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子どもの感性や発想力を育む!年齢別おすすめ粘土遊び

掲載日: 2016年4月28日更新日: 2017年5月16日堀内優子

昔から、粘土遊びは、子どもの成長に良い影響を与えると言われていますが、一体どんなメリットがあるのでしょうか? おすすめの粘土や年齢別に効果的な遊び方と合わせて、子どもの美術教育について研究している藤原逸樹先生にお話を聞きました。

独特の感触がポイント!?粘土遊びで身につく力がたくさん!

保育園や幼稚園でも取り入れられている粘土遊びは、子どもが大好きな遊びの一つ。粘土遊びをすることで、具体的にどんな力が身につくのでしょうか。

「粘土遊びのメリットは大きく分けて、4つある」と藤原先生は言います。

【1】感覚機能が育つ・手指の発達を促進する

「粘土に直接手を触れることで、冷たさや柔らかさ、すべすべなどの刺激を敏感に感じ取ることができます。その刺激が大脳に伝わり、大脳が活発になるので、より意欲的な活動につながります。また、つまんだり、握ったり、丸めたりといった行為は、手や指の発達を促します。

遊べば遊ぶほど、きれいに作れるようになるのも、子どもにとってはうれしいものですね。

【2】創造性を育む

「粘土は、柔らかく、扱いやすいので、さまざまな形に変形できるのが魅力。頭の中で描いたイメージをすぐに表現することができます。例えば、おだんご状の粘土を踏んづけて、『せんべい!』といった感じですね。」

同じような細長い棒を作った場合でも、「ヘビ」と言ってみたり、「道」と言ってみたり。こうして遊んでいるうちに、発想力が豊かになると藤原先生は言います。

【3】科学的な思考力を育む

「引っ張ったり、伸ばしたりする行為によって、粘土がどんな形になるかを確かめながら、形づくっていきます。さらに、ヘラや型抜きを使うとどうなるか、と考えが発展していくんです。この積み重ねを通して、因果関係をもとに結果を予想するといった科学的な思考力が身につきます。」

【4】情緒が安定する・社会性を育む

「騒いだり、落ち着きがなかったりする子どもの場合、粘土遊びだと夢中になって、集中して取り組めるという例が多く見られます。これは、粘土の独特の手触りと、思い通りに形を変えることのできる特性が安心感を与えていると考えられます。」

絵を描くのが苦手な子どもでも、粘土だと楽しいと言って黙々と遊ぶ子どもが多いのだとか。また、情緒が安定すると、お友達と作ったものを見せ合ったり、一緒に作ったりするなど、コミュニケーション能力も伸びるそうです。


おうちで遊ぶときは、どんな粘土がいいの?

昔は、粘土といえば紙粘土や油粘土が多く使われていました。今は弾力のあるプラスチック粘土や砂でできたキネティックサンドなど、さまざまな種類があります。では、おうちで粘土遊びをするとき、どんな粘土を選ぶのがいいのでしょうか。

「一番のおすすめは、土と水でできた土粘土です。水を加えると柔らかくなったり、乾燥すると固くなったりといった微妙な変化を感じ取ることができます。子どもにはぜひ体験してほしい素材です。」

土粘土で遊ぶ場合は、汚れてもいい場所と汚れてもいい服が必要です。部屋で遊ぶ場合は、汚れないように、ビニールシートを敷いておきましょう。また、素材が繊細な分、乾燥しないように湿らせた布をかぶせて管理するほか、久しぶりに使う場合は、前日に練っておく必要があります。土粘土は保管に手間がかかりますが、繊細な感触の変化など、他の粘土では経験できない貴重な学習ができます。さらに、土粘土の中には、自然乾燥させて素焼きした後、着色できるものもあります。

「土粘土の手触りにはかないませんが、油粘土は乾かない上、固まらないので、管理がラクです。土粘土と違って、使用前日に練っておく必要がないので、雨が降ったときなど急に粘土遊びを思い立ったときでも、すぐに遊べて便利ですね。」

その他、家庭にあるもので作れる粘土もあるそうです。

「小麦粉粘土は、小麦粉に水と少しの塩、サラダ油で簡単に作れます。小麦アレルギーがある場合は、米粉を代用して、米粉粘土を作りましょう。」

油粘土はパス(オイルパステル、クレヨンなど)で、小麦粉粘土や米粉粘土は絵の具で色を練り込むこともできます。それぞれの粘土で、感触や色を楽しむのもいいですね。

【雨の日の遊び方】小麦粉粘土を作ってみよう!

年齢別、おすすめ粘土遊び

それでは、粘土を使ってどのように遊ぶのがいいのでしょうか。藤原先生に年齢別に最適な遊び方を伺いました。

1歳〜2歳:粘土の感触を楽しもう

「粘土遊びが初めての子どもは、まず粘土を手で触ることから始めましょう。感触を学び、手や指の力をつけることができます。」

慣れてきたら、少しずつ粘土の量を増やしていきます。

3歳頃:簡単な形をたくさん。見立て遊びも

「次は、両手に挟んでコロコロしたり、片手で板の上に転がしたりして、おだんごやヘビなどを作りましょう。このとき、ヘラなどの道具を使うと、型にとらわれて、自由な発想が妨げられてしまうので、使わないようにしてください。」

たくさん作っていくことで、上手に作れるようになります。そして、次第におだんごを人に見立て、「ぼくとお母さん」というふうに、イメージが広がっていくのだとか。手でうまく粘土を扱えるようになったら、必要に応じて、ヘラや型抜きなどの道具を使っていくといいそうです。

4歳頃から:粘土からイメージをふくらませよう

「この頃になると、子ども同士の粘土板をくっつけ、道をつなげるなど、お話を展開していく遊びもできます。イメージがさらに広がっていきます。」

お友達と関わりを持ちながら、コミュニケーションを取ることで、社会性も身についていきます。

5歳〜6歳頃:テーマにそって友達と協力しながら形を作る

「山やトンネルなどのテーマを設けて、その形になるようにたくさんの粘土を使って、お友達と一緒に作っていきましょう。」

テーマを設けることで、友達とのコミュニケーションに加え、目標に向かって、協力しながら考える力が身につきます。

このように、粘土遊びを通して、子どもの感性や発想力、コミュニケーション能力など、さまざまな力を伸ばすことができます。楽しく取り組めるように、しっかりサポートしてあげてくださいね。

※参考書籍

お話を聞いたのは…

  • 藤原逸樹さん

    安田女子大学児童教育学教授。小学校の教師として18年勤めた後、安田女子短期大学へ着任。その後、安田女子大学へ移り、2010年、教授に就任。教師の経験を生かし、子どもの個性を伸ばす美術教育の研究を行っている。自ら粘土や彫刻の制作も手がける。共著に『図画工作・美術科―重要用語300の基礎知識』(明治図書出版)などがある。

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ライター紹介

堀内優子

大阪生まれ、大阪育ちのフリーライター。大学卒業後、丸の内OLとして約2年間勤務。しかし「自分ならではのクリエイティブなことがしたい!」という思いから大阪に戻り、ライターの世界に入る。話題のお店に行くのが好きで、グルメ系のライティングが得意。海外ドラマ(特に英国ドラマ)にハマっている。

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