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子供の足はどうして臭い? ニオイの原因・理由・予防・対処法も

子供の足のニオイが気になったことありませんか? あまりに臭いと、幼稚園や小学校で友達にからかわれそうで心配…というママパパもいるはずです。

そこで今回は、子供の足が臭う原因や対処法について、汗の発汗などに詳しい中京大学スポーツ科学部スポーツ健康科学科の松本孝朗教授に聞きました。

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足が臭くなる理由は大人と同じ

身体のほかの場所は気にならないのに、なぜか子供の足だけがすごく臭う気がするのですが、実際に理由があるのでしょうか?

汗腺から出る汗の成分は全身同じです。ただ、子供の足の裏は、身体のほかの部位に比べて、臭くなりやすい環境にあるのではないかと思います

「汗の成分が同じということは、ニオイが発生するメカニズムも基本的には全身同じです。足の裏を含めた全身の皮膚には、『常在細菌』が必ずいるのですが、この細菌は汗に含まれる糖質や脂質を栄養素として食べ、老廃物のようなものを出します。これがニオイの原因物質になります」

では、どうして足だけが、ほかの部分より臭うのでしょうか?

洋服や下着に比べると、靴は通気性が悪いものが多いですよね。臭いの原因物質が、靴の中で蒸れて繁殖しやすいのだと思います

足が臭くなる理由は、子供も大人も同じなんですね。子供が臭いやすい理由はありますか?

「ニオイは靴にも付着するので、臭くなった靴を履けば、足に再びそのニオイが付いてしまいます。子供は気に入った靴ばかりを履きたがるので、それが大人より足が臭くなりやすい原因かもしれません

足が臭くならない対処法は?

では、子供の足のニオイをなくすには、どうすればよいのでしょうか。

汗をかいた足を水で洗い流すのが一番効果的です。ニオイの元を作り出す常在細菌は、身体に有害な菌ではないので、滅菌などは不要です。菌が増えすぎないように、水で洗い落とすだけで十分です。その上で、清潔な靴下に履き替えさせればベストですね」

「あとは靴をできるだけ清潔に保つこと。靴を2足用意して交互に履かせるとニオイが蓄積されにくくなりますし、靴を洗えばニオイも落とせます。汗の量やニオイの度合いに合わせて、洗うペースを調整すると良いでしょう」

清潔という意味では、足の爪も短く切る方がいいのでしょうか?

「衛生面で考えれば、手の爪も足の爪も、指先から出ない長さに切り揃えていてあげてください。ただ、足のニオイと爪の長さには、特に関係はありません


除菌シートや消毒薬は効果がない場合も!

除菌シートなどで足を拭くのも効果的なのでしょうか。

「正直に言いますと、あまりおすすめはしません。消毒薬は菌の種類によって効く、効かないがあります。ですから、除菌や殺菌と書かれていても、すべての菌に有効なわけではないのです

「また、消毒薬で皮膚を滅菌するのは物理的に不可能です。滅菌できるほどの薬剤は刺激が強すぎて皮膚には使えないからです」

「外科手術前の医師も、石けんで菌を洗い落としていますよね。細菌もウイルスもカビも水で十分洗い落とせるので、科学的な殺菌に頼るよりも水洗いの方がおすすめです」

除菌シートは便利ですが、菌を落とすことが目的なら石けんで洗う方がいいようです。

「手掌多汗症」は専門の病院へ

清潔さを心がければ足のニオイは軽減されるようですが、足のニオイが病気のサインとなるケースなどはあるのでしょうか。

「特にないと思われます。ただ、緊張・興奮状態になったときに、手のひらと足の裏から大量に汗をかく『手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)』の子供は、その汗で靴下も靴もぐっしょり濡れてしまいます。そのような状態でニオイが気になるようなら、一度専門の病院で診てもらうと良いでしょう

「手掌多汗症自体は、100人に1人くらいの割合で見かけますが、汗をかけないよりはよっぽど良いので、心配するような病気ではありません」

もし生活に支障をきたすほど、子供が困っている場合は、専門機関を受診しましょう。


汗をかいたら少し臭うのは普通のこと

一度気になり始めると、どうしても神経質になりがちなニオイの問題。親としてどう向き合うのがいいのでしょうか。

汗をかいたあと、少々臭うのは普通のことです。しっかり洗い流して、そのニオイが消えるのであれば、そんなに気にすることはないです。特に子供自身が気にしてないのであれば、親もあまり神経質にならず、可能な範囲で清潔に保ってあげれば十分だと思います

女性の方がニオイに敏感と言われるので、気になるママもいるかもしれませんが、子供自身はそれほど悩んでいないかもしれません。靴をできるだけ清潔に保ち、汗をかいたら足を洗うことを習慣にすれば、あとは気にしすぎずに過ごして良さそうですね。

お話を聞いたのは…

  • 松本孝朗さん

    中京大学スポーツ科学部スポーツ健康科学科教授。医師、医学博士、スポーツドクター。長崎大学医学部を卒業後、長崎大学医学部附属病院等にて内科医として勤務。長崎大学熱帯医学研究所助手、愛知医科大学医学部助教授を経て現職。専門分野は環境生理学、運動生理学、スポーツ医学など。環境生理学の中でもヒトの暑熱適応を主テーマとして取り組む。最近は運動・スポーツ・健康を中心に、運動時のヒトの体温調節、運動後の疲労回復法、熱中症の予防、オリンピック・パラリンピックの暑熱対策など幅広い研究を行っている。

  • 中京大学スポーツ科学部
  • 研究課題
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ライター紹介

近藤 浩己

1974年生まれ。ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」のライター。トラック運転手からネイルアーティストまでさまざまな職を経験。しかし幼い頃から夢だった「書くことを仕事にしたい!」という思いが捨てきれずライターに。美容・ファッション系ライティングが得意だが、野球と柔道も好き。一児の母。

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