働くママが特に忙しいのが、平日朝6時〜9時と夜18時〜21時の「ママロック」と呼ばれる時間帯。ママ雑誌などでも育児や家事に追われる「ママロック」の乗り切り方などの特集を見かけます。1分1秒でも惜しい時間帯ですが、家事の時間を短縮できれば、かなり楽になるはず。そこで今回は、「洗濯」に関する時短ワザを紹介します。
徹底的に「分ける」ことで手間が激減

今回教えてくれたのは、整理収納アドバイザーのmichiyoさん。整理・収納・掃除のプロとフルタイム勤務を両立するワーキングマザーであり、人気ブロガーでもあります。旦那さんと子ども2人の4人家族であるmichiyoさんの「洗濯ルール」は、「脱ぐ」から「片づける」まで徹底的に「洗濯物を分ける」こと。「収納するときに楽」をゴールにして分類します。
種類別ではなく「人別」に分ける
「白物と色柄物」や「衣類とタオル・シーツ類」など、洗濯をする際の分け方にはさまざまありますが、時短のためには「人別」が効果的だそう。「家族全員の服を毎日一緒に洗濯するのではなく、人別に分けて洗うと乾いてからの片づけが一気に楽になります」とmichiyoさん。
分類1:脱ぐときに分ける
まず、『大人』と『子ども』の服を入れる2つの洗濯カゴを用意して、脱ぐと同時に仕分けをします。
「わが家ではこのほかに、『手洗いコース』と『パパのワイシャツ』、あらかじめ洗濯ネットをセットした『要ネット』の計5つのカゴを用意しています。よく使う『大人』と『子ども』のカゴ以外は収納に組み込んでしまえば、床を占領することも見た目が散らかることもありません」
分類2:洗うときに分ける
つぎに、洗うときは『子ども』『大人』『手洗いコース』の3つに分けて洗います。
「脱いだ時点でそれぞれのカゴに仕分けしているので、丸ごと洗濯機に放り込むだけ。面倒はありません」
この方法であれば、毎日すべてのカゴを洗濯する必要がなく、着替えの多い子どもの服だけを洗濯するなど、家庭に合わせたペースで洗濯ができそうですね。
分類3:干すときに分ける
洗い終わったものは人別に分類しながら干します。同じ人のものは1カ所にまとめて、ピンチハンガーの中で靴下や下着もエリアを分けながら干します。
「干しながらできる簡単な作業ですが、乾いた洗濯物を取り込むときに人別で作業できるので、あとが楽です」
あえて平日に「大物の日」を設ける
また、シーツや枕カバー、バスタオルなどの大物は、週末ではなく平日に洗濯するのがおすすめだそう。
「シーツなどの大物は、こまごまとした下着や靴下を干すよりずっと楽! 5分あれば干し終わるので、出勤前でも苦になりません。前日までに洗い替えのものと交換しておけば、家族が起きる前でも洗濯をスタートできます」
一つひとつは小さな工夫ですが、それぞれの場面でしっかりと分類しておくことで、全体ではかなりの時短になりそうですね。
収納やグッズ選びの工夫で大幅時短
洗濯をする際のちょっとした手間以外に、収納方法の工夫やグッズ選びでも時短ができます。
なるべくたたまずに収納する
トップスやボトムスもハンガーにかけられる服はたたまずに収納すると楽です。
「干してある衣類をハンガーごと取り込んだら、収納スペースに直行してそのままかけるだけで完了です。干すときに人別に分けてあるので、片付けるのも簡単です」
形態安定シャツでアイロンいらず
シャツなどアイロンが必要なものは、形態安定素材のものをチョイス。
「干しておくだけでシワが取れるので、共働きの必需品です!」
取り込みと分類作業もグッズ活用で短時間に!
乾いたものを入れるカゴは、家族1人分ずつ用意します。干す際に使うピンチハンガーの各自のエリアの下に置けば、真下に落とすだけでどんどん入れられます。
「私は下から引っ張るだけで洗濯物が外れる『引っぱリンガー』という商品を愛用しています。これを使うと一瞬で洗濯物が取り込めるのでおすすめです」
家族も上手に巻き込んで!

脱ぐときに仕分ける、自分のものをたたむといった簡単な作業は小さな子どもでもできるので、ぜひ家族を巻き込みましょう。michiyoさん宅では、乾いた洗濯物を個人のカゴに入れるところまでで、ママの役目は終了。そのあとは各自に任せているそうです。
「…ですが、子どもたちはカゴの中から引っ張り出してそのまま着てしまい、たたみません(苦笑)。そこで我が家では、日曜の夜に『洗濯物たたみ大会』を開催しています。お菓子などのちょっとした景品も用意してイベント化し、家族全員で一気に終わらせます」
比較的ゆとりがある休日の夜に洗濯物の山をリセットすれば、平日のスタートも気持ちよく切れそうですね。
ちなみに、michiyoさんご自身は平日には大物しか洗濯せず、それ以外は土日にまとめて洗っているそうです。
「平日の帰宅後は、甘えたくてぐずる子どもの相手と食事の準備、お風呂などで手いっぱい。疲れ切って洗濯まで手が回らない…というのもありますが、一緒にいる時間が短いぶん、家事をするより子どもたちと一緒に過ごしたいというのが一番の理由です。土日にまとめると一度に洗う量が多くなる大変さはありますが、トータルで洗濯にかける時間は短くなっています」
ワーキングマザーなら誰もが悩む「家事の効率化」。今回は、「洗濯」ですぐに真似できそうなテクニックをご紹介しました。思い切って洗濯サイクルを見直すきっかけにもなりそうですね。洗濯は手間も時間もかかる家事の一つですが、工夫の余地はたくさんありそう。自分に合った方法を見つけて、毎日をもっと楽に笑顔で過ごしましょう。