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帰宅後15分で夕食完成!? 簡単&おいしいオススメ時短料理術

掲載日: 2017年7月25日更新日: 2017年7月25日高柳涼子

仕事やお出かけが終わってからの家事は時間との闘い。夕食の準備にかける時間はなるべく短くしたいですね。今回は『ラクしておいしい!かんたん冷凍作りおき』の著者・倉橋利江さんに、便利な時短ワザ「袋づめ冷凍おかず」を教えていただきました。

「袋づめ冷凍おかず」ってどんなもの?

時短や節約につながるホームフリージングですが、冷凍焼けや解凍の失敗、保管状況の悪さなどで冷凍前より味が落ちてしまうことも。また、ゆでただけの野菜や買ってきてそのまま冷凍した魚や肉などは、解凍してから調理や味付けをする必要があります。結局は手間がかかると感じている人も多いのではないでしょうか。

そんな悩みを解決してくれるのが「袋づめ冷凍おかず」なんだそう。一体どんな方法なのでしょうか?

生のお肉や魚に調味料で味付けをして、野菜と一緒にジッパーつき保存袋に丸ごと詰めて冷凍する方法です。味付けも野菜のカットも仕込む時点で済ませておくので、食べるときは解凍して火を通すだけ。10分から15分後にはできたての料理が食べられます。汁物は凍ったまま加熱できるので、さらに短時間でできます」


「袋づめ冷凍おかず」の魅力は?

短時間で調理できる以外にも、なにかメリットがあるのでしょうか?

「冷凍することで食材の細胞膜が壊れるため、柔らかな食感になるとともに味がよくしみ込んで美味しくなります。余計な水分が抜けるので旨みもアップ。また、調味料でコーティングされた状態になるため、冷凍焼けしにくいというメリットもあります」

なお、保存期間は2週間とのこと。冷蔵での作り置きにくらべると食べる日の融通もきくので、お肉や魚が安く買える日や時間に余裕ができそうな日など、自分の予定に合わせて仕込めるのも助かりますね。仕込み作業ができそうな日に野菜を買うようにすれば、新鮮で栄養も豊かなまま美味しくいただけます。

準備から食べるまでの作業は?

「袋づめ冷凍おかず」の作り方の基本的な流れは、下記の4ステップです。

(1)肉や魚に保存袋の中で味つけをする
(2)空いた場所にカットした野菜を入れる
(3)空気を抜いて薄くしてから冷凍
(4)解凍して加熱する

「私のレシピでは多くのメニューが半解凍の状態で加熱します。また、解凍しやすい形で冷凍するので、2分〜3分ほど流水をかければ解凍完了。その後は、鍋やフライパン、電子レンジなどで5分〜15分ほど加熱して仕上げればできあがります」

冷凍した食材の解凍には時間がかかるイメージがありますが、2分〜3分ならとても気軽にできそうです。前もって解凍しておく必要がないので、子どもの病気や外食など、急な予定の変化にも対応しやすいですね


おすすめ2レシピを紹介

今回は著書の中からレシピを2つ紹介していただきました。
タイマーで炊飯したごはんに、切るだけ・洗うだけで食べられる生野菜のサラダ、お豆腐などを組み合わせれば、あっという間に栄養バランス満点の一汁三菜の食卓が完成します。

たくさん作りたい場合でも同じサイズの袋を複数枚使うのがポイント。1つの袋に食材をたくさん入れてしまうと、冷凍にも解凍にも時間がかかります。倍量の場合なら、冷凍する前に2袋に分けます。加熱調理するときは、大きめの鍋やフライパンに2袋分をまとめて入れ、気持ち長めに加熱すればOKです」

鮭のちゃんちゃん焼き風

『ラクしておいしい!かんたん冷凍作りおき』(新星出版社) 写真/松久幸太郎

・材料(Mサイズ保存袋1つ=2人分)
生鮭切り身…2切れ
キャベツ(大きめのざく切り)…3枚(100g)
えのきだけ(根元を除き、半分に切ってほぐす)…1/2袋
コーン缶…大さじ2
調味料(みりん…大さじ2、みそ…大さじ1と1/2、酒…大さじ1 )

・作り方
(1)鮭は3等分に切る。塩少々(分量外)をふって10分おき、さっと洗ってキッチンペーパーで水けをふく。
(2)調味料は混ぜ合わせる。
(3)保存袋に2と1を入れて袋の上から軽くもんで揉んでなじませる。空いたところにキャベツ、えのきだけ、コーンを入れ、空気を抜いて冷凍する。

『ラクしておいしい!かんたん冷凍作りおき』(新星出版社) 写真/松久幸太郎

・調理
袋の上から2〜3分流水をかけてシャーベット状になるまで解凍。サラダ油大さじ1を熱したフライパンに鮭を入れ、ふたをして弱火で4分、上下を返して2分蒸し焼きにする。空いたところに野菜を入れて中火で1分焼く。仕上げにバター15gを加えてざっと混ぜ、火を止めて完成。


小松菜&長ネギ&かに風味かまぼこのスープミックス

『ラクしておいしい!かんたん冷凍作りおき』(新星出版社) 写真/松久幸太郎

・材料(Mサイズ保存袋1つ=4人分)
小松菜(3cm長さに切る)…2株
長ねぎ(斜め薄切り)…5cm
かに風味かまぼこ(縦に裂く)…2本

・作り方&調理
保存袋にすべての材料を入れ、空気を抜いて冷凍する。鍋に水1と1/2カップ、顆粒の鶏ガラスープの素小さじ2を入れて中火に描け、煮立ったら凍ったままのスープミックス1/2袋を入れる。再び煮立って具に火が通ったら、塩こしょうで味をととのえ、仕上げにごま油をたらして火を止める。
※上記は中華スープの場合。だし汁+みそでみそ汁、コンソメスープの素でコンソメスープ和洋中のアレンジが可能

『ラクしておいしい!かんたん冷凍作りおき』(新星出版社) 写真/松久幸太郎

同じ方法で、チンジャオロースーやエビチリ、タンドリーチキンなど、おもてなしにも使えそうな定番&人気メニューも作れるそう。忙しい平日の夜はもちろん、休日のお昼や体調が悪くて料理がつらいとき、急な来客のおもてなしなど、大助かりのシーンがたくさん目に浮かびますね。「袋づめ冷凍おかず」を作っておいて、時短料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

お話を聞いたのは…

  • 倉橋利江さん

    編集者・料理愛好家。料理編集者として出版社に勤務し、編集長として料理ムックの発行を数多く手がる。その後、大手出版社で料理雑誌の編集に携わったのち、フリー編集者に。独立後はこれまでに50冊以上の料理書籍を担当し、数々のヒット本を送り出している。

  • 著書『ラクしておいしい!かんたん冷凍作りおき』新星出版社

ライター紹介

高柳涼子

雑誌編集部勤務を経てフリーランスに。ライティングと校正を中心に、ときどき編集もやる3児の母です。これまでに関わった分野は、求人、進学、ウェディング、アート、手芸、田舎暮らし、食育、仏教、料理など。

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