てて着陸させても面白いですよ。子どもの想像力をかき立て、輪ゴムを引っ張る力加減を考えることにもつながります。」

<用意するもの>
新聞紙1日ぶん、トイレットペーパーの芯、輪ゴム、わりばし、ハサミ、ガムテープ、セロハンテープ

◆空気鉄砲

空気鉄砲

<あそび方>
ペットボトルの下半分をカッターやハサミで切ります。次は、風船の底の丸い部分を切ります。ペットボトルの上半分の切り口に風船を伸ばして覆いかぶせ、ビニールテープで止めましょう。ペットボトルを手で持ち、口を結んだ風船を引っ張って手を離すと、ペットボトルの中の空気が外に飛び出します。

<ポイント>
空気の力で的を倒したり、ティッシュなどのやわらかいものをペットボトルの口に詰めて飛ばしたりと、あそびを考えるのも楽しみ方のひとつ。ペットボトルを切る作業は、かならず大人が手伝ってあげましょう。

<村山さんから一言!>
「空気という目に見えないものが飛ぶ、その不思議を子どもといっしょに楽しんでください。なにかを空気鉄砲の口に詰めて飛ばすときは、『あれは飛ぶかな?』『これはどう?』と、いろいろ試せる環境を用意することで子どもの好奇心を掻き立てます。

<用意するもの>
ペットボトル(炭酸用のかたいもの)、風船、ハサミやカッター、ビニールテープ

◆水風船リング

水風船リング

<あそび方>
空気を入れてふくらませた水風船を両面テープでつなぎあわせ、「水風船リング」をつくりましょう。ドライヤーで下から風を当てると、空中に浮いたリングがクルクルと回りはじめます。赤、青、緑、黄色など、カラフルなリングが回転する姿に、つい見とれてしまいます。

<ポイント>
熱風を当てると水風船が破裂することがあります。ドライヤーは、かならず冷風モードで。リングの8時か4時のあたりに風を当てるようにすれば、きれいに回転します。

<村山さんから一言!>
風を当てる場所によって回転が変化することが、水風船リングの醍醐味です。横に回転させたり、逆回転させたりして楽しんでください。」

<用意するもの>
水風船16〜20個、両面テープ、ドライヤー


工作とは「創意工夫」、失敗は成長の大切なプロセス!

工作あそびで大切なのは、「お手本どおりにつくらせようとしないこと」だと村山さんは言います。

「子どものころに、大きな段ボールの箱を見て、『これで何をつくろう!?』と、ときめいたことはありませんか?工作とは、創意工夫です。つくっているうちに、違うものに発展していくこともよくあります。大人がそれに寄り添ってあげることで、豊かな発想力を引き出すことができるのです。

そして、失敗もまた大切な成長のプロセスなのだそうです。

「プラスチック同士をのりでくっつけようとしても、うまくいきません。『紙同士はちゃんとついたのに、なぜだろう?』と考えることが学びになります。失敗を受けとめ、原因と結果を結びつけることで子どもは学習していきます。

また、しっかりとした完成モデルにこだわりすぎてしまうと、失敗をシビアに受けとめてしまうそうです。

「たとえば、プラモデルのキットは決まったパーツを組み合わせて、明確な完成のイメージを目指してつくるものですね。もちろん、正しくつくるというのも大切なあそびです。ですが、間違った組み合わせをしたり、パーツが壊れたりすれば、明らかな失敗となります。それを恐れて慎重になり、工作で大切にしたい『創作の視点』を失ってしまうのです。

その点、身近にあるものを材料にすれば、いくらでも補充がきくため、大胆なトライ&エラーを繰り返すことができるのだそうです。

これからは、新聞紙やトイレットペーパーの芯、ペットボトルなどを捨てずにとっておきましょう。それを使って、子どもと一緒に何をつくろうかと考える時間は、大人にとってもワクワクするものになるはずです!

※次回は、「家の中のあそび」のたねを紹介します。

イラスト:後藤知江/写真:宗野歩 ともに『あそびのたねずかん』より

〈出典〉

『あそびのたねずかん』(特定非営利活動法人 東京学芸大こども未来研究所・著/東京書籍・発行)

『あそびのたねずかん』東京書籍公式サイトへ

お話を聞いたのは…

  • 村山大樹さん

    文教大学大学院教育学研究科修了。幼稚園の非常勤講師を勤めた後、特定非営利活動法人 東京学芸大こども未来研究所の研究員に。株式会社バンダイ、東京学芸大学、特定非営利活動法人 東京学芸大こども未来研究所の共同研究による「それいけ!アンパンマン コドなび!」や「Disney | KIDEA」などのプロジェクトにかかわる。2016年10月からは金沢学院短期大学助教として、遊びや学びに関する研究を続けながら、次の世代の教員・保育者養成に力を注いでいる。特定非営利活動法人 東京学芸大こども未来研究所 学術フェロー。

  • 特定非営利活動法人 東京学芸大こども未来研究所
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ライター紹介

菊地貴広

編集プロダクション・しろくま事務所(http://whitebear74.jimdo.com)代表。2014年に出版社から独立し、ファッション、グルメ、ビール、猫、タレント本など幅広く活動。2015年11月に男子が誕生し、息子に夢中。その成長を見るたびにフルフルと感涙する日々。

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