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失敗しない「子連れ引越し」ガイド 最適な荷造手順&必要書類も

引越しは荷造りや荷解きなど大変なことが多いですが、子連れでの引越しとなるとなおのこと! 思うように作業が進まないなど、子どもがいる家庭ならではの苦労もたくさんありますよね。

そこで今回は、引越しオーガナイザーの門野内絵理子さんに、子連れでの引越しを成功させる秘訣を教えてもらいました。なんと、自身でも11回の引越し経験があるそうです。

子連れでの引越しのベストタイミングは?

「引越し」といっても、その状況はさまざま。仕事の転勤など時期を選べない場合もありますが、家を建てる場合などであれば、ある程度計画的に引っ越すことも可能です。その場合、引越しにおすすめのタイミングはいつ頃でしょうか。

子どもの小学校の校区内など近距離の引越しは、新年度をずらしたゴールデンウィークや夏休みがオススメ。引越し料金がぐっと抑えられます」

引越しにかかる費用は、時期によって大きく変動します。筆者もこれまで8回の引越しを経験していますが、同じくらいの距離でもクリスマス時期と3月下旬では値段が倍以上異なりました。繁忙期を避けて引越しするだけで、費用を大幅に節約できそうですね。

「ちなみに、子どものいる家庭では、小学校入学前と育休中に引越しをする人が非常に多いです。小学校入学前は校区を気にして引っ越す人が多いですが、子どもが乳児の場合はまだまだ先のことと捉えて意識しない人も多いですよね。育休中に引越しをする場合は、小学校のことまで考えて、エリアを検討するのが理想です

子連れ引越しのココが大変!

では、子連れの引越しは、単身や夫婦だけでの引越しに比べて、具体的にどんな点が大変なのでしょうか。

「1つ目は安全面です。子どもにケガがないように、細心の注意を払わなくてはなりません。荷物を梱包する作業中は、普段目の届かない場所に隠している物など、子どもにとって興味がある物がいっぱい! ハサミやカッターを勝手に触ったり、遊んでいるところにダンボールが倒れてきてしまう可能性もあるので、充分に注意してください。また、家中のホコリが一気に舞うので、換気にも気をつけたいですね

小さな子どもがいると、物を出しっぱなしにできないですよね。そのため、なかなか引越し準備が進まないこともありそうですね。

「そうです。2つ目に言えるのは、大人のペースで引越し作業を進められないこと。昼間は子どもたちのお世話で時間が取られますし、かといって子どもが寝ている間に進めようと思っても、なかなか難しいものです。そのため、一気に荷造りをして、一気に荷解きができるような下準備がとても大切です

「また、引越しは子どものメンタルに影響を及ぼすこともあります。住む場所や学校など環境が変わって精神的に落ち着かないうえに、家の中がいつまでも片付かないことで余計に心が荒れてしまう可能性があるのです。子どもにできるだけ負担をかけないためにも、少しでも早く生活を整えることが大切です」

子連れ引越しのポイントは、いかに効率よく荷造り&荷解きをするかがポイントといえそうですね。


効率の良い荷造りのコツ

それでは、効率良く引越し準備をするためのポイントを教えてください。

「まず、荷造りをする前に、しっかりと準備をすることがとても大切です。目の前の物を手当たり次第ダンボールに詰めてしまうと、後で何が入っているかわからなくなります。その結果、探している物が見つからずに取り急ぎ物を買ったり、いつまでも開封されないダンボールが出てきたりと、新居が片付かない原因となってしまいます」

そうならないためには、次の5つの手順で引越し準備を進めるのがオススメだそう。

1.採寸

家具が入らない、置けないという事態を防ぐために、まずは手持ちの家具と新居の採寸をしましょう。「たぶん入るだろう」は禁物です。不動産屋からもらった間取図に、出入口の高さや横幅、壁面の高さ、収納場所の奥行き、コンセントの場所などを書き込んでいきましょう

2.荷物を減らす

採寸によって「新居で使えない」と判明した家具や余分な物は、引越し前に処分しましょう。「とりあえず持っていって、処分するかはあとで考えよう」という人も多いですが、ダンボール代などを含め荷物の量で金額が決まる引越し費用や、詰めた手間も無駄になるので、新居には必要なものだけを持っていくようにします。

3.家具・家電の配置

つぎに家具や家電の配置を考えます。間取図に書き込んで、家族全員で新居のイメージを共有しておくのがオススメ。さらに、引越し業者の人にもそれを見せれば搬入もスムーズです。

4.収納計画

間取図をもとに、「誰が」「何をするための」部屋にするのかを家族で話し合いましょう。その目的に応じて、その部屋に収納する物を決めていきます。加えて、部屋の中のどこに何を置くかまで決めておくと、引っ越し作業がかなり楽になります。

5.梱包手順

1〜4までを行っていれば、あとは収納場所ごとにダンボールに詰めていくだけ。ただし、梱包するのにも効率の良い順番や方法があります。使用頻度の低い物・家の奥から荷造りしていきましょう。いきなりリビングから始めてしまうと、ダンボールに囲まれる日々になってしまいます。

そして、ダンボールの外側には中身を細かく記載しておきましょう。「食器」だけではなく「コップ・マグカップ・お弁当箱」といった具合です。搬入場所と収納場所、中身まで詳しく書くことで、ダンボールの箱自体が指示書になります。


「引越しノート」を作って手続きの漏れを防ぐ!

梱包作業のほかに、引越しの際に大変な作業といえば、住所変更など諸々の手続きです。たくさんあるので、うっかり提出漏れが起こりがちですが、何か工夫はありますか。

役場での手続きに加えて、水道・電気・ガスの解約や開設、免許証や銀行、保険、カードなどの住所変更、郵便物の転送届も重要です

■主な手続き一覧
・転出・転入届
・国民健康保険
・国民年金
・印鑑登録
・乳幼児医療費助成
・児童手当
・ガス・電気・水道・NHK・新聞・プロバイダの停止・開始
・郵便物の転送届
・転校・転園の手続き
・マイナンバー・免許証・自動車・軽自動車・銀行・保険などの住所変更 など

手続き漏れを防ぐには、『引越しノート』を作るのがオススメ。引越しに関することをすべて記入し、一冊ですべてを確認できるようにします。書類はクリップやホチキスで留めておくと手続き漏れが防げますよ」

情報をひとつに集約しておくことはとても大切ですね。ちなみに、うっかり忘れがちな書類などがあれば、教えてください。

意外に忘れがちなのが『課税証明書』。子ども医療証の申請や保育園の手続きなどの際に必要です。引越し後でも発行できますが、郵送で取り寄せる場合は時間も手間も手数料もかかるので、事前に一部発行しておいたほうがいいですよ」

「また、同じ手続きをするにも、自治体によって必要な書類が違うことがあります。事前にそれぞれの役場に確認して、引越しノートに記入しておくと安心です。それから、引越し後は環境の変化や疲れなどで体調を崩しやすいので、近所の小児科を事前に探しておくことも大切です。そのような情報も書き込んでおくといいですね」

最後に、これから引越しをする人へアドバイスをお願いします。

「引越しは単なる物の移動ではなく、暮らしそのものが変わること。引越しを通じて、新しい場所でどんな暮らしをしたいか、子どもとどう過ごしたいかを見つめ直し、それをもとに家の中を整理していくと、素敵な新居になりますよ

子連れ引越しの極意&快適な暮らしが手に入るヒントが満載でしたね。より効率良く引越しを済ませて、新しい生活を楽しみましょう!

お話を聞いたのは…

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ライター紹介

水谷 映美

1979年生まれ。出版社勤務、受付嬢、社長秘書を経て、現在はwebを中心にライターとして活動中。男・女・女の3児の母。気になることは何でも試してみないと気が済まない典型的B型女子。子育て世代のリアルな声を反映した記事を得意としている。

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