共働き家庭では、夕方帰宅してからの時間は戦争状態。食事の準備をする間、子どもはお腹が空いて泣いてしまうし、ママは台所で手が離せないし…と、焦ってしまいますよね。結局テレビに子守りをさせてしまうことも。世間の子育てママは、食事準備中、子どもをどう過ごさせているのでしょうか。いこーよでアンケート調査を行いました。
さらに、この結果は、兄弟構成や、親が働いているかどうかによっても違いがあります。 兄弟姉妹がいる場合には、「兄弟姉妹と遊ぶ」がテレビについで2番目に多くなり、46.2%となります。
また、専業主婦かワーキングママかによって差が出たのが「親と会話する」という項目。専業主婦の場合は19.2%、ワーキングママの場合は9.5%となりました。ワーキングママは特に仕事から帰って来て短時間のうちに食事準備をしなければならないため、子どもとゆっくり話しながら料理するというのは難しいようです。
みんな忙しい時間を工夫しながら乗り切っているのですね。では、食事準備中の子どもの過ごし方を、どう工夫したらいいのでしょうか。教育カウンセラーの庭田真理子さんにお聞きしました。
「仕事をして帰って来てからの食事の支度はとても大変です。子供たちは、保育園での疲れもあるし、ママに甘えたい気持ちもあります。一方で、ママは毎日の仕事の疲れもあります。早く夕飯を作って、食べさせて、お風呂に入れて、明日に備えて自分も早く寝て…と夜のスケジュールが頭の中で、ぐるぐるしていて焦っていませんか?」
確かに、いつも夕食の準備時間は頭がぐるぐる。効率良く物事が運ばないことに苛立つ仕事モードの自分と、保育園に預けていた我が子を思いっきり構ってあげたい母親モードの自分とが葛藤しています。だけど、スムーズに夕食準備を進めるために、子どもの気持ちを逸らそうとついテレビの幼児番組を見せてしまう。そんな自分を責めることも…。
「夕飯を作っている間にテレビを見せているのも、テレビに子守をさせているみたいで、心苦しいと考えるお母さんもいると思いますが、そんなに完璧を求めてがんばらなくても大丈夫です。 子供に30分テレビを見せている間に、あなたがストレスなく家事ができるなら、それはあなたにとっても、子供にとっても一番いいことではないでしょうか。テレビを見ている間に出来た夕飯を、ニコニコしながら、親子で食べられたら、こんな素敵なことはありません。そう考えてください。」
テレビを見せるかどうかよりも、楽しく食卓を囲むことが大切なんですね。そして、もう1つ大事なことは、料理も完璧を求めないことなんだとか。
「 子供が小さいうちは、手の込んだ料理を無理して作ろうとしなくていいと思います。無理して頑張りすぎるのはよくありません。それを続けると、自分自身が体調を崩すなど、やがてどこかにゆがみが出てきます。」
確かに、子どもにとって一番いいのはニコニコと楽しくご飯が食べられること。上手に手抜きしたり、作る間、テレビを見て楽しんでいてくれるなら、それもいいのかもしれませんね。
「特にお子さんがまだ幼い場合、 夕飯の下準備を自分の時間を持てる前日の夜、または、朝早く起きてしておく方も多いですね。働くママは、この2つのうちどちらかを、選択している方が多いようです。」
「特に、0歳から1歳の子供には、『待ってて』ができません。泣いたり、ぐずったりされると、ママも余裕がなくなりますね。この時期こそ、できるだけ、夕飯の前準備をしておくことをお勧めします。」
下準備というと、それもまた大変!と考えてしまうかもしれませんが、食材を切っておくだけでも、かなりラクになります。食材を切るという、たった5分ほどの手間で、夕食準備の時間が短縮されるなら、やってみる価値ありですね。
夕飯作りに手間取ると、それによってストレスが溜まり、ちょっとしたことで子どもを怒ってしまうことも。夕食時は、1日のうちでも子どもと一緒に過ごす、貴重なコミュニケーションタイムでもあります。その時間を笑顔で過ごすために、前日や朝の5分を準備に当ててもいいかもしれません。まずは完璧を目指さず、週に2、3回からでも始めてみましょう。

自我が芽生えるこの時期、自分が手伝ったということで、子ども自身も満足感を得られそうです。
簡単な盛りつけや、お皿を運ぶ、テーブルを拭くなども、すぐにできて良いかもしれません。気持ちに余裕がある時に、ちょっとしたお手伝いからさせてみるのが良さそうです。
夕食前の貴重な時間。毎日、子どもと向き合うことで、日々のちょっとした成長が感じられるのは素晴らしいですね。子どもにとっては、後々幸せな思い出となるはずの夕食時。働くママとしては、工夫をしながらも時には力を抜いて、笑って過ごしたいものです。
兄弟構成や親が働いているかによって、過ごし方は変わる
食事準備中、子どもがどう過ごしていることが多いのでしょうか。いこーよが行ったアンケートの結果によると、 テレビやDVDを観ているという家庭が約7割と圧倒的に多いという結果に。
Q.平日の夕食準備中に、お子さまはどのように過ごしていることが多いですか?
テレビ番組やDVDを観る 73.9%
おもちゃ・人形などで遊ぶ 38.7%
絵本や本を読む 25.2%
兄弟姉妹と遊ぶ 22.5%
習い事や塾、学校などの宿題や自主学習 21.6%
親と会話する 15.3%
歌ったり踊ったりする 13.5%
スマホやゲーム機で遊ぶ 12.6%
お手伝いをする 11.7%
キッチン内に来て足元にいる 10.8%
絵を描いたり、折り紙や工作など 2.7%
おんぶされている 0.9%
その他 1.8%
(2015年1月31日〜2月25日実施/回答者数114名/複数回答)
テレビ番組やDVDを観る 73.9%
おもちゃ・人形などで遊ぶ 38.7%
絵本や本を読む 25.2%
兄弟姉妹と遊ぶ 22.5%
習い事や塾、学校などの宿題や自主学習 21.6%
親と会話する 15.3%
歌ったり踊ったりする 13.5%
スマホやゲーム機で遊ぶ 12.6%
お手伝いをする 11.7%
キッチン内に来て足元にいる 10.8%
絵を描いたり、折り紙や工作など 2.7%
おんぶされている 0.9%
その他 1.8%
(2015年1月31日〜2月25日実施/回答者数114名/複数回答)
さらに、この結果は、兄弟構成や、親が働いているかどうかによっても違いがあります。 兄弟姉妹がいる場合には、「兄弟姉妹と遊ぶ」がテレビについで2番目に多くなり、46.2%となります。
また、専業主婦かワーキングママかによって差が出たのが「親と会話する」という項目。専業主婦の場合は19.2%、ワーキングママの場合は9.5%となりました。ワーキングママは特に仕事から帰って来て短時間のうちに食事準備をしなければならないため、子どもとゆっくり話しながら料理するというのは難しいようです。
みんな忙しい時間を工夫しながら乗り切っているのですね。では、食事準備中の子どもの過ごし方を、どう工夫したらいいのでしょうか。教育カウンセラーの庭田真理子さんにお聞きしました。

テレビを見せている間に準備が進むなら、それもOK
まず最初に、それほど完璧を求めなくてもいいと庭田さん。「仕事をして帰って来てからの食事の支度はとても大変です。子供たちは、保育園での疲れもあるし、ママに甘えたい気持ちもあります。一方で、ママは毎日の仕事の疲れもあります。早く夕飯を作って、食べさせて、お風呂に入れて、明日に備えて自分も早く寝て…と夜のスケジュールが頭の中で、ぐるぐるしていて焦っていませんか?」
確かに、いつも夕食の準備時間は頭がぐるぐる。効率良く物事が運ばないことに苛立つ仕事モードの自分と、保育園に預けていた我が子を思いっきり構ってあげたい母親モードの自分とが葛藤しています。だけど、スムーズに夕食準備を進めるために、子どもの気持ちを逸らそうとついテレビの幼児番組を見せてしまう。そんな自分を責めることも…。
「夕飯を作っている間にテレビを見せているのも、テレビに子守をさせているみたいで、心苦しいと考えるお母さんもいると思いますが、そんなに完璧を求めてがんばらなくても大丈夫です。 子供に30分テレビを見せている間に、あなたがストレスなく家事ができるなら、それはあなたにとっても、子供にとっても一番いいことではないでしょうか。テレビを見ている間に出来た夕飯を、ニコニコしながら、親子で食べられたら、こんな素敵なことはありません。そう考えてください。」
テレビを見せるかどうかよりも、楽しく食卓を囲むことが大切なんですね。そして、もう1つ大事なことは、料理も完璧を求めないことなんだとか。
「 子供が小さいうちは、手の込んだ料理を無理して作ろうとしなくていいと思います。無理して頑張りすぎるのはよくありません。それを続けると、自分自身が体調を崩すなど、やがてどこかにゆがみが出てきます。」
確かに、子どもにとって一番いいのはニコニコと楽しくご飯が食べられること。上手に手抜きしたり、作る間、テレビを見て楽しんでいてくれるなら、それもいいのかもしれませんね。
夕食の準備、働く先輩ママの工夫は?
とはいえもっと効率よく食事の準備をする方法もあるのでは…。先輩ママたちはどのように夕食の準備の工夫しているのでしょうか。「特にお子さんがまだ幼い場合、 夕飯の下準備を自分の時間を持てる前日の夜、または、朝早く起きてしておく方も多いですね。働くママは、この2つのうちどちらかを、選択している方が多いようです。」
「特に、0歳から1歳の子供には、『待ってて』ができません。泣いたり、ぐずったりされると、ママも余裕がなくなりますね。この時期こそ、できるだけ、夕飯の前準備をしておくことをお勧めします。」
下準備というと、それもまた大変!と考えてしまうかもしれませんが、食材を切っておくだけでも、かなりラクになります。食材を切るという、たった5分ほどの手間で、夕食準備の時間が短縮されるなら、やってみる価値ありですね。
夕飯作りに手間取ると、それによってストレスが溜まり、ちょっとしたことで子どもを怒ってしまうことも。夕食時は、1日のうちでも子どもと一緒に過ごす、貴重なコミュニケーションタイムでもあります。その時間を笑顔で過ごすために、前日や朝の5分を準備に当ててもいいかもしれません。まずは完璧を目指さず、週に2、3回からでも始めてみましょう。
子どもの年齢にあった食事の準備のお手伝いを
子どもの年齢によっても過ごし方は変わってきますね。子どもが成長するにつれ、食事の準備に参加させることもできるのでしょうか。
2歳を過ぎたら、ちょっとしたお手伝いも
「2歳以降になると、少しずつお手伝いに興味を持ち始める子もいます。 最初は道具を使わずにできる仕事を手伝ってもらうのがいいでしょう。例えば、お箸を食卓に並べる、野菜を洗う、手で野菜をちぎる、プチトマトのヘタをとるなどは、小さなお子さんでも遊び感覚でできますよ。」自我が芽生えるこの時期、自分が手伝ったということで、子ども自身も満足感を得られそうです。
本格的なお手伝いは3歳を過ぎてから
「 3歳以降になると、もう少し高度なお手伝いができるようになります。卵をかき混ぜたり、小麦粉などの粉類を混ぜたり、お米を研いたり。ただ、忙しい時間に無理してやらせると、それもあなたのストレスになります。時間と心の余裕があるときに、お手伝いに挑戦させるくらいの気持ちで少しずつ始めてみてくだいさいね。」簡単な盛りつけや、お皿を運ぶ、テーブルを拭くなども、すぐにできて良いかもしれません。気持ちに余裕がある時に、ちょっとしたお手伝いからさせてみるのが良さそうです。
夕食前の貴重な時間。毎日、子どもと向き合うことで、日々のちょっとした成長が感じられるのは素晴らしいですね。子どもにとっては、後々幸せな思い出となるはずの夕食時。働くママとしては、工夫をしながらも時には力を抜いて、笑って過ごしたいものです。