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なぜ最近春の運動会が増えているの?

昔は「運動会といえば秋」というイメージでしたが、最近では5月~6月の春に開催する公立小中学校が増えています。どうして秋から春へと移行しているのでしょうか? 東京都と神奈川県の公立小学校教諭に聞いてみました。

秋から春へ、運動会は秋の風物詩ではなくなる!?

東京23区では、昨年度の春(5月、6月)に運動会を開催した中学校は9割を超え、小学校でも半数以上が春開催だったとのこと。しかし、それは国や行政、教育委員会などからの指導によってではなく、あくまでも学校それぞれの判断でスケジュールを決定しているのだそう。

学校の行事予定はそれぞれの学校で検討して決めているので、明確な理由はないんです。どこかの学校から『秋から春に変えてよかったよ』という話を聞いて、ほかの学校もそうしたということもあるのかもしれないですね。」(東京都教諭)

秋に密集する大きなイベントを春に分ける

春開催が多くなったひとつの理由は、行事の分散化にあるのではないかと東京都の教諭は推測しています。

「私の経験談になりますが、秋には、文化祭や学芸会、学習発表会、合唱コンクールなどの大きな行事が入ってくるんですね。今まで9月、10月に開催してきた運動会ももちろん大きな行事なので、そこは分散させたほうがいいのではないかということで、次年度の行事予定を組む上で春にしたのではないでしょうか。」

また、 3学期制から2学期制に変わった学校が増えたことも大きいと神奈川県教諭は話します。

「前期が4月から10月上旬、後期が10月中旬から3月まで、が2学期制のスケジュールです。この前期と後期の間に短い『秋休み』が入るので、そこと運動会の日程がかぶってしまうのを避けるために春開催に移行したということもあると思います。」

外での練習も多い運動会。 秋は台風が来る時期でもあるので、春のほうが練習にじっくり取り組めるということもあるそうです。

春開催のメリット、デメリットとは?

5月、6月に開催となると、入学式やクラス替えがあってまだ間もない頃。新年度の学校環境に慣れないうちに大きな行事があるというのはどうなのでしょうか。

「例えば、新しい学年になってすぐなので、 クラスにまだ慣れていないということはデメリットとして挙げられます。特に1年生だと入学して1~2か月しか経っていないうちに運動会に参加しなくてはならない。一方で、紅組、白組に分かれて応援したり、クラス対抗で競技に取り組んだりすることによって、新学期が始まった頃に生徒が一体感を体験できるのはいいことですよね。みんなで一緒に応援したり、競技に取り組むことがきっかけで、クラスや学年の団結に繋がるということはメリットになりますよね。」(東京都教諭)

「春開催のメリットは新しい学年やクラスがまとまるということが大きいと思います。デメリットとしては、やはり新しい環境に慣れていないのに、練習に取り組まなければいけないことですね。小学校だと特に、幼稚園や保育園から上がってきたばかりの1年生はジッと座っていられなかったり、団体行動を基本とした生活に慣れていないので、先生たちが引率しきれないんです。競技の完成度も秋に行っていた頃よりは低くなってしまう可能性がありますね。」(神奈川県教諭)

なるほど、デメリットとなる一面も確かにあります。が、新しい環境に変わって早々に大きなイベントである運動会を開催することで、クラスや学校全体で「みんなで一丸となってがんばる」というムードを高められるというのは、子どもたちにとっていい経験になりそうです。これからは「運動会=春」というイメージになるのかもしれませんね。
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ライター紹介

依知川 亜希子

1973年横浜・元町生まれ。映画雑誌のデザイナー、ファッション誌の編集者を経て、フリーランスの編集&ライターに。2012年5月に長男を出産。休日はマイケル・ジャクソンを敬愛する音楽好きな息子(2歳3ヶ月で卒乳)を連れて、公共交通機関を使ってどこまで出かけられるか挑戦中。安心安全な食事、家族旅行、低予算だけど綿素材でかわいい子どもファッション、第2子どうする? について思いをめぐらせる日々。

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