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子どもにどう答える? 「子ども科学電話相談」厳選エピソード集

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1984年にスタートしたNHKの長寿ラジオ番組『夏休み子ども科学電話相談』。夏休みの風物詩的な親子向け番組で、子どもたちの科学などに対する素朴な疑問や興味に、各分野に精通する専門の先生がわかりやすく答える内容です。

大人顔負けの難易度高めの質問から、クスっと笑える質問までさまざまあり、毎年評判です。そこで今夏に放送されたエピソードの中から、親も答えが知りたくなる質問を5つ紹介します!

【質問1】ゲームはなぜやめられないの?

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質問者は、長崎県に住む小学校3年生りょうまくん 。回答したのは、「心と体」ジャンル専門で、公立諏訪東京理科大学教授の篠原菊紀先生です。

篠原先生によると、ゲームは敵を倒したり、何かをゲットしたり、うまくいったり、うまくいかなかったりしながら進みますが、一般的にゲーム序盤は簡単に遊べて、だんだん難しくなっていく仕様になっていて、全体でみると70〜75%くらいは「できる」要素の組み合わせで作られているそうです。

そのため、どの場面で遊んでいても「楽しい」と感じて、どんどん夢中になり、腕も上がっていきます。自分自身で「成長した」と感じると気持ちがうれしくなり、なかなかやめられなくなっていくという回答でした。

質問者のりょうまくんも、1日に3〜9時間くらいゲームをしていて、なかなかやめられないものの、「出かける予定があるときはやめられる」とコメント。これに対し篠原先生は、「次に何かがあるから、やめられるよね」と確認し、やめられない場合は、次にやる事をあらかじめ計画しておいて、その時の自分の様子などを思い浮かべながらゲームをすると、やめやすくなると提案していました。

また、本当にやめにくい場合は、時間通りにやめたときに、お父さんやお母さんにちゃんと褒めてもらう仕組みが有効と伝えていました。これは、ゲームが楽しくてやめられない仕組みとほとんど同じなので、やめられるようになるそうです!

子どもと先生のやり取りはここで聞けます!

【質問2】ゾウは、鼻から水を吸ってもツーンとしないの?

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質問者は、岐阜県に住む小学校1年生のそうまくん。回答したのは、「動物」ジャンル専門で、札幌市円山動物園参与の小菅正夫先生です。

そうまくんは、動物園に行ったときに、ゾウが鼻から水を吸っているのに、ツーンとしている様子がなく、不思議に思ったそうです。

小菅先生によると、ゾウの鼻も人間の鼻も構造は同じで、鼻の奥に粘膜というやわらかい部分があるとのこと。粘膜まで水を吸うとツーンとするので、ゾウは手前で吸うのをやめるそうです。

ゾウの粘膜は、鼻のつけ根の平らな部分にあり、たくさん水を吸うと、平らなところがプクッと膨らむようです。ゾウは体が大きいので、バケツ1杯(10リットル)ぐらいの水を粘膜の手前で貯めておけて、鼻を上手に使いながら、自分の口の中に吹きかけたり、どこかに向かってバーっとかけたりしているとのこと。水を吐き出すと平らに戻るので、観察しやすいようです。

また、ゾウでも鼻から直接水を飲むことはなく、飲んだら「たぶん鼻が痛くなる」と言います。赤ちゃんゾウが、お母さんのおっぱい飲むところをよく見ているとわかるそうで、赤ちゃんゾウはきちんと鼻を上に持ち上げて、口を開けて直接吸っているとも教えていました。動物園に行ったら、子どもと一緒にじっくり見てみてください!

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【質問3】ビルは何階まで建てられるの?

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質問者は、東京都に住む小学校3年生のはるきくん。回答したのは、「科学」ジャンル専門で、サイエンス作家の竹内薫先生。

現在、世界で1番高いビルは、アラブ首長国連邦・ドバイにある「ブルジュ・ハリファ」の828mです。206階建てですが、人が入れるのは「だいたい159階まで」で、それより上の階には、機械などいろいろなものが置いてあるのだそう。東京の「スカイツリー」が高さ634mなので、こちらもかなり高いことがわかりますね。

コンクリートと鉄骨で強く作られているビルですが、「無限に強いわけではないので、あんまり高くすると重さで壊れる」と竹内先生。具体的には、ブルジュ・ハリファのように、上に行くにつれて細くなる構造であれば、ある程度の高さまでは作れるそうで、理論上は「高さ2,000mちょっとくらいまでは建てられそう」です。階にすると400階、頑張っても500階が限界ではとの見解でした。

ちなみに、今、サウジアラビアでは「キングダム・タワー」というビルを建設中で、すでに高さ1,000mを超えるようですが、竹内先生によると、高さとしては「限界かな」という印象を持っている様子。また、日本の場合、台風や地震の心配もあり、ここまで高いものは作れないのだとか。

このような現状を説明しつつ、竹内先生はさらにビルに関する「すごい計画」も紹介。

通常、ビルは地面から上へ向かって建設しますが、宇宙にある小惑星から「高層ビルを吊るす」計画を立てている人たちがいるそうです。仮にその建物をビルの仲間とすると、高さはなんと32,000m! 「2,000mで400階建て」という計算で考えると、6,000階建てにもなります。もしかしたら、超超超高層ビルが、そのうち出てくるかもしれませんね!

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【質問4】宇宙でブランコをすると、どうなるの?

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質問者は、埼玉県に住むブランコ遊びが好きな4歳のあおいちゃん。回答したのは、「天文・宇宙」ジャンル専門で、国立天文台水沢VLBI観測所・所長の本間希樹先生。本間先生は、宇宙でブランコをするという発想を「おもしろいね!」と話します。

そもそもブランコは、漕ぐと地球の重力で引っ張られて落ちてくるという動作を繰り返しながら遊ぶ遊具。地球と宇宙では重力が違うため、同じブランコでも、重力の違いによって乗り心地がずいぶん変わるそうです。

さらに本間先生は、月、太陽、無重力の宇宙ステーションの3カ所についても紹介。

月は地球に比べて重力が弱いため、漕ぐことが簡単で、地球で漕ぐよりも振れ幅が大きくなります。ですが、ブランコが行って返ってくる、このくり返しにかかる時間がゆっくりになります。つまり、月では振れ幅が大きい、のんびりしたブランコに乗れるようです。

一方、太陽は重力がとても強いため、漕ぐことがとても大変で、なかなか漕げません。もし漕げたとしても、地球でブランコをしたときの5倍くらいの早さで動きます。ものすごく早く動くので、気持ち悪くて酔ってしまうとのことです。

そして、無重力の宇宙ステーションでは、漕いでも戻ってこられません。説明を聞いたあおいちゃん、地球で楽しくブランコ遊びをしたいそうです。

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【質問5】魚は風邪をひくの?

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質問者は、愛知県に住む小学校3年生ひなちゃん。回答したのは、「水中の生物」ジャンル専門で、横須賀市自然・人文博物館・前館長の林公義先生。

ひなちゃんは、自宅で魚を飼っていませんが、「海で魚を見たら元気そうだった」という経験から、この質問をしたとのこと。林先生によると、魚は「風邪はひかないけれど、病気にはかかる」のだそうです。

人間は風邪をひくと、せきが出たり、鼻がズルズルしたり、頭が痛くなったりします。一般的に「風邪」と言われていますが、実は「インフルエンザウィルス」に感染して、病気や症状を引き起こしています。ですが、このウィルスは、水中で生活している魚などには感染しないそうです。このことから、「魚は風邪をひかない」ことになります。

ですが、魚も体調を壊すことがあり、金魚を飼ってる人や水族館で働く人のなかには、「うちの金魚が風邪を引いたみたい」と話す人がいます。これは、魚が水温の急激な低下で弱ってしまうことがあるから。人間も風邪をひくときやインフルエンザが大流行するのは、だいたい冬の寒い時期で、魚も同じなのだそう。

弱ってしまうと普段とは動きが違ったり、白い点々が体につく「白点病」という病気にかかったりします。このような状況になったときに、『魚が風邪ひいた』という表現をすることがあるそうです。

子どもと先生のやり取りはここで聞けます!

いかがでしたか? 子どもだけでなく大人の好奇心をくすぐる内容がたくさんありますよね。子どもが大きく成長するきっかけになるとうれしいですね。聞き逃しサービスは、2019年3月31日まで配信しています。ぜひ親子一緒に聞いてみてくださいね。

協力してもらったのは…

NHK「夏休み子ども科学電話相談」制作スタッフ
『夏休み子ども科学電話相談』ホームページでは、過去の放送を聞けたり、より選りの質問をまとめたページが見られます。

「夏休み子ども科学電話相談」ホームページ
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ライター紹介

宮平なつき

フリーライター。美容、健康、ダイエット、恋愛、結婚、子育て、教育、インテリアなど、“女性のライフスタイル”にまつわる記事や著名人のインタビュー記事を主に執筆。趣味は、スポーツ観戦と旅行。最近の最も気になることは、甥と姪の成長。

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