子どもが多くの時間を過ごすリビングは、おもちゃなどで散らかりがちですよね。子どもが自分で片づけてくれれば、ママが片付けに費やす時間も一気に減るはずです。そこで、ライフオーガナイザーの北村めぐみさんに、子どもが進んで片づけをするようになる、リビング・ダイニングの整理収納術を教えてもらいました。
同じシーンで使うものはセット収納で!
リビングの中でも、子どもが遊ぶスペースはだいたい決まっていると思います。北村さんいわく、遊ぶ場所の近くにおもちゃを片づける収納スペースを作るのがおすすめだそう。
「片づける場所が遠くなると、子どもたちも面倒になってしまい、散らかしたままほかのことを始めてしまいます。子どもたちがよく使う遊び道具やお絵かきの道具を収納する引き出しなどは、遊ぶスペースのすぐ側に配置しましょう」
また、おままごとの野菜と食器など、一緒に使うおもちゃや道具はカゴや引き出しにまとめて入れておくと、出すのもしまうのもカンタン。子どもたちも片づけに協力してくれるようになり、ママの手間もずいぶんと省けるそうです。
ただ、おもちゃの収納場所をリビングに設置していると、カラフルなおもちゃが目に入り、にぎやかで落ち着かないという人もいるはず。そんなときは、カーテンで目隠しをすると解決できます。棚につっぱり棒をつけてもOKです。
夜や来客時はカーテンを閉めておもちゃを隠し、子どもの活動時間の多い日中はカーテンを開けておけば、おもちゃが取り出しやすく、片付けも楽にできて便利です。
次はテーブルの上の片づけアイデアです。
テーブルにはほうきセットや小さなゴミ箱をスタンバイ
子どもたちが工作などを楽しんだあとに出る小さなゴミや、食事の時に口や手を拭いたティッシュもテーブル上に散らかりがちですよね。
「部屋の中にある大きなゴミ箱とは別に、テーブルの上専用の小さなゴミ箱を置くことで解決できます。『ゴミはここに入れてね』と伝えておくと、子どもたちもゲーム感覚で入れてくれるので、後片付けがラクになりますよ」
また、ゴミ箱とあわせて卓上ほうき・ちりとりのセットがあると便利だそう。
「卓上専用のほうき・ちりとりなら、子どもの手でもムリなく扱えるのでとっても便利。消しゴムのカスや紙くず、パンくずやお菓子のかけらの掃除にも大活躍します」
置き場所はテーブルの脚にフックをつけてかけるのがおすすめだそう。テーブル下は覗かなければ見えない場所。この方法なら、清潔感を損なうこともなく居心地よく過ごせそうです。
ゴミ箱やほうきなど、使う場所のそばにお片付けアイテムがそろっていれば、「取りに行くのが面倒」なんてこともなく、ささっと片づけられますね。
最後は、子どもたちがもらってくる「おたより」の整理アイデアです。
学校からのおたよりは一歩も動かずにチェック完了!
新学期は、学校からのおたよりが多い時期でもあります。そのため、リビング机の上は、子どもたちがもらってきたおたよりが置きっぱなしになりがちですよね。
無造作にバラバラと置くと大事なおたよりをどこに置いたか忘れて行方不明になってしまうことも。それを防止するために、リビング内におたよりの置き場所を決めておくとよいそうです。
「子どもの手の届く高さで、おたよりを置いてもらうスペースと仕分ける棚(写真左)を作ります。そして、『おたよりはココに置いてね』と子どもに伝えるんです。子どもが手紙の内容をしっかり把握できる年齢の場合は、『棚の上の段は学校に出さなければいけないもの、真ん中の段は読むだけのものに分けて置いて』とお願いすると、もっとラクになります」
そうすることで棚の上におたよりが出ていると、「すぐに対応しなければ!」と察知できるそうです。さらに、ボールペンやハサミ、のりや印鑑など、おたよりのお返事に必要な文房具も一緒に置いておくと便利です。一歩も動かずに対処でき、時短になります。
おたよりはデジタル収納をするとさらに便利で効率的!
また、おたよりを整理・管理するには、専用アプリを使う方法もおすすめだそう。
「家計簿やケジュールをアプリで管理している方も多いと思いますが、同じようにおたよりもデジタルデータで管理するのが便利です」
「おたよりBOX」は、おたよりをスマホのカメラで撮影して読み込み、保管・管理できるアプリ。
家の外でもデータでおたよりの内容が確認できるのはもちろん、おたよりごとに持ち物や提出期限など大事な内容をメモに登録して、リマインドする日時を設定すると、設定した時間に通知されるので、うっかり忘れが防止できるそうです。
収納場所や子どもが手伝える仕組みを作ったり、便利なアプリを活用したり。ぜひ今回ご紹介した方法を参考に、ご家庭で工夫しながら家事の「時短」を実現してみてください。今までよりもゆとりのある生活が送れると思います。