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Tシャツは効果なし!? 海水浴におすすめの日焼け防止アイテム

掲載日: 2016年6月27日更新日: 2016年10月21日堀内優子

夏休みはプールや海水浴など、水着で遊ぶ機会が多いもの。子どもの日焼け対策にと水着の上からTシャツを着せる方も多いようですが、実はTシャツではあまり意味がないそう。どうすれば効果的に紫外線をカットできるか、楽天市場でUV対策アパレル商品を販売するリンネスノーアンドサーフの生産管理責任者 山市博之さんに聞きました。

どうしてTシャツでは日焼け対策にならないの?

ジリジリ照りつける真夏の日差し。Tシャツなどの服を着ていれば、日焼け防止になりそうな気がしますが、なぜ紫外線を防げないのでしょうか。

Tシャツによく用いられるコットンは、紫外線を通しやすい素材といわれています。特に薄手のTシャツだと、生地の目が粗いので、日焼けしやすいんです。」

では、服を着ても着なくても同じなのでしょうか。

服を着ることで、完全に日焼けを防ぐことはできませんが、日焼けするまでの時間を長くすることはできます。同程度に日焼けするまでの時間を比較すると、何も着ていない状態なら15分ですが、薄いコットン系のTシャツを着れば75分と時間が長くなります。」


水着の上からラッシュガードを着て、紫外線をカット!

普通のTシャツが日焼け対策にならないとすれば、日焼け止めを塗るしかないのでしょうか。

「いいえ、UVカット率の高いラッシュガードを着れば日焼けを防げます。パーカータイプなら、水着の上から1枚羽織るだけでOKです。」

ラッシュガードとは、ラッシュ(すり傷)から守るために作られた服。ケガはもちろん、日焼けを防ぐために、主にサーフィンなどのマリンスポーツウエアとして使われています。紫外線対策への意識が高まるにつれ、より一般的なアイテムとなり、最近は海水浴で水着の上に着る人も多いよう。さまざまなデザインのものが販売されています。

ラッシュガードは、着たまま体を動かすことを想定して作られているため、伸縮性や速乾性に優れているのが特徴です。水中でも動きやすい上、水から上がればすぐに乾くので便利です。ぬれても重くならないのもいいですね。」

ラッシュガード購入時は「UPF値」をチェック!

日焼け対策としてラッシュガードを購入する際には、「UPF値」をチェックすべきだと山市さん。

「商品説明に『UVカット』と書かれている場合でも、中にはUVカット加工がされておらず、日よけになるだけで、実際には効果の低い商品があります。UVカット率やUPF値などの表記があれば安心です。商品タグなどを確認するようにしてください。」

UPF値とは、「紫外線保護指数(UltraViolet Protection Factor)」のことで、衣料品のUVカットの度合いを示す指数として使われ、その衣料が紫外線を通す割合を表します。例えば、UPF50は服にあたった紫外線量の50分の1(2%)が肌に到達する、言い換えれば服が98%の紫外線をカットしているという意味。UPFの数値が高いほど、UVカット率が高くなります。

UPF50+やUVカット率95%以上の表示があれば、1日中海にいても日焼けしにくいのでおすすめです。」

【UPF値とUVカット率の関係】
UPF40〜50+:UVカット率95%以上(Excellent)
UPF25〜39:UVカット率90%以上 (Very Good)
UPF15〜24:UVカット率85%以上 (Good)
UPF5〜14:UVカット率80%以上


日焼け防止アイテムを買うときのポイントは?

そのほか、ラッシュガードや帽子など、日焼け防止アイテムを買うとき、どんなことに気をつければよいのでしょうか。山市さんが正しい選び方を教えてくれました!

日焼け防止アイテムのチェックポイント

・淡い色でもUVカット効果は同じか
一般的に、白などの淡い色は、黒などの濃い色と比べてUVカット効果が低いとされています。UPF50+と書かれていても、同じ商品でも色によって差がある場合があるので、注意しましょう。

・洗濯してもUVカット効果が落ちないか
ラッシュガードなどの場合、洗濯を繰り返すうちにUVカット効果が薄れていくものがあります。洗濯しても効果が持続するか、商品タグやホームページなどで検査結果をチェックすると安心です。

・日焼けしやすいパーツをカバーしているか
意外と日焼けしやすいのが、手の甲や手首、首、耳など。こうした部分をきちんとカバーできるよう、袖が長めのパーカータイプのラッシュガードを選びましょう。帽子の場合は、キャップ帽より首元までカバーできるハットタイプの帽子がベター。


そのほか、ラッシュガードに耐塩素加工がされていると、プールに入っても傷みにくく長持ちしますと山市さん。ただし、プール内でラッシュガードの着用を禁じているところもあるので、プールに行くときは事前に確認しましょう。

せっかく家族で過ごす夏休み。紫外線を気にせず、思いっきり楽しみたいですよね。しっかり日焼け対策をして、夏を満喫しましょう。

お話を聞いたのは…

  • 株式会社リンネ 山市博之さん

    2013年に入社後、経理と生産を担当している。2カ月〜3カ月に一度、上海にある工場へ足を運び、ラッシュガード生地の品質チェックや生産管理を行っている。インターネット販売をメインに展開し、楽天市場では、店舗セキュリティ責任者も務めている。

  • 株式会社リンネ 公式オンラインショップ(楽天市場)
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ライター紹介

堀内優子

大阪生まれ、大阪育ちのフリーライター。大学卒業後、丸の内OLとして約2年間勤務。しかし「自分ならではのクリエイティブなことがしたい!」という思いから大阪に戻り、ライターの世界に入る。話題のお店に行くのが好きで、グルメ系のライティングが得意。海外ドラマ(特に英国ドラマ)にハマっている。

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