年末の一大イベントといえば大掃除ですが、何かと忙しいこの時期、まとまった時間を取るのは難しいですよね。そこで、すぐ手に入る100円ショップのお掃除グッズで短時間・カンタン・キレイにお掃除するワザをプロに教えていただきました。
プロに聞く!大掃除の時短ポイントとは?
今回教えてくださったのは、家事代行サービス「CaSy」スタッフの水戸ひとみさん。一般家庭でその家にあるものを使って2時間ほどで掃除をすることが多いため、特別な道具や洗剤を使わずに手早くキレイに仕上げる達人です。
短時間で掃除を終わらせるポイントはどこなのでしょう?
「道具はなるべく使い捨てにするといいですね。雑巾を洗うのも意外に手間と時間がかかりますし、衛生面でも紙や不織布のシート、ペーパータオル、ボロ布、古タオルなどを使い捨てにするほうが安心です」と水戸さん。
こうした掃除グッズは100円ショップなどで手軽に手に入るもので十分だとか。そこで今回は実際に100円ショップのお掃除グッズを使って掃除してもらうことにしました。
プロが選んだ100円ショップのお掃除グッズ
今回水戸さんが選んだ100円ショップのお掃除グッズはこちら!
右から時計回りに重曹、セスキ炭酸ソーダ、塩素系漂白剤スプレー(泡タイプ)、アルコール除菌スプレー、包丁研ぎ、スチールウールタワシ、網戸ワイパー、網戸ワイパー用シート。
この中で使用用途が限定されるのは網戸ワイパーとシートだけ。それ以外は様々な場所の掃除にマルチに使えますし、すでに家にあるものも多いかもしれませんね。
このほか、同じく100円ショップで買えるクエン酸やスキージー、メラミンスポンジもあると便利なグッズ。古タオルや古ハブラシなども準備しておくと便利です。今回は自宅にあったものを使ってもらいました。
それではさっそく掃除を始めていきましょう!
実働15分でピカピカ!コンロまわり
●使用グッズ…セスキ炭酸ソーダ・スチールウールタワシ(包丁研ぎ)
こびりついた油汚れが多いコンロまわりはつけおきを活用するのがおすすめです。
ゴミ袋をシンクなどに広げて45℃〜50℃のお湯を入れ、セスキ炭酸ソーダを溶かします。使用する量はお湯300mlにつき大さじ1杯くらい。五徳や汁受けなど濡れてもOKなパーツを入れて袋の口を閉じ、30分〜1時間つけおきします。ちなみにセスキ炭酸ソーダの量やつけおき時間は、これ以上多くしてもあまり変わりがないそう。
1カ所10分以内!窓まわり
●使用グッズ…網戸ワイパー、網戸ワイパー用シート、古タオル2枚(スキージー)
窓まわりは網戸→ガラスの順に進め、仕上げのから拭きまで1カ所ごとに済ませるのが鉄則。すき間時間でできる上にキレイに仕上がります。
まずは網戸の掃除から
網戸は網戸ワイパーに専用シートをつけ、内側も外側も拭きます。網戸の上から下へと作業を進めていきますが、このとき、円を描いたり上下に動かしたりせず、横方向にまっすぐすべらせるのがポイントです。
網戸ワイパーは網の目にしっかり入り込む固めのスポンジでできていて、それほど汚れていないように見えた網戸でもシートが真っ黒になるスグレモノ。作業後も汚れたシートだけ外して捨てるだけで、道具を洗う手間もないので、持っていない人はぜひ手に入れることをおすすめします。
続いて窓ガラスの掃除へ
窓ガラスは内側も外側も水拭き→から拭きの順で。水でぬらした古タオルで網戸と同じように拭き、すぐに乾いた古タオルで「コの字」を書くように拭き上げます。すぐにから拭きすることで水滴のあとが残らず、何カ所もまとめて進めるよりもかえって効率がアップ。水戸さんは水拭き後にスキージーで水切りするワザでさらに時間を短縮していました。
「窓ガラスの汚れは基本的に砂やほこりなので、よっぽどベタベタした汚れがなければ専用洗剤ではなく水で十分。ぬらした古タオルの代わりに除菌シートでも大丈夫ですよ。使い捨てせず雑巾を繰り返し使いたい場合は、バケツの水にクエン酸を少し入れると雑菌の繁殖などを防げて安心です。」
5分から!すき間時間で冷蔵庫
●使用グッズ…アルコール除菌スプレー、ペーパータオル
冷蔵庫は拭き掃除が基本。ペーパータオルを使い捨てすると衛生的です。
中身を全部出して外せるパーツを一気に洗う…という方法は理想的ですが、時間がかかって冷蔵庫の掃除がおっくうになる一因に。ドアポケットや引き出し1つ、仕切り板1枚という最小単位で少しずつ進めるのがおすすめです。
今回はドアポケットを掃除。中身を出して冷蔵庫から外し、アルコール除菌スプレーをたっぷり吹きかけてペーパータオルで拭き取ります。取り付ける場所も同じように拭き掃除をしたら、すぐに戻してOK。食材を出しておくと傷みが心配な夏場にも使えそうな方法です。
「冷蔵庫の中は菌が繁殖しやすいので、水拭きは厳禁。ベタベタ汚れは消しゴムでもキレイになりますよ。」
他にもいろいろ!短時間&カンタン掃除ワザ
アルコール除菌スプレー+メラミンスポンジ+ペーパータオル
コンロのトッププレートやコンロ前の壁、調理台、シンクなどに。スプレーして1分〜2分置いてからスポンジでこすり、ペーパータオルで拭き取ります。こびりついた油汚れや着色汚れなどを除菌しながら取り除くことができます。
塩素系漂白剤スプレー+古ハブラシ
スプレータイプの漂白剤は水に溶かして使う液体タイプより手軽。排水口まわりのパーツやゴミ受けにたっぷりスプレーして5〜10分置いてから古ハブラシでこすります。排水口まわりはコンロまわりと同じくセスキ炭酸ソーダを使ってもOKです。
重曹水+ボロ布(古タオル)
水100mlにつき重曹小さじ1程度を混ぜた重曹水にボロ布か古タオルをひたして軽めにしぼり、レンジで1分半〜2分ほど蒸気が出るまで加熱。そのままレンジの内部を拭きます。蒸気でゆるんだ酸性の汚れをアルカリ性の重曹で中和するため、強くこすらなくてもスッキリ。白く残るのが気になる場合はお酢+水で拭けばOKです。
いかがでしたか?今回、特別なものを使わずあっという間にキレイにしていくプロのワザには目を見張りましたが、教わってみると意外とカンタン。掃除が苦手な私でも負担に感じずに進められそうだと思いました。
ふだんの掃除にもぜひ取り入れたいワザの数々。まずは年末の大掃除に、ぜひ試してみてくださいね。