Twitterや書籍、マンガなどでも話題のイケメン保育士・てぃ先生がパパママの悩みに一問一答する連載がスタート! 全国から寄せられた子育ての悩みに、率直に答えてもらいます。今回は「園と家庭の方針が違うとき、どうすれば良いか」についてアドバイスいただきました。
てぃ先生監修記事もあわせてチェック!園に方針の違いを相談して相互理解を深めよう

質問
家での方針と園での方針が違うので、子どもに少し戸惑いが…。子どもにうちはうち、園は園と話しつつも…園にはどこまでどのようにお願いしてもいいものなのか迷います。
(T.Mさん/10歳男の子、6歳女の子、4歳女の子のママ)
てぃ先生からのアドバイス
本来は、ご家庭の方針に合っている園にお子さんを通わせるのがベストですが…なかなかそうはいかないのが現実。希望の園に入園できても100%理想通りにはなりませんから、割り切ることも必要ですね。
その上で「ここは妥協できる」「これは譲れない」など、方針が異なる部分を整理し、優先度の高いものに絞って園に相談してみましょう。「あれもこれも」とお願いするより、園も対応しやすいと思います。
ただ、相談内容や園の方針によっては、対応してもらえない場合もあります。わかりやすい例でいうと「悪いことをしたら強く叱る」のがご家庭の方針だとしても、園としては「子どもの気持ちを尊重し、行動の理由を探る」ことを大切にしている場合、そのお子さんだけ対応を変えることはできません。
また、「そろそろトイレトレーニングをスタートしたい」と相談されても、「まだその時期ではない」とお子さんの発達状態を考慮して対応をお断りする場合もあります。
いずれにしても、ご家庭の方針を担任の先生と共有したり、園の方針に対する理解を深めたりすることは、相互理解を深めるいい機会になるはず。遠慮せずに相談してみてくださいね。
では、方針の違いに戸惑う子どもをどうケアすれば良いのでしょうか。
方針の違いが子どもの視野を広げることも

てぃ先生からのアドバイス
相談者の方がされているように「うちはうち、園は園」と言い聞かせるのが良いと思います。一定の期間は戸惑うかもしれませんが、自然と理解できるようになるものです。
僕が担任したクラスでは、あえて方針の違いを活かしているご家族もいました。お迎えのときにお子さんが遊びに熱中していたら何時間でも待つ。早朝でも公園に行きたいと言えば付き合う…と、ご家庭ではお子さんのやりたいことが最優先。でも団体行動も必要な保育園ではそうはいきません。「自分の思い通りにできないこともあると保育園で学んでほしい」とおっしゃっていました。
ほかにも園とは異なる方針を貫いているご家族はありますが、どのお子さんも園生活にはなじんでいるもの。子どもも家庭と園で自然に切り替えできるものなので、心配し過ぎなくても大丈夫ですよ。
先生との関係性を深めておこう
てぃ先生が勤める保育園では、園の方針から大きく外れなければ家庭の方針を取り入れることも多いとか。日頃から保護者との関係性が築けていると、より相談にのりやすいとも言います。普段からの関係作りも大切なのですね。
次回は「家での甘え」に関する質問にお答えいただきます。お楽しみに!








